
大分ご無沙汰しておりますつゐんかむです。
今回は久々にブログ更新です!
忌々しい流行病のせいで外出しずらいこの頃ですが、マスクして一人で出掛けてきました。
今回は茨城県北部にある、袋田(フクロダ)の滝へ行ってきましたよ!
あっ、行ったのは先週の3日のことなんですけどね。

ここは町営の袋田の滝第一無料駐車場。ここに車を駐め、滝へ向かいます。
もう一か所、第二無料駐車場があるようですが、第一の方が少しだけ滝に近い駐車場です。
ここには綺麗な公衆便所があり、滝までは少し歩くので、トイレは済ませておきましょう。

コロナ下の平日は閑散としています。
個人的にもご時世的にも「密」にならないこの状況は好ましいのですが、“ここで食べている人”にとっては死活問題なんでしょうね。

混雑時には不届き者がいるのでしょう。
「駐車禁止」と書くよりもなんとなく怒りが伝わってきます。

私が駐めた町営駐車場よりも滝に近いところにも何ヶ所か駐車場かあります。
これらの駐車場は近隣の土産物屋が営っているようで、大体300円~500円程で駐められるようです。中には店を利用(食事をするか何か買うか)すれば無料のところもあるようです。

無料で駐車したい人は第一・第二町営無料駐車場に駐車することになりますが、これらの駐車場は滝よりも大分手前にある上、うっかり見落として通り過ぎがちです(実際、私も行き過ぎたし、ネットにも気が付かなかったとの声あり)。
残念なことに、この先は全て土産物屋が営っている有料駐車場になるので、土産物屋の呼び込みの猛攻に遭うことになります。

幸いこの日はご覧の通り、観光客も殆どいなきゃお店も営ってるんだか休みなんだか分からないような状況だったので、呼び込まれることはありませんでした。
私は天邪鬼なので、呼び込みされると意地でもその店には行きたくなくなりますw

とまぁあ、消極的なことばかり書いてますが、悪いことばかりでもありません。
少しでも滝の近くに駐めたいという人もあるでしょうし、町営駐車場が満車だった時には有料と雖も車を置いておける場所を確保することができます。
要は初めて来た観光地で、何もシステムが分からないまま呼び込みの人に釣られて駐車場に誘導され、言われるがままに料金を支払うという悲劇が起こらないようにしてほしいなって思うわけです。

さて、駐車場の話しをしていたら、滝へ通ずるトンネルまでやってきました。ここには料金所もあり、入場料(一般大人300円)を支払い滝へ行けるようになります。

トンネル(料金所)の手前にあった案内図です。
第1観瀑台と第2観瀑台があり、後者はエレベーターに乗って行くみたいですね。

'79年12月竣工の袋田の滝トンネル。
トンネルが出来る前はどうやって滝まで行き来していたのだろう。

入洞(トンネルだから「入隧」か?)。左側通行です。
人道用ですが、車一台は楽に通れる巾があります。

滝へ向かってダラダラと上っています。
第1観瀑台までは階段はないので、車椅子の人でも行くことができます。

車道で曰うところの待避所みたいなところに観音様がいました。
現地では写真だけ撮ってさっさと行ってしまいましたが、ネットの情報曰く、トンネルが竣工する前からこの地にいた観音様だそうです。

分岐までやってきました。右へ行くと第1観瀑台、左はエレベーターに乗って第2観瀑台です。
この手前にも2ヶ所分岐がありましたが、一つは吊り橋へ行ける道でこれは後で行きます。もう一つは「恋人の聖地」とかいう、私に対して喧嘩を売ってるとしか思えないふざけた場所だったのでスルーしました(蜜柑の皮の剥きカスみたいなオブジェがありました(失礼))。
では先ず第1観瀑台へ行ってみましょう。

ぬぉぉおおお!大迫力!!
まさに目の前に、轟音とともに滝が落ちてきます!こりゃ凄い!

この如何にも「昭和の構造物」然とした観瀑台から観る滝がなんとも言えず良い雰囲気!
飽く迄主役は滝であって、観瀑台はそれを観るための「足場」でしかないわけで、そこには「何があっても観光客を守る」という絶対の使命を裏付けるようにコンクリート製の柱が何本も並ぶ。イマドキの観光地にありがちな虚飾の、その一切を排したその姿にノスタルジーを感じ、一人で興奮していました(一体何を観に来てるんだか)。

滝壺の方へ目を向けると、吊り橋が見えます。これは先述した吊り橋で、あとで行ってようと思います。

この滝の謂れが書かれています。
西行という僧侶がこの滝に訪れ感嘆し、四季折々4回はこの滝を見ないと趣を極められないと言ったから「四度の滝」というそうですが、単純に滝が4回に分けて落ちているからとう説もあるようです。
まぁあ、僧侶がそうい言っていたという方が風流なのでしょうが、当時(西行は平安末期から鎌倉初期の人)ここまで来るのは並大抵のことではなかったでしょうね。

