台風突入@ひでエリです。
九州縦断かと思われていた台風6号ですが、太平洋高気圧の頑張りによって進路が西にズれ、天草あたりの海上を進んでいるようです。
親戚がいますので、それはそれで心配ですが、今朝からこちらも強風が吹き荒れています。
さて引き続きコロナ期に読み込んだマンガレビューです。
今回は珍しく「エロ」を前面に押し出したマンガですが良作なので2つ紹介します。
1.不徳のギルド1~11巻(続刊)
モンスターの討伐や要人の警護などのガードの仕事をこなす若きエースであるキクル。仕事にまみれた青春を取り戻すために後輩ガードを育てて、ガードを辞めキャンパスライフを謳歌しようするが、後輩の新米ガード達は教育の甲斐なくモンスターから蹂躙され辱めを受けまくる...というお話です。
このマンガは無料では我慢できずに全巻買ってしまいました...。
先ずは「エロコメディ」というこの作品の特性上、ほぼどの話にも若いガードの女の子がモンスターからエロい感じでマナを吸われる描写が出てきます。
何でわざわざ脱がされてマナを吸われるんや、普通は食われて終わりだろ!という真面目な読者のツッコミも
「ええやんかええやんかこれでええんじゃええんじゃもっとやれ」
という邪なエロ読者の欲望の前にはかき消されてしまうのか...と思いきや、ちゃんと説明があります。
1巻はともかく掴みが大事とばかりにエロ全開で、主要キャラの登場とそれぞれの肢体の魅力の描写にネームが割かれますが、このマンガはそれだけでは終わらない。
主人公ガードであるキクルの暗い過去や、何故か殺されずにマナを吸われまくる新人ガードひたむきのナゾ、ギルドの巨乳受付エノメさんとその娘エシュネちゃんの名前のナゾ、作者のお○ぱいへのこだわりからのサイズインフレからの、絶壁愛好家へも分け隔てのないキャラ布陣。
エロは捨てずに、骨太なネームを裏でしっかり練りつつ、伏線をしっかり張ってコメディやバトルをちゃんと成立させながら回収をしていく、その手腕は単なるエロ漫画家ではありません。
特にネームドと呼ばれる特殊個体モンスターとの緻密なバトル描写は、普通の冒険漫画のバトルシーンとして読んでも充分に見ごたえのあるものであり、非常に上手。
コメディでもある(というかそっちが本筋)訳で、4人の新人ガードたちの天然および悪意のボケを、ツッコミ無双で全て消化していくキクルの辣腕には感心します。
このツッコミの鋭さに関しては、私生活友人関係ではツッコミ担当の私としては学ぶべきものが多いです。
ハナバタ>エノメ>ひたむき>コイン>エシュネ>トキシッコ>メイデナ(>ノマ?)
な並びの胸のサイズですが、上から下まで全員に見せ場があり、ともかく胸のサイズにこだわる作者と登場人物内の女性陣のコメント(主にトキシッコ)とは関係なく楽しめます。
エシュネちゃんは小学生なので、彼女だけはモンスターと遭遇していないため蹂躙されていません、よかった。
かといって、みためほぼ小学生の高1のメイデナが蹂躙されていいのかというとそうではないと思うのですが、コミックスのおまけマンガでも毎度ひどい目にあうメイデナに関しては、読者はみな生暖かい目で見ていると思います。
ちなみに昨年、TVアニメ化もされたのですが、話の内容上、18禁マークであちこちがガードされてしまい全くもって残念な仕上がりになってしまっていました。
キャラデザも可愛いですし、色指定も違和感がなく、出来栄えとしては良い部類のものだと思うのですが、いくらなんでも薄い本一歩手前の内容であるこのマンガを地上波でそのままアニメ化するのは無理でしょう。
一方、「TV放送ver」と銘打たれていましたので、BDでは「海苔」が外れるのかもしれません。買ってないので知らないのですが...。
個人的には毒舌ポンコツ黒魔導士のトキシッコが一番好きですが、色んな好きの形があっていいと思います、はい。
星★5です!
2.異種族レビュアーズ(7/9巻読了、続刊)
そもそも何の「レビュー」なのかというと、「異種族の風俗店」のレビューをする主人公たちのお話です。
人族やエルフ、天使、獣人族、魚人族、樹木族などなどが同居する世界線において、その「風俗」もその種族ごとに性癖がある、というものです。
ここでは「サキュバス店」と呼ばれる風俗店が大好きな人族のスタンクとエルフのゼルは趣味を金に換えるため、行ったサキュバス店のレビューをチラシにして書き起こすようになります。
サブメンバーたちも巻き込んで、いろいろな性癖を持つ色々な種族のサキュバス店を体験してはレビューを書く生活を続けるうちに、名物に。
彼らのレビューに期待するギルドのメンズのために今日も書く!
という感じのお話です。
絵は正直上手いとは言えませんし、いわゆるエロ漫画なので嫌いな方もいると思います。
が、ちょっと待ってください。
このマンガを読んでいると、そこはかとなくLGBTQ的なテーマを感じるのです。種族を超えた性癖に嫌悪感を示すもの、そうではなく出来る限りオープンに交わって行こうとする主人公たちの行動に性的平等を感じたり。
描写に関しても、魚人族の卵を産むシーンがストリップ小屋で風俗として提供されていて、オスの魚人族がそれを見て興奮するシーンとか、発情しておかしくなってしまった樹木族が通りで花粉をまき散らしているので、女性の植物族は直ぐに屋内に隠れて窓を閉めてください、いま虫族が花粉を回収していますというアナウンスに酒場で飲む男性の樹木族が「エロすぎる!」と興奮していたりと、ちょっと今までに見たことも聞いたこともなかったようなエロ漫画なんです。
ここにそれぞれの街の政治なんかも絡んで来たりして、エロが生物の原動力の一つであることから、このエロレビュアーたちにも政治がらみの話がきたりと展開に飽きがきません。
かといって、このマンガを読んで興奮できるか...というとそうでもない描写もたくさんあり、エロ漫画なのか?といえば間違いなくエロ漫画なのですが、これぞ人それぞれ、という感じの好みの別れるマンガです。
星3。
アニメ化はされているのですが、アマプラに無料で落ちていませんのでみておりません。が、どうやら観た○んだ~さんは絶賛していました。
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サブカル | 日記
Posted at
2023/08/09 13:55:17