
親子だな@ひでエリです。
最近、このタイトルで失敗していると思われるwアニメにハマっておりました。
ヒロインのホロが可愛い!と息子に言ったら「ほぅ、それにハマるとは親子だな」
と言われました。
彼がどうやら中高生時代にハマっていたお話らしく、父親の方があとでそれを知ったということのようです。
と言うわけで、お話自体は2006年頃から始まった小説原作「狼と香辛料」です。
全17巻。

コミックスはこちら全16巻。
アニメは2008年頃初代が製作され、16年が経過して再アニメ化されたのが今シーズンタイトル写真の「狼と香辛料 Marchant meets the wise wolf」となります。
作画はまあ10年以上経てば進化しているということですね。絵師さんにも寄るとは思いますが、当時この表紙では本屋でジャケ買いはしてない(しなかった)のも頷けます。
いや悪いとは思いません。好みの問題です。
今期アニメでは作画が大幅に向上し、とても美しいキャラデザと背景で再製作されています。
今期のアニメを4話観たところで過去作があると知り、続きが読みたくなってコミックスを全買い、その後に続くエピソードも読みたくなってノベルの最終巻もKindle Unlimitedで読み結果、大満足してなうです。
あらすじとしては、行商人ロレンスが麦刈の時期にある村を訪れるところから始まります。
既知の友人に会い、豊穣の狼神を祀るこの地域はもはや時代遅れだという話を聞いて、翌日村を出発して半日、荷台の違和感に気づいて改めたところ、そこにいたのは齢10代後半、裸のケモ耳美少女ホロ。
ロレンスはその名前に覚えがありました。
そう、昨夜この村にはもう必要ないと言われた豊穣の狼神の名前そのもの。
そして本人は
「わっちの名前は賢狼ホロ、酒などないかや?」
と言うのです。
ここからこの2人が織りなす冒険譚が一連のシナリオとなっています。
今期アニメでの作画クオリティの高さもさることながら、このお話の素晴らしさはホロのチャーミングさにあります。
数百年を生きた雌の賢狼はときに賢しく、ときにズルく、ときに怒り、ときに可愛く拗ね、行商人ロレンスを翻弄します。
しかし彼女は自身への感謝を忘れた村から救い出してくれたロレンスを心から信頼し、力を貸し、2人で困難を乗り越えていくその様は微笑ましくも素晴らしい。
主人公である行商人ロレンスの生業が商いであることから、中世あたりの貨幣の話、流通に伴って発達し始めた為替の仕組みなど少し歴史や経済の知識があった方が楽しめるとは思いますが、数百年を村で過ごしており外を知らなかったホロにロレンスが丁寧に説明してくれるので、注意深く読めばその辺は大丈夫。
サブキャラも女性キャラでは大商人、副司祭、羊飼い、青年キャラではホロの友人の末裔の傭兵部隊のリーダー、少年キャラでは聖法学者のタマゴなどなど、幅広いキャラが描かれ、それぞれのエピソードがしっかりと起承転結で描かれており、ロレンスが最後に腰を落ち着けるまで破綻なく納得感のあるシナリオで進みます。
その合間合間に挟まれるホロの喜怒哀楽、落ち込むロレンスを励まし、甘え、拗ねるその様がともかく可愛い。
抜群に可愛いのです。
なんというか若かりし頃の恋愛をなぞる様で何とも愛らしい。
設定としては数百年生きる雌賢狼がこんなウブで可愛い性格の訳ねえだろとか思っている部分もあるんですが、逆に村に縛られていたので恋愛脳としては人の姿での10代後半の可愛らしさで良いのかなとも思ったり。
しかしこの様なお話に真実味があるとかないとかを考える方がおかしいwので、純粋に納得感があれば何でもいいというところが本当でしょう。
流行りの異世界でもなく、オレTsueeeeeでもなく、魔法もなく、主人公が行商人なので派手なバトルもない。
ネームとしての飛び道具はホロが賢狼の本当の姿になると小山ほど大きくなり、その力は絶大ではありますがロレンスが望む時にしかその力は貸さず、滅多に出てくることはありません。
読者にみえるホロのほとんどは10代後半のチャーミングなホロです。
完結して既に10年以上が経過しているのでネタバレOKかもなとは思いますが、これから観る方、今期のアニメが初見という方のために詳しくは話しません。
しかしノベルとコミックスの表紙だけ観ても分かるとは思いますが、安心してご覧ください、ハッピーエンドです!
ロレンスとホロは幸せに結ばれお話は終わります。
ともかくチャーミングなホロは正統派ヒロインとしてケモ耳がついていなかったとしても、私のヒロイン遍歴の中でも5本の指に入ると思います。
今期リブートされた「狼と香辛料」オススメします。
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サブカル | 日記
Posted at
2024/05/06 13:48:44