改めてヴィンランド・サガ素晴らしい

何度かお伝えしているヴィンランド・サガ（幸村誠）ですが、連休中10回以上読み直し、読み通しました。

素晴らしい！
特に６から８巻までのクヌートの「王としての目覚め」が素晴らしいです。

バイキングたちのバルキリーに召されたいだけの戦に対して

「こんな戦いに意味など無い、もうやめろ。その生死に私が意味を与えてやろう。それが王の務めだ。」

くぅおー。シビレルせりふ。
これが数分前までへなちょこだったオカマ王子のせりふな訳なので、そのギャップたるや猫ひろしのスーツ姿といつものかぶりものくらいの差があります。
（はい突っ込んで突っ込んで）


ちなみに経営者・リーダー視点から、このせりふを現代ビジネス風に訳すと

「てんでばらばらな仕事をしてるんじゃない、君たちの仕事が向かう方向はこっちだ。その仕事に誇りと感動を与えよう。それがリーダーの仕事だ。」

となります。 こんなリーダーになりたいなー。

ま、ともかく、幸村氏の語り口はしっかりと信念があって、主人公以外の書き込みが秀逸なので、その世界観がどこまでも広がっていくところが魅力です。

9巻でその後のクヌートがちょっとだけ語られるのですが、王としての非常さと、本来戦いを好まない優しさとが渾然一体となる様は健在で、いい王様になったなあ、と思って読んでます。

好きでも何でも無い人にはどーでもいい話ですみません。
（っていつものことだなｗ）