ってなワケで、先週は久々に貨物列車の撮影に勤しんでおりました。。。
今回狙っていたのは、おそらく一般の方には耳馴染みがない"特大貨物"。
貨物列車は今この瞬間も全国を走り回ってますが、ごく稀に普通の貨物コンテナでは輸送できない特大な機器を輸送する列車が走ります。
そのうち、昭和48年製のシキ800という貨車が今回の輸送で引退すると公表されたため、少ないチャンスを狙って撮影してきました。。。
今回の輸送物はタイのダイヘン(DELCO)から大阪の安治川口まで船舶輸送されてきた変電所用95トン変圧器。
これをUSJのすぐ近所にある安治川口から岡山の石蟹(いしが)まで輸送するのが最後の任務。
日付が11/6(水)に変わる前に安治川口を出発、吹田を経由して未明の姫路貨物ターミナルにやってきたシキ800。

積載時は速度が45km/h以下に制限されるため、どうしても営業列車が終了した深夜帯の走行が多くなる列車です。
営業列車が少なくなる深夜まで待機中…
間に挟まっている白い物体が95トン変圧器です。

コンテナのように"載せる"のではなく"挟む"ような形で輸送します。
ファンはこの紙票を見て今後の動きを読んだりします。
仕事の都合もあって、走行シーンは撮影できないので…時は飛んで11/9(土)。
定時で職場を出てから輸送先の石蟹駅まで高速を飛ばして見に行ってきました。。。
17時前に到着。
変圧器は既にトレーラーに移され、側面に固定していた貨車の板を取り外す作業中でした。
機関車と貨車をエアーホースで繋ぎ、エアーでシキ800のブレーキをロックさせる作業中…
挟んでいた変圧器が降ろされると、貨車の全長もコンパクトに。
検査履歴が記されています
貨車の板を変圧器から外し、クレーンで撤去中…

この板の長さ分、貨車の全長が縮まります。
トレーラーは辺りが静まり返った深夜帯に、最終輸送先の新見変電所までの輸送を担当します。

100トンの重量物を牽引するってどんな感覚なんだろう…
巨大な荷物の重量を分散させるように、16軸の車輪が配されているのが大きな特徴です。
変圧器

タイからの輸送費だけでも数千万はしそうですね…
これで最後の役目を終えたシキ800。

ここから営業列車の間を縫いながら吹田まで運ばれ、最後は京都鉄道博物館で一週間ほど展示された後、宇都宮貨物ターミナルまで輸送されて廃車・解体される予定です。
今月末、最後に京都まで見に行こうとは思ってますが…。
過去撮影分
シキ611
シキ1000、1001、1002
以上!おしまい!!
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Posted at
2019/11/11 19:09:21