黒鉄のブログ一覧

前回のブログで紹介したポケットストーブの能力をテストしてみました。

条件は屋外、気温約5℃、水温も外の水道で汲んだので同じくらいだと思います。
夏の北アルプスの朝と条件的には近いと思います。
使用する燃料はカエン　ニューエース　10gです。

ポケットストーブは風防がないと役に立たないので、風防を立てて

こんな感じでのテストです。

最初は500ccの水を沸騰させられるかテストしてみましたが、1個では沸騰には至らず。
燃焼時間はほぼスペック通りの17分でした。

次に350ccでテスト。
やはり1個では沸騰に至らず。

3回目、とりあえずアルファ米を戻せるだけの湯ぐらいは沸かせるかと200ccで試すと、7分ほどでなんとか沸騰に至りました。

どうも1個では火力が足りないようなので、最後にアルファ米＋汁物を想定して450ccを沸かすべく、燃料を2個並べてテストしてみました。
すると6分少々で沸騰しました。

カエン　ニューエースを燃料として使う場合は2個並べて使うのが良いようです。
途中消火後の再点火も可能ですが、初回点火より点火に時間がかかります（5～10秒）。

燃料はこんな感じでストーブ内に6個収納できます。

テスト結果を踏まえると、レトルトオンリーの食事なら朝夕で2個でいける計算ですので、3日分の燃料が収納出来ることになります。
この状態で重量が142g。風防が70gの計212g。
ジェットボイルのバーナーやガス缶等の重量が365gなので、差し引き約150gの軽量化ですね。
2日分の燃料なら更に20g軽くなります。
風防も工夫次第で更に軽くなりそうです。

たかが150gじゃないですよ。
150g軽くなるって事は他に余分な荷物を150g持てるって事なんです。

年明けからカルイノホシイホシイ病の発作に苦しんでいましたが、Amazonからお薬が届きました。

こちらです。


ポケットストーブってやつです。
旅館とかで見かけるような固形燃料を使うためのゴトクですね。
Esbitのが有名ですが、これはコピー品です。
見ての通り作りがちょっと雑です。

？？？「こんなもんはな、開いて燃やせりゃいいんだよ。勉強になったなあ、おっさん！」


・・・ほんとはEsbitのが欲しかったの（グスン）でも品切れだったの。

さて、こいつを買うにあたって一番心配だったのが、「JETBOILの本体が載るか」ということでした。
載らなかった場合、JETBOILは使用回数3回でお蔵入りになる可能性もあったので、ドキドキしながら載せてみました。

立った！JETBOILが立った！


ちょっと前後にぐらつきますが、バランスを崩して倒れるほどではありません。
一安心ですね。
週末はコイツをテストしてみます。


どんどんウルトラライトに近付いてるじゃねぇかって？
いやいや、登山靴はハイカットブーツというのが私のこだわりですので、ハイカットを履いてるうちはウルトラライトでもトレイルランでもない！というのが私の主張です。

昨日は映画「MERU」を見てきました。

人間の意志の力ってのを痛感すると同時に、やっぱり登山ってスポーツは他とは明らかに異なるなってのを再確認しました。

どんな装備で、どんな方法で、どんなペースで、どんなチームで・・・。
こういった様々な要素を方程式のように解いていく、というのはどんなプロスポーツでも勝つためには必須のことですが、登山というスポーツが他と異なる点、それは

いつ・どこで・どんな『試合』をするか、選手自身が決める。

という点ではないでしょうか。

勝てないから『試合』そのものをしない、という選択ができるスポーツ。
そしていざ『試合』が始まれば、そこには選手以外の人間は存在しません。
運営も監督も医療スタッフも審判も時には観客も、全て選手が兼任しなければならないという異質のスポーツ、それが登山だと思っています。

さぁ、今年はどんな『試合』をしようか。
とりあえず日本最後の秘境には挑戦したいなぁ・・・。