先日さくっとBJの感覚でタペット調節しようとy60を覗いて愕然としたのが、ヘッドカバー内部のヘドロは言うまでも有りませんが、上死点を出す為に面倒な事この上なし。と言うのも上から覗いて簡単に目視できる訳でもなく、クーリングファン、ファンカップリング、ベルト等をつけた状態では全く見えず。アンダーカバーを外して下から手を突っ込んでようやく触って判るのです。これではスターターでのインチキも出来ません。クランクプーリーにソケットを入れようにも狭くて。。。結局シュラウド、ファンを外さないとダメなことが判りこの日はヘドロの精神的攻撃により体力が一気にうせたので元に戻したのであります。
そこで次回行なう際にはあらかじめ作業段取りを考えてから作業に望もうといつもながらにシュミレーションを行ないます。まず肝心の上死点を示す印はどこにあるかと言うとフロントカバーの奥まった所にあるようです。燃料噴射ポンプ取り付け面の下部に斜めに直線が走っておりますが、これがその印でこれにクランクプーリーの刻印を合わせるのです。y60の整備要領書にはこれぐらいオメ~当然だろ知ってろよ!と言わんばかりに記載はありません。
そこで役に立つのが
HANESのrepair manualであります。これに私の痒いとこに手が届かないもどかしさを解消してくれるような一枚が記載されておりました。要するにこのようにクランクプーリーを線に合わせるといいんだよ。なるほど目標は判りましたので、ではこの状況にたどり着く為にはこれからどうしたらいいのでしょうか?
これがタペット調節の前に立ちふさがる現実の障壁です。この状況からはどう覗き込んでも先に示した目標へは到達できず、その面影すら垣間見る事はまかりなりません。上からはシュラウド、パワステのベルト、クーリングファンが行く手を塞ぎます。先にも書きましたが、アンダーカバーを外しただけでは下からも全くダメです。要するに諦めてシュラウドを外せと言うことです。
でこのようにシュラウドとクーリングファンを外すとこのようにようやくスッキリとしてなんかいけそうな気がしませんか?この状況まで持ってこないとタペット調節のスタートラインまでも到達できないのです。BJだったら上から覗いて出来たのに。。。ここまで来るとクランクプーリーの出ベソにソケットを差し込もうが、セルでインチキして回そうが何とかすることが出来ます。
そうしてこのように+ドラーバーとメガネとシックネスゲージで「羊羹を切るような感覚」に調節していくのです。これはもう慣れですね。あ~きた!こんな感じ!と思ってめがねをギュッと締めこむと大抵締めこみずぎになって羊羹どころか下手するとすっぽんに噛み付かれた様になってしまいます^^;ドライバーとメガネの力の入れ具合で12個の課題をクリアーして行くのみであります。
1番シリンダー上死点、6番シリンダー上死点によって調節するバルブ位置が異なります。TD42の場合は完全暖気後の温間クリアランスが吸排気とも0.35mmと指定されております。2Bは確か0.2と0.36?だったかな。。。
下手くその頃は。。。いまもですが。。。もたもたしているとエンジンが冷えてしまいまして全部のバルブが同じ条件で出来たかは怪しくなってしまいます。今回は12個のバルブですので途中でもう一回エンジン暖気しないといけなかったりして。。。。
さてこのこのような感じでタペット調節とクリーニングと行なう必要があります。一日仕事になりそうな予感がします。
Posted at 2011/05/26 11:05:36 | |
トラックバック(0) |
Y60 | 日記