いよいよ始まりましたy60の燃料系のリフレッシュ作戦であります。
まず第一段階としてノズルのクリーニングと開弁圧調節です。
はじめての未体験整備なので興味津々でどうなるか先ずは社長にお手本を見せて頂き
それを見よう見まねで行いという方法での実習が始まります。
この機械が噴射状態を見る装置です。
これにノズルをセットしてブロアファンを作動させた後にノズルに燃圧をかけ
その噴射状態、機密性 、開弁圧を見ます。
今回ノズルの開弁圧調節をするのはドナー車両の物です。
TD42ワゴン用のもので走行10万キロちょっとまだまだいける物ですが
ノズルの状態はどうでしょうか?
気密性はまずまず良好ですが先端にはカーボンが付き
噴射状態は可~良という感じで横漏れなども見られる物も有り
黒煙、パワーダウン、燃費悪化の兆候が見られました。
まだ燃料に粗悪なものを使っていなかったようでのスルの損傷は少なめ
粗悪な燃料を使うと先端が傷みすぐに分かるそうです。
社長がバラなバラにしたノズルで順不同です。
真ん中付近にあるペン先のようなものと左下のものがセットで
これが一番大切な部分です。
これが粗悪燃料を使うとカーボンの付着のみならず溶けたりします。
スプリングが有りますがこれが開弁圧を発生させ
ホルダーとの間にシムを挟んで開弁圧を規定値に調節します。
長年使うとバネもヘタリ、ノズルチップも傷んで開弁圧低下、噴射状態の悪化
が生じエンジンコンデションが低下します。
洗浄油で先端を洗浄後のノズルチップですが、
溶けているのがわかりますか?
これは汚れでなく凸凹になってくぼんでおります。
走行10万キロでこの状態でこれが20万キロになるともっと酷くなります。
このノズルはワゴン用のTD42の3番で丁度EGRが一番入ってくる部分でもあり
硫酸ミスト、熱によりノズル先端の損傷が大きな部分です。
あんまり安い軽油など粗悪な油を使うとこのように見えないところが傷みます。
これはノズルですが、ポンプはもっと傷みますよ。
時間も遅かったので清掃と2本だけ開弁圧調節をしました。
バネに入っていたシムは大体厚み1.2~1.3mm程でこれに対して
0.1mm増やすと10%程度の開弁圧が上昇します。
ノギスで厚みを測定してノズルを組み立てて噴射状態、開弁圧の調節を繰り返す
根気のいる作業です。
ノズルのスプリング、シム、その他部品もよく見ると摩耗しています。
ノズルはある意味可動部品であることが分かります。
その潤滑は全て軽油で行われこの油に水分の混入、油の酸化などがあると
こういう部品が傷むのですね。
初回は簡単に清掃、噴射状態の確認で終わりましたが、
回を改めて開弁圧のセッティングをしようと思います。
ノズルOH、若しくは清掃は行なった方ほうがいいと思った作業でした。
Posted at 2011/12/15 12:06:19 | |
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Y60 | 日記