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2019年06月30日 イイね!

TEST DRIVE! Porsche 992 Carrera S.

TEST DRIVE! Porsche 992 Carrera S.

ようやく試乗車の準備が整ったということでDさんに伺った。
店内の展示車を見ると…中々筋肉質で良いデザイン。
写真で見るとボテッとしてネガティブな印象だったけど、初見の印象は中々なもの。

到着してしばらくすると試乗車が回送されてくる。
ああ、フラットシックスの音が控えめだけど聞こえてくる。
これが無いと911に乗る気分にならない。


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(996でかなり不満が出たことをデザイナーは忘れちゃったのか…?)


ドアに開けようとすると、のっぺりとしたