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terry997のブログ一覧

2023年10月03日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。可能性を消し込む旅。④

夏の終わり、自動車趣味の行方。可能性を消し込む旅。④





係の方の説明では、古い方の車2台のエアコンは吊り下げ式のものを装着しているけど、ほとんど効かないのだそう。
当日の気温、37℃。
とはいえ、あの時のケイタラムよりはましだろう…と思い込むことにする。

まずは新しい方から乗車することに。
セリカ GT-FOUR ST205 1994年式/MT)。

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いまからほぼ30年前の車だけど、WRCでの風景は目に焼き付いている。自分は何をしていただろうか…ああ、NAロードスターのローン返済中だったっけ。
キーを差し込んで捻ると、エンジンは普通にかかる。
30年前の車と言っても、現代の車と違うのはデジタル機器が車内に殆ど無いということだけだろうか。暑いのでエアコンスイッチを探すと、そのスイッチの隣には「ECON」というボタンが。こういうのあったなぁ。
でもエアコンの調子が悪いのか、冷風と温風が交互に出てくる。
先が思いやられるけど、時間も無いのでそのままスタートした。

驚いたことに、街中で乗っている限り、ライドフィールは「ちょっと古いクルマ」といったもので、現代車のベクトルに沿うものだった。もちろん現代車と比較すれば緩いボディ剛性や粗末なシート、あやふやなステアリングフィールなどはあるけれど、もし父親から譲り受けてもそのまま日常使いする分には困らないだろうな、という感じだった。
当時としてはパワフルな3S-GTE直4ターボも今となってはちょっと元気なエンジンという感じであって、特に強い印象は残っていない。たまにアクセルを踏んだりはしたけれども、それがどうかというと…どうでもない。ともあれ普通に乗れるし普通に時間が過ぎていく。
そうこうしている内に、次の車の時間が来てしまった。

次の車はAW11型 MR2 G-Limited スーパーチャージャー(1988年式/MT)。
35年もの前の車。
当時はその恰好が受け入れられなくて、見向きもしなかった車だ。
気にしないままAW11はモデルチェンジしてしまいSW20型が登場する訳だけど、これはNAロードスターの後釜に、そしていつかは乗ろうと思っていたイタリアンミッドシップの前哨戦として考えていた車の1台だった。
AW11は自分の人生とは殆ど関わり合いが無く来た1台。
いったいどんな車だったのか。

(まだ続きます…)


Posted at 2023/10/03 10:27:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年09月30日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。可能性を消し込む旅。③

夏の終わり、自動車趣味の行方。可能性を消し込む旅。③






EVに乗っていると必ず感じる感傷。
それは「ああ、車に乗りたい…」というものだった。
前回BEVに乗ったあとでNDで喉を癒したわけだけど、ふとその理由を整理したくなるのだが、いまいち言葉で正確に表すことが出来ない。

 ……過去の自動車フォーマットへの郷愁。
 ……慣れた世界の居心地の良さ。

色々浮かんでは来るけれど、このままだと先へ進める気がしない。
(もちろん“先”には常に幸有ると考える軽薄さは持ち合わせていないけど)

でも、なんだろう…これは少し探ってみたくなった。
まずは手はじめに国産旧車かな、なんて考えていると、ちょうどよい機会に恵まれた。

KINTO Vintage Club
なんとトヨタが自社の旧車のレンタカーを始めている。
掲載されている車の殆どは、自分が取り残してきた車達ばかりだ。
ここには何かヒントがあるかもしれないと期待して道を急ぐ。

その日、お借りしたのはこんな車達。
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セリカ GT-FOUR ST205 1994年式/MT)
AW11型 MR2 G-Limited スーパーチャージャー(1988年式/MT)
セリカ 1600GT(1973年式/MT)
TE27型 カローラレビン(1974年式/MT)



さて、どんな世界が待っているのだろうか。
新たな示唆を得ることが出来るのだろうか。

(もちろん、続くw)

Posted at 2023/09/30 11:30:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年09月25日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。②

夏の終わり、自動車趣味の行方。②





久しぶりのポルシェセンター。
旧知の営業さんと車談義に花が咲く。

実のところ、広いガレージが欲しくてね、そろそろ引越しを考えていて。少し田舎になるからSUVなんてもの考えるかもしれないね。マカンターボなんてどうかな。

「実はターボは廃止になっていまして…」

全く知らなかった。
ポルシェのグレードやスペックは暗記するほどだったのに、今やこんな様だ。
SUVに手を出さなかったのは、僕はさほど背が高くないので(172cm)乗ったり降りたりするのがスマートにできないから…というのは冗談だけど、それでもポルシェのSUVには興味を持っていたはずだったのに。