大迫力の滝と健気な第1観瀑台に別れを告げ、第2観瀑台へ行ってみましょう。

その前に、トンネルのどん突きにあった「四度の滝不動尊」の拝殿を紹介。
紹介と言っても、現地ではここも写真だけ撮ってスルーしたんですが、不動明王が祀られているようで、煩悩や迷いを断ち切ってくれるそうです。
拝殿はけっこう年期が入っているように見えますが、トンネル竣工に合わせて分祀したのか、それとも以前からこの地にあったものを移設したのかは不明。

先述のとおり、第2観瀑台へはエレベーターを使って行きます。
コロナ対策で、エレベーターは8人に制限されていますが、そんなに人はいないので安心です。

誰か係りの人が操作しているのかと思って停止線で待っていたのですがそんな感じはなく、どうしたものかと思って案内板を見ると、係員がいない場合は自分で勝手に乗ればよかっただけでした。

恋人の聖地多すぎ問題。

エレベーター内の案内図。
袋田の滝トンネルの中国語訳「觀瀑隧道」が、字面も響きも恰好良いと思いました。

’09年12月オープンの第2観瀑台の第3デッキ(一番高いところ)にやってきました。
ウッドデッキでオシャレなイマドキのナウイ観瀑台です(何歳だよ)。

この新観瀑台からは袋田の滝の最上段を観ることができます。
旧観瀑台はまるで迫り来るかのような大迫力で荒々しい滝を感じられるのに対し、俯瞰で見られるこちらは滝の雄大さや繊細な白糸の水簾を望むことができます。
ただし残念なことに、車椅子の方は第1デッキより上(第2・第3デッキ)は階段のみとなる為、上がることはできません。
第1デッキからも滝は見えますが、草木が邪魔をするので特に夏場などは一層見えにくくなると思います。
では、吊り橋に行きます。

来た道を戻り、吊り橋にやって来ました。
吊り橋なので当たり前ですが、渡るとけっこう揺れます。

トップ画にも使った写真です。吊り橋から撮ったものでした。
どうです、この無機質で異様なこの観瀑台の姿!
もしこれが廃施設になってたら脳汁が出ているところです(滝を見ろ)

独り興奮しつつ橋を渡り対岸へ。
遊歩道は続きます。

おおいわゴロゴロ

とんでもない勢いで斜面を上がってゆく階段。
「袋田自然研究路」とあるが、一体どこへ向かっているのか……。

付近の案内図を見ると、この階段を上って歩いてゆくと月居山へ至るようです。ハイキングコースですね。
地図には他に、私の駐めた町営駐車場も書き込まれています。縮尺がどの程度なのか分かりずらいですが、駐車場から滝まではそれなりに距離があるのが分かるでしょう。
国道461号の旧道も描かれていますね。今はもう廃道になっていて自動車は通さなくなっているようですが、ここにある月居隧道は信号機で交互通行を行っていたようです。割と最近まで通れていたようなので、行ってみたかったなぁ。
地図を見る限り、旧道の一部はハイキングコース(のアクセス路)として現役なようですね。

階段の場所からすぐ、分岐が現れました。
写真だと分かりにくいですが、直進して崖に沿って行く桟橋状の道があり、一方、階段を上って行く道もあります。
展望台の看板があるので、階段を上がって行ってみましょう。

え……、何だここは……?
廃墟感満載なんですが。

営ってないだけで廃墟ではないみたい。
しかし、すごく異様な雰囲気。昭和の栄華の出涸らしみたいな場所。

肝心の見晴らしは……そんなに良くないw
写真にトンネルの坑口が写ってますが、ここが恋人の聖地とかいう場所で、蜜柑を剥いた皮のオブジェがある場所。
恋人の聖地というより自○に打って付けなような気がする。

さっき別れた、崖に沿った道と合流。新道と旧道(バイパスと現道)の関係だったようです。

新道と旧道の合流地点からちょっと進んで振り返って撮影。
なんとなくですが、この道は袋田の滝トンネルが出来る以前の滝へのアクセスルートだったような気がします。

ネットで調べても情報が出てこないので、トンネルができる以前はどうなっていたのか全然分からないんですが、もしそうであるなら、さっきの“昭和の出涸らし茶屋”の場所も納得がゆくし(滝への観光客がちょっとお茶する)、ハイキング前の拠点にもなりそうです。
現在は需要が少なくなって、崖下に新道を通した……とか。

真相は分かりませんが、今の時期、落石防止柵の工事で通行止めになって滝へ行かれない場合があるようなので注意です。

さっきの道は土産物屋の駐車場に抜けていました。
駐車場を抜け、土産物街へ。ご覧のように閑散としています。
繁忙期、何もしらずに車でここまで乗り入れてきたら色んな意味で地獄を見そうです。

歩いて駐車場に戻り、帰ります。
帰る途中、店先で魚焼いているお店の人と目があってちょっと気まずかったです。
というわけで袋田の滝でした。
次回はいつ更新するか分かりませんが、ごきげんよう!