それではいよいよ大仕事に取り掛かりましょう。 オイルパンのATFもようやく落ち着いてきた感じです。ドレンボルトを絞めATを下ろす作業が本格的に開始です。まず最初はプロペラシャフトを取り外すことからスタートです。
AT本体には様々な物が付いておりますが、先ずは油圧ラインの撤去から始めました。これは写真を撮り忘れていたので後で撮影しております。なるべく油圧配管を温存させようかと思いましたが、下手なところで外すとATにゴミの混入の危険性が出るので解体部品の例にならって配管で切断しそこにメクラをする方向に決めました。ATとの本格的な決別の配管の切断です。十分に抜いたつもりのATFですが、まるで涙か血のように配管から流れでてきました。
意外と苦労したのがセンターブレーキのワイヤーを外すときです。Cクリップがなかな外れなくて結構時間を要しました。やっと外れたらトランスファーレバーのリンクの支点を固定しているブラケットを外してレバーを下に引き抜き、セレクターとインヒビターSWにつながるリンクを外しました。
エンジンとATの分離に入ります。ベルハウジング下側のボルトを外し、両サイドのサポートブラケットも取り外します。セルは配線をつけたままボルトだけ外しずらしておきます。上側のボルトはミッションを下ろす際に傾けてから緩めます。
ATはドライブプレートにトルクコンバーターがボルトで止められて動力を伝える構造になっているのでこれの切り離しを行わなくてはいけません。サービスホールが付いている車種が有りますが、y60のベルハウジングにはその様な物もなく、しかもオイルパンの形状が邪魔です。アレコレ触っているとバックプレートが2分割になっておりここがサービスホールのという事ですね。
この隙間からドライブプレートとトルコンをつなぐボルトを外します。ドライブプレートが回るのでリングギアの歯にドライバーを突っ込んでボルトを取りましたが意外と時間が掛かります。幸い図体の割にボルトが4本と少なく助かりました。
配線、その他リンク類の外し忘れがないか確認し、トランスファーレバーがフロアトンネルのサービスホールに下ろす際に干渉しそうなので支点を支えるブラケットを外して対策をします。エンジン後部の重量を支えるためにジャッキでつっかえ棒を介してこれを受け長くバランスが悪いミッションはメンバーごとミッションジャッキで受けることにしメンバーを外します。ミッションを少しづつ下し角度が付いたところで超ロングエクステンションを用いてベルハウジング上部のボルトを緩め完全に切り離し慎重にミッションジャッキとミッションのバランスを見ながら下ろしていきした。
ミッションが完全に降りると喜びの前にホッと一息安堵のため息が出ました。なにせこの全長が長く100キロは軽く超えるだろう重量物が一点で支えれれ不安定な状態で目の前に有るのですからなんとも言えない威圧感があります。もし落ちたら逃げるしか無いですね。とにかく無事に下ろすことができました。
これがトルコンことトルクコンバーターで所謂、流体継手ですね。このトルコンがごぼっと前に落ちると厄介なので適当な金属ブラケットとボルトで脱落防止の対策をとり、配管にキャップをつけて完了。ここでご飯を食べに行きましたが、後で顔を見てびっくり!ATFやグリスが顔や髪の毛に付き大変なことに。。。
ガランとした空間がそこにはありました。サファリは狭いと言われますがこの空間にミッションがきれいに収まっておりフレームから下に飛び出しません。ある意味この大きなミッションが収まっていると思うと寧ろよく収めたと思います。ランクルはこの空間が浅く車内は広くなりますがその分下に飛び出します。これをどう考えるかですね。奥に見えるのがドライブプレートであそこにトルクコンバーターが付くのです。
これで折り返し地点にきました。後半戦に入りますがこれからが長かった。。。
Posted at 2011/12/05 16:28:33 | |
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Y60 | 日記