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このタイトルは、１９８４年に放送された「西部警察PART３」の最終回のタイトルです。あれから３６年、今夜のニュース速報で８月１０日に西部警察で大門圭介部長刑事を演じられた俳優の渡哲也さんが逝去されたというニュースが飛び込んできました。

先日も石原プロモーションの解散や石原裕次郎さんとの幻の共演となった「松竹梅」最後の新CMの話題がニュースで報じられたばかりの突然の訃報に大変驚きました。

一方で、最近はメディアへの露出もめっきり少なくなり、松竹梅の新CMをテレビで見た時に、そのナレーションの声を聴いて、正直渡さんの体調は大丈夫なのかと心配していたのも事実です。

思い起こせば、今から４０年近く前（小学校２年生頃）に「大都会PART３」の再放送を見て、カーアクションのシーンに衝撃を受け、同時に当時流行っていた戦隊モノには目もくれず、勧善懲悪の角刈りにサングラスの刑事のファンになったのが始まりでした。当時のワタシは、俳優の名前も知らなかったのですが、ちょうど母親が石原裕次郎さんをはじめとする日活俳優のファン世代だったので、母親を通じて色んな情報が入ってきました。

さらに「大都会」で渡さんが歌う主題歌も好きになり、小学生にもかかわらず正月のお年玉で「渡哲也全曲集」のLPレコードやカセットテープを買ってもらっていました。それ以来、毎年リリースされていたシングルレコードやCDはすべて購入するようになり、歌手としての渡哲也さんのファンにもなりました。

その後、「西部警察」シリーズが始まると、さらにそのキャラクターに惹きつけられると同時に、一人の男性として人間としての渡さん自身にも憧れるようになりました。見た目はカッコいい、男の強さがあるなど女性に好かれるのは当然のことですが、男も惚れるその人柄にものすごく魅力を感じずにはいられませんでした。これは、渡さんが尊敬してやまない石原裕次郎さんにも通じるところだと思いますが、人に対する優しさとかすべてを受け入れる懐の深さがあるからだと思います。

話を俳優としての渡さんに戻しますが、やはりワタシたちの世代は「西部警察」の大門のイメージを強く持っています。それは、先にも述べたように勧善懲悪のヒーローとしてのキャラクターに惹きつけられたのもありますが、渡さんが俳優として一番いい時期の３０代～４０代を角刈りにサングラスという刑事の役に徹して石原プロに尽くされた結果だと思います。あと、NHK大河ドラマ「秀吉」での織田信長役も強烈な印象が残っていて当たり役だと思いますが、ファンとして欲を言えば、弟の渡瀬恒彦さんのように、もう一つや二つ代表的な作品で大門とは違う役柄を演じていただきたかったと思います。特に晩年は病気との闘いで闘病生活を余儀なくされていましたが、現代劇や時代劇に関わらず老年期の演技が見られなかったのが残念でなりません。

映画の世界から生まれた昭和の大スター渡哲也さん、５５年間本当にお疲れ様でした。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