この景色を見てPZJだと解ったお方は凄いですね~。HZJとどこが違うでしょうか?答えは短く細いシフトレバーです。PZJはご存知のとおり乗用車ミッションのR151Fが搭載されており、言うなればY60サファリのATのと同じような状況であります。初めてPZJに乗った時に感じたのがシフトレバーの短さとシフトストロークの小ささでした。対するH55Fは太くて長いシフトレバーでストークも大きくいわばトラックミッションですね。
PZJに乗って一番の驚きは。。。。
1速でエンストした事です(自爆
最初何があったのか理解できずえらい静かな車やなぁ。。。。と思ったらエンジンが止まっていた。。。R151Fは軽量コンパクトで、ギア比もクロス気味で運転しやすいといいますが、総じてハイギアーであるのです。1PZのトルクは23.5Kg、1HZは28.5kgなのにですよ非力なエンジンにハイギアーなミッションを組み合わせるとは。。。これが1速エンストの原因でした。1HZ+H55F+255/85R16でも1速ではエンストしませんし、3速発進もやってのけました。ん~これはミッションと共に動力性能までも格下になりランクルらしさの無駄な余裕がありません。HZJ73や13BTのBJ44時代の1000回転でシフトアップ5速アイドリング30kmでシフトアップといった大排気量トルク型エンジンの運転がPZJでは通用せずに2600回転以上回して攻める運転が必要な感じです。
ご覧下さいこれが全ての根源のR151Fトランスミッションです。すらっとしてベルハウジングの小ささに驚きマウントゴムも貧弱な物が付いてます。5速ギアまで組み込まれているので細長く、13万キロそこそこでこんな変な油漏れをしております。この車は元河川管理事務所の車で点検記録簿完備、ディーラー整備の車でしたがこの状況です。如何に車は見てみないと解らないと言うお手本のような状況ですね。あとこの車駆動系の唸りが大きく5速になると唸ります。トランスファー、デフ共にバックラッシュが大きくデフはベアリング交換してバックラッシュ調節をして落ち着きましたけど、ミッション、トランスファーの音は残りました。H55F時代には感じなかったことでR151Fの容量が少ないのでランクルの車両重量を支えるとくたびれが早いのかなぁ。。。。最終型のJ7#もR151Fになりファイナルも若干低くなり対策をしてあると聞きますが、ちょっと不安ですね。1HZにR151Fだとトルクに余裕があるので逆に乗り易くなるのですが、1PZにR151Fと4.111のファイナルの組み合わせは私的には納得できない動力性能でした。
ちなみにこちらが2・3F、3B、13BT、2H、12HT、1HZなどに組み合わされるH55Fですが、造りが根本的に違います。ギア比は1・2速が低く典型的なトラックミッションですけど容量は大きく安心感があります。知人で1PZ+H55Fの車を作った人がいますが、この車は印象ががらっと違いましたね。PZJにH55Fの組み合わせだったら全然違った印象になったろうにと残念に感じます。1PZの軽さ、フロントミッドシップ、フラットトルク、フケの軽さ、燃費の良さは魅力でPZJ77でも燃料がすっからかんの時は結構機敏に走りショートだったら良く走っただろうなぁ。。。と思いながら運転してました。PZJに純正の215/80R16でもまだギア比が高く感じ、ファイナルを4.111→4.556に交換してこれに215/80R16でもいいのではないかと思うほどでした。以前H55FとR151Fのギア比の差をグラフ化したものを作ったのですが、探した見たけどどこか行ってしまいました。その時思ったのがR151Fのギア比の高さでですね。特に1・2・R速での高さがH55Fと大きく違いLレンジに入れても充分な駆動力が得られない感じです。それこそL1でもL2か3速の感じで足が早くしかも線が細い気がして安心感に欠ける感じです。本当にファイナルを落として何とか普通に使える感じです。
CCV誌でもミッションの組み合わせで出来のいいエンジンを葬ってしまったと有りましたが、運転してみた実感したのが正直なところですね。同じ景色でも坂道を登らない、失速していくこの感覚は其のままアクセルを踏んでいると登っていく1Hzや13BTとは差が大きく、これがギア比にもよるところが大きかったと思うと残念です。PZJ77はこれしかしらないとこんなもんかと可もなく不可もなくという感じで乗ってられますが、1HZ+H55Fの大排気量エンジンのトルクと低いギア比の駆動力を知ってしまうとどうしても比べてしまうのがY60へ乗り換えた大きな理由の一つでした。
Posted at 2011/05/14 08:39:00 | |
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