営業さんはこうも続ける。

「スポーツカーが殆ど入ってこないので、モチベーションダダ落ちなんですよね。売ってるのはマカンの4気筒とか、カイエンばかり。あとほんの少しのパナメーラかな。お客様?車に詳しい方は本当に少数ですね。多分、レクサスとかメルセデスとかと変わらないと思います。まあ、ちょっと変わったものが欲しくなったんでしょう。ポルシェは接遇とかCSは大したこと無いので、いずれあっちに戻っていくんじゃないですかね。あと売らないといけないのはタイカン。でも、タイカンは頼める所には頼んじゃいましたし。まあ、個人的にはBEVは全く興味が湧かないので」

タイカンはBEVの中でもとても出来のよい車の1台だと思う。特にシャシーの出来はテスラでは全く手が届かないレベルにあると感じる…でも、両車とも乗っていると車的な拘りなんてどうにでも良くなってくる。気になるのは精々モーターの出力差くらいだろうか。気分が上がるとか、気持ちいいとか、そういう世界とは……。

先日、BYDのBEVにも試乗してきた。出来は普通に良かった。欲を言えばナビはもう少し良い物を装着してほしいかも。でも、困る程ではないとは思う。
今後出てくるモデルは軽自動車のライバルになるかもしれない。外で充電すると高くつくけど、自宅でのんびり給電するなら維持費は軽自動車よりずっと安いはず。車に趣味性なんて全く期待せず、リセールは希望的観測で頭を膨らませ、とにかく所有期間中の維持費が安いことが優先されるクラス向けならぴったりのモデルだろう。その層は相応に厚い層を形成しているしね。補助金も今のとこ潤沢だし。それに乗り心地やパワーフィールは上級車のそれと同じ軸線上にあるから、満足感も味わえるはず(尤もBYDはレンタカー向けの需要を大いに刺激する可能性があるかもしれない)。

自分?一言で言えば、喉が渇きました。
そして自分のNDがこれほどまでに潤いに満ちていることに心底驚いたのです。


(老化を認識しつつ、もう少し続く)

Posted at 2023/09/25 17:46:44 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年09月23日 イイね!

夏の終わり、自動車趣味の行方。①

別に鬱になっているわけじゃない。季節の移り変わりは仕方のないことだから。

最近の変化といえば、全く車関係の情報に興味が無くなってきたことだろうか。
車雑誌を買ったのはいつだろうか。CGを買ったのが最後だろうが、それももう一年以上前かもしれない。
ウェブメディアもほとんど見なくなった。一時期はWebCGの会員になったり、あちこちの登録制のメディアにも顔を出していたけど、結局のところ真実を伝えているものは殆ど無く…それをあるライターに言ったら「分かります。でも実のところ、本音を何処かにちりばめているのです」と反論していた。
いや、最初から本音で全てを書いたほうがいいよ、それが「ジャーナリズム」意味なのでは。
中にはジャーナリストを標榜しながら恥ずかしげもなく「僕は新車販売応援団なんです」と言ってはばからないオツムの人もいる。読み手がその発言をどう受け取るかなんて発想は微塵も無いらしい。

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(新車から17年、16万キロ弱ほど乗り続けている997。手を入れないといけない部分が増えてきた。遠くまでずっと走り続ける自信は無い…自分と同じように)

欲しい車が無い…それでも車はたくさん発表されてくる。
どれもこれも「良い出来の車」ばかりだ。まずハズレに感じるものは無いだろう。実に喜ばしい。でもそれが自分にとって「良い車」になるわけではない。なぜこんなにも琴線に響かない車ばかりなのだろうか。自分が自動車社会のメインストリームから外れつつあることは認識しているけど、疎外感と言えるほどの感傷を持つほどの環境がこれほど早く到来するとは。

先日、とあるメーカーのスーパースポーツ担当の方と席を一緒にする機会を経た。
興味があったのはその制御。1000馬力程(※少しぼやかしています)のパワーをどうやって路面に伝えているのか。しかもストリートで。それも素人に。

 「ねえ、○○さん、1000馬力とか、あのとんでもないトルクとか、あれってどうやって路面に伝えるの?なにか秘伝の制御があったりするんですか?」


こう問うと、そのエンジニアはうーんと唸りながら少し思案している。そしてこう口を開いた。

 「Terryさん、分かって言ってるでしょ。素人でも金を出せば買えるようなハイパワー車が、ストリートの舗装でフルスペックを出してるわけないでしょ。コンプラとか色々考えないといけない側面も増えたし…もちろんテスト環境なら出てますけどね、一般的にはあんなもんは浪漫ですよ」


なんとドライバーが「スリルを感じることが出来るけど破綻しない制御」なんてものあるそうだ。ドライバーは「全開感」を味わっているつもりだろうけど…実のところは。
その後も色々な制御についてお伺いしたけど、ここには書かない。
詰まるところはそういうことだ。
でも、浪漫は車趣味には大事な要素だから、別に不幸とか嘘というわけではないだろう、と思う。

(思いだした時に続く)

Posted at 2023/09/23 16:33:08 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記
2023年07月05日 イイね!

狂った金曜日…⑪:事の顛末、これが現実。

狂った金曜日…⑪:事の顛末、これが現実。




最優先すべきは、今も自分の住居の周囲をフラフラしている加害者からの自分の安全確保。
警察は当てにならなく、弁護士も有効な手段を持っていない。
様々な方角から検討したが、最適な手段として示談を利用することにした。
自ら作成した示談書の内容は伏せるが、後に目を通した自分の弁護士によれば、傷害事件の示談の内容として異例となる内容らしい。
そもそも示談といっても加害者が不起訴となる可能性が高い内容にはなっていない。それにこの内容なら、加害者に守るものが少しでもあるなら二度とこちらには近寄ってこれないだろう。そしてこの男はそういうものを持っていることが分かった。

加害者の弁護士は、馴染みのある取扱とあまりにも異なる示談書の内容に動揺を隠せていなかったが、結局こちらの内容を飲み込んでくれた。
自分の弁護士には、示談書のサイナーを代理してもらう為だけに仕事を依頼した。費用は3万円弱。これが本件に費やした弁護士費用の総額だ(※相談料含む)。
彼は目の前の示談書の内容を確認している。それが終わると一言こんなことを聞いてきた。

 「いやー、どうしてこんなことが出来るのですか?」

自分の弁護士は、少しだけ訝し気に聞いてくる。言外の意味についてはよく分かる。しかし、法のプロである弁護士相手の交渉に、こちらが違法性を問われるような手段の選択肢があるわけないじゃないか。
必要なのはロジックの組立てと丁寧な対応、そして冷静さだけ。そして民法や刑法、刑事訴訟法などの法律の知識。そういうものを勉強しているのは弁護士だけじゃない。
もちろん、“鉄の意思“は何にでも必要だ。
先の質問に対して、弁護士に真顔でこう答えた。

 「腕の差じゃない?」

もう暫くすると警察は加害者について検察官送致を行い、それを受けて検察からこちらに連絡があるはず。
どうしてこういう示談の内容になったのか聞かれるはずだが、じっくり説明してあげよう。そして法の番人としてのご意見を伺おうじゃないか。

*****************************************************

さて、これで終わりです。
このシリーズは、自分が遭遇したレアな現実を皆さんとシェアすべき、という動機から書いています。
こういった危機に遭遇しかけた、または遭遇しても、決して警察が後々被害回復を助けてくれるなんて考えてはいけません。
この国では、被害の回復は被害者自らが行うものとなっています。自分で動かないと誰も助けてくれません。

警察の仕事は「犯罪者の確保」であって、「被害者の救済」ではありません。
警察は被害者の「被害回復」の義務どころか、実務上、興味さえありません。これは悲観論では無くて、法律や仕組み上そうなっています。

警察には犯罪捜査の基本方針である犯罪捜査規範なるものがあります。
犯罪捜査規範第10条の3には「当該事件の捜査の経過その他被害者等の救済又は不安の解消に資すると認められる事項を通知しなければならない」とありますが、警察が私に通知してくれたのは、随分と遅れたタイミングでの加害者の名前の連絡だけです。そのため、自分自身に降りかかるかもしれない二次被害を出来る限りヘッジしたく、加害者の居場所や素性を突き止めるために追加で多額の費用と時間を要しました。
また、同第11条には「…必要に応じ、当該被害者等の保護のための措置を講じなければならない」とあります。しかし、今までご覧になった方は理解されていると思いますが、警察の対応はああいった程度が限界であり、つまりはその程度の条文ということです。

私は、加害者の情報は警察から名前以外通知されず、実は加害者が近所に住んでいることや、いつの間にか自分の周囲をうろうろしていることさえ知らされませんでした。さらに、積極的な自己防衛を被害者自ら行うことは法によって禁じられ、つまるところ「加害者保護」が被害者保護より優先されると考えても違和感はあまりない状況でした。

私が覚えたレッスンは以下の通りです。
次の機会にこの通りできる自信はありませんけれども。

  何かあったら対抗してはいけない。
  身体的なリスクが及びそうなら、とにかく逃げましょう。
  経済的な損害だけなら、自分の不運を呪って諦めるのは利口な選択肢。


暗澹たる気持ちになりますが、違法行為はやったもん勝ち、犯罪者が圧倒的に有利な国とは、銃が少ないだけでワイルドウェスト時代と大差ない我々が住んでいるこの日本のことです。

皆様の参考になれば幸いです。

(終わり)



Posted at 2023/07/05 12:59:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車全般 | 日記

プロフィール

「@Tetsu@ さん、ありがとうございます。しっかり映っていますね(風景に見入ってしまいました)。」
何シテル?   04/07 13:32
“When you arise in the morning, give thanks for the light, for your life and str...
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