T・OGINO選手いかないで!@ひでエリです。
散々な2025年プロ野球シーズンだった我が鴎軍ですが、最下位チームに粛清の嵐が吹き荒れております。
大好きだったよっしー監督は、まあ最下位チームの監督なので辞任は致し方なしとしても、マリーンズを支えてきたベテランが一気に退団を表明しています。
そこにここ10年のマリーンズの象徴である荻野タカシ選手が退団して現役続行を表明しました...。
引退試合もさせずにコーチにも迎え入れられず、現役続行で他チームにいくなどというファンからしたら驚天動地のニュースが現実となってしまっています。
きっと無能なフロントが雑にコーチ就任を進めてタカシと決裂して出ていく話になったんじゃないかというのが大方のファンの予想です。
石川や二木(はまあどうでもいいけど)、岩下や澤村などがいなくなってしまいます。チームの若返りというのはどこかで必要なんですが、こんな禍根を残すようなやり方がいいとは誰も思いません。
Vision2025にて常勝軍団を目指す、が成らなかったことに対してフロントの責任はないのか?みなそう思っています。社長含めた役員陣は更迭でしょう!
が、そうはならなさそうなのよねえ...まあこれがマリーンズか...。
来年はサブロ~~~~♪が監督として帰ってきます。
最下位チームを走らせまくって高校生のような練習をさせているようですねw
自分は現役時代怠慢プレーでファンから総スカンくらったりしてたのにw
さてマンガです。
ちょっと前に菅野美穂主演でドラマ化もされた
ゆりあ先生の赤い糸
をご紹介したいと思います。
私にしては珍しく、主演の菅野美穂と重要なみちる役である松岡茉優のファンなので
実写ドラマから入った作品です。キャラの相関図リンクになってますので、興味のある方はこちらを見ていただくと、どれだけ複雑なありえんキャラ構成になっているかが分かっていただけると思います。
作品としてはかなり前のものになるので、ネタバレ全開でいきますね。
私のつたないあらすじではなく、放送作家さんか脚本家の方がまとめた
ドラマの1話のあらすじを転記しますと
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売れない小説家・伊沢吾良(田中哲司)と結婚した後、自宅で刺繍教室を開きながら、長年にわたって“穏やかな幸せ”を味わってきた平凡な主婦・伊沢ゆりあ(菅野美穂)。そんな彼女の人生が激変する“不意の知らせ”が舞い込んだ。なんと吾良がホテルで倒れ、緊急搬送されたというのだ! しかも…ゆりあが慌てて病院に駆けつけると、そこにはさめざめと泣く見ず知らずの美青年・箭内稟久(鈴鹿央士)の姿が! 稟久が救急車を呼んでくれたと知り、丁寧にお礼を述べるゆりあ。ところが…。
主治医・前田有香(志田未来)による手術が成功し、吾良は一命を取り留めるも未だ意識不明で、いつ目覚めるか予測できない状態。そこへ畳み掛けるように、稟久から衝撃の告白が飛び出す。
「僕が『抱いてほしい』って言って…こんなことになりました」――
なんと稟久はほかでもない、吾良の“彼氏”だったのだ! 疑ったことすらない“事実”を突きつけられ、思わず絶句するゆりあ。だが何を思ったか、引き続き吾良との面会を許可し…!?
そんな中、ゆりあは緊急家族会議を開催。結婚後ずっと同居している吾良の母・伊沢節子(三田佳子)をはじめ、自分本位な生活を満喫している吾良の妹・伊沢志生里(宮澤エマ)、何かにつけて辛口な実姉・泉川蘭(吉瀬美智子)と共に、吾良をどういった形で介護していくべきか話し合おうとする。ところが、意見は見事に決裂! ゆりあは考えあぐねた挙げ句、“自宅介護”を選択するが…。
向き合わなければならない問題は、まだまだ山積みだった!? これまで“穏やかすぎた”ゆりあの人生は、みるみるうちに激動の一途をたどっていき…。
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という感じです。
まあ30年近く連れ添った夫が内緒にしてる愛人がオトコだった、というだけで先ずびっくりですよ。それもラブホで脳溢血ですからね。
更にそのあともシンママのみちる(松岡茉優)が子連れで出てきて、愛人2号疑惑が持ち上がります。更に2児の下の子は吾良の子供ではないかという疑惑が...。
こんな状況で植物状態で胃ろうの夫を介護しながら、ボケはじめの義母やKYな義妹の相手をしなければならないとか気が狂いそうです。
可哀そうなゆりあ先生(菅野美穂)。
介護のために家のリフォームをするため、便利屋を呼ぶことに。
そしてその便利屋の子持ちで離婚しかけた若い男とうっかり恋に落ちてしまうゆりあ先生。
これで自分も夫と同罪だと思いながら、なんと愛人1号2号とその子供たちと同居しながら介護を続けるゆりあ先生。
懐の深さと漢っぷりがすさまじい。
ドラマでは最後まで語られませんが、マンガ原作が完結してますので、10巻まではマガポケで読破、最後の1冊はいつものように感謝のkindle推し買いということになりました。
結論的にハッピーエンド、なので途中のネームが地獄なんですが、安心して読んでよいお話です。
で、ですね、今日書評家の方のインタビューをJ-WAVEで聞いてたら
「何を書いてあるかではなく、どう書いてあるかを紹介するようにしています」
というお話があり、それに倣った方針に今後この手のサブカルレビューは変えていこうと思います。
まあある程度はあらすじ書かないと分かんないので「何を」も書きはしますけどね。
で、「どう書いてあるか」です。
自宅介護現場の実態はもちろんですが、主人公ゆりあの精神状態が心配で心配で仕方なかったです。
私の場合は、そういう愛人関係とかは出てこない、フツーの介護でしたが、それでもボケはじめの義母や感情をコントロールしきれないマイ奥、家事がどんどんできなくなっていく現実などなどは痛いほど実感しました。
これに加えて、愛人関係が2つ降りかかってきて、全く協力的でない義妹が関係を引っ掻き回すこの脚本とネームには、当事者であれば気が狂いそうです。
そんな普通の人なら発狂するであろう状況を、ゆりあは生来の漢気(女性ですが)と開き直ってポジティブに解決していくその姿に惚れます。
見た目も映えないですし、体型も既に50のオバさんで、美人でもなんでもない(いや菅野美穂は美人ですしファンですけど原作漫画のキャラデザの話です)ですが、その心意気をあり得ないと思いながら、彼女の幸せまでの軌跡を読者として読ませていただいたという幸せ。
これに尽きるかと。
ゆりあの心の変遷がともかくドラマティック。
夫の愛人1号(リク)に夫を助けてもらってありがとうだけど、嫉妬?共感?依頼?
夫の愛人2号(みちる)には、嫉妬、羨望、依存、癒し?
夫(ゴロー)には憎しみ、達観、喜び...
この主要キャラクターだけでも、愛憎渦巻く心理描写が想像されると思います。
更にサブキャラとして出てくるみちるの娘たち2人がもたらす困惑からの愛、癒しには本当に心が洗われます。
終盤、ゴローの意識回復によってこの共同体が崩壊しかけるのですが、自らの乳がん発見もあって折れかけたゆりあの心を、行方不明になっていたリクが凶暴なやり方で立ち直らせるシーンは圧巻でした。
入江先生の原作の作画は美麗ではありませんが、この手の「苦労するオバさん」を描かせたら、そのネーム力で日本マンガ家の中では5本の指には入りそうな気がします。
機会があれば是非読んで頂きたい名作です。
Posted at 2025/10/09 22:00:20 | |
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