農産物の放射線による健康被害についてですが、
どうも論点がはっきりしないので合点行かないのです。
確かに一回食べた際の急性毒性としては問題ないかもしれませんが、
放射線のものの性質として慢性毒性が気になるのです。
食事は毎日の事で、様々な食材を重ねて食べます。
放射性元素が付着している場合これが体内に蓄積して長期間体内から汚染することが、
一番の問題だと思うのです。
急性、亜急性毒性はいうまでもありません。
これについて大丈夫と言ってますが、そんなこと当たり前ですよ。
確かに放射線の絶対量は一つの目安として必要ですが、
どのような放射性元素が付着していて、それがどのような臓器に沈着しやすく、
どれぐらいの半減期で、将来的にどのような影響を及ぼすか?
こういうところがもっとも大切だと思うのです。
まるで医薬品的に急性毒性のみ大丈夫大丈夫と言っても、
これは食品に求められる連続摂取と言う性質を考えると片手落ちです。
ですから冷静に慎重に判断していただき、方針を早急に打ち立てて欲しいと思います。
全くダメなものか、
週に数回なら大丈夫とか
この年齢層は避けた方が良いとか、
もっともこうなるのが放射線事故であって、だからこそ一刻も早い対策が欲しかった
のですが、残念ながらこの国の現在の指導部にはそれが出来なかったです。
放射線障害で気になるのが、やはり若い世代に対する影響です。
同じ物を食べても高齢者と幼児、妊産婦では影響の度合いが相当に差があります。
以前魚類の重金属汚染の影響により妊婦に対する摂取量の制限基準が定められましたが、
これからの農産物には同様の放射線に対する摂取量の制限基準が必要になると思います。
食品添加物は壮大な人体実験と言います。
単品での毒性や催奇形性などは調べられますが、
複数重ね合わせた時の害は誰も知りません。
10年、20年後に突然「発がん性があったので使用中止」
と結果がわかるのです。
いま仮に、政府の人間がTVなどでパフォーマンスで食べたり飲んだりしても
そんなの屁の役にも立ちません。
基準を引き上げるとかそんな事しているのは場当たり的なことであって、
国民は命を繋ぐ食品の安全性をもっとも知りたいのです。
毎日の積み重ね、蓄積がもっとも問題なのです。
放射線は遺伝子の障害が最も問題ですが、
我々人間にはこの遺伝子のミスを修正する力ももっております。
この破壊と修復のバランスが鍵でしょうね。
本当に今回の指導部の起こした失態は許しがたいものであります。
取り返しの付かないことをしてくれたと思います。
国民がその尻拭いをしなければならないこの事態に愕然とします。
【追記】:上に書いた事についてわかりやすい記事がありました↓
[放射線対策]食品・水、数回摂取でも問題なし
Posted at 2011/03/22 14:27:30 | |
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