
ランドナーえらい@ひでエリです。
本日はフェリー乗船日、渋谷にも昨夜別れを告げ、チェックアウトも済ませて、キルスイッチ(じゃないけど)を繋いでエリ出動準備中です。
残念ながら雨のスタートなのですが、こーゆー時のために屋根下駐車場に入れといたんだよね。
助かる〜。
で、なんと自転車で出発準備をしている人がいる…。この雨の中カッパを着て。
何処からいらしたんですか?と聞くと、名古屋から猪苗代に行って戻ってる途中だそうです。
多分同学年くらいのお年頃。
いやーすげー!
そんな体力あったこと、金輪際ありません。
カニの人たちも尊敬しますが、やはり自転車は移動距離などから考えても、旅行のお供としては一番キツい乗り物じゃないでしょうか。
まー、私も高校生まではガッツリ自転車ではありましたが、軽量なロードレーサーなのでクロモリフレームではありましたが、速くて楽でした。
そこに行くと頑丈一徹、荷物の積載も前後左右が可能なランドナーは重く辛い乗り物というイメージです。
マジでこの歳でランドナーで旅行はスゴい。
尊敬します。
そんなオッサンにも高校生時代はありました。
そしてそんな高校生のマンガ作家金字塔の1人が士郎正宗御大です。
連載などなく、いきなり単行本デビュー。
ある日、いつもの本屋巡りをしていたら見たことのない筆致ですごいマンガが平積みされていたのを見た瞬間、お小遣いの残金など全く気にせず、脊髄反射でジャケ買いしてしまったアップルシード単行本。
もちろん初版で未だウチの本棚に並んでいます。
そんな御大の世界展をやってくださるという、世田谷文学館様のキュレーターさんの企画力は世界のオタクの味方でしょう。
先日の森薫展に続きお世話になります。
来訪者は海外の方も多かったです。
今回は地元Eva大佐のオススメにより、芦花公園の公営駐車場に停めて歩くが吉と出ていましたので問答無用でそうしました。

キタキタ、上がりますねこれ。

会場に入るとコラージュがお出迎え。各種の作品からの名場面などが寄せ集められています。
いきなりアタマは20代にタイムスリップ。
会場はスマホなら写真OKというせたぶんの基本仕様です。

そう全部見たことある本。もちろん持ってます。

が、この辺持ってないですね…。
まあ画集とかは買ってないからな〜。
御大、攻殻が売れたあとは監修や設定で忙しくなり、たまに描いてるのはエロ漫画雑誌というよく分からん執筆状態になってるのでフォローが弱かったか…。

先ずはアップルシードでしょう。
この作品なしに士郎正宗御大は語れません。
世界大戦後の残存兵の引き揚げ、街と政治の復興を政治などに特化したDNAを持つバイオロイドが管理する世界。
しかしテロはなくなっていないので、警察、SWATは必要で、引き揚げ兵だったデュナンとブリアレオスはSWATに就職。
テロリストと戦う話です。
スタイリッシュでかっこいい。
当時としては描き込みの量が半端なく、初見でアゴが外れた記憶があります。

フチコマ!フチコマですよ!
タチコマじゃなくてフチコマ!
ここ重要!

何故アニメ版はタチコマになってしまったのかの説明があるのかなと思いつつ、士郎正宗節全開な解説を読みましたが書いてなかったですね。
会場のあちこちに、こういうマンガの枠外に書いてある御大節がギッチリw
変わらずお元気そうでなによりです。

既に40年近く前のマンガですから、作画はアナログです。原稿もほぼアナログ。
御大愛用の作画道具が並んでいました。

そして泣く子も黙る攻殻機動隊のコーナー。
当時の原画が所狭しと並べてあります。
ネームは完全にアタマに入っているので、純粋に作画を楽しみます。

こちら攻殻機動隊第一話ですが…

何故か、白黒とカラーの両方の原画があります。
両方原画なのです!w
多分、連載時には白黒、単行本化の際に白黒原稿をコピーしてカラー化したので同じものが二つあるんでしょうね。

そして名物?のフチコマ反乱シミュレーション。
素子曰く、たまにAI同士で人間への反乱シミュレーションをさせる事で現状維持が一番いいということを再認識させるんだとか。
世の中には反乱を起こして人間と敵対するAIも多いですが、フチコマは賢い?ですな。

オリオン。コレは自分では買わずに、友人やまちゃんが買ってたのを読ませてもらった記憶があります。
御大曰くとても楽しい作業だったと書いてありました。まあやりたい放題だったからなーw

ドミニオン!大好き!
環境破壊が進んだ世界で治安を守るための警察の豆タンク隊と砂漠の悪党どものお話が1巻。
そして砂漠の悪党だったアンドロイドが、豆タンク隊に配属されてドタバタ劇をやるのが2巻。

アンナとユニ、大好き!
ケモ耳って他にもいましたけど、この2人(2体)は特別好きだなぁ。

そしてどうやら来年にダンダダンのスタジオSARUが新しい攻殻機動隊のアニメをやるらしいです。
押井4ね4ね団の団長であるウチの妹はこのニュースに大喜び。
御大曰く、新しい攻殻機動隊、第二期の第一話、らしいです。
私にとってはマンガが聖典なのでアニメはまあ良ければありがたい、くらいのイメージですが、御大もちゃんと監修や設定を頑張っておられるので、敬意を持って見てみようとは思います。
なお攻殻機動隊はARISEなどは見てません。
物販はカフェコーナーを全部潰して広々ととってありました。混雑防止のためか、入館チケット一枚につき物販会計一回のみという仕様。転売するなと書いてありましたが、そーゆー奴もいるだろうしね。
既にTシャツなどでは売り切れているものも多数。
が、高い!Tシャツは安いもので5500円、高いものは7500円です。
手拭いですら2500円!
そしてデザインなどが微妙…。
江口寿史展のセンスの良さは異常だったと分かる品揃えでした。
とはいえ、先ほどの展示で御大が書かれていた、素子のその後などが載っているであろう青心社の薄い豪華本は1500円くらいですが買わざるを得ませんし、Tシャツもギリギリ着れそうなデザインのものもありましたので、ドミニオンのを買いました。
江口寿史展の時は軽く30kを超える金額買ってしまいましたが、こちらでは15kほどにおさまりました。
おさまって…ますよね?
展示の開催を教えてくださったDO2さん、ありがとうございました!
ともあれファンであれば是非行かねばならない展示。お近くの方は万象お繰り合わせの上、詣でては如何かと思います。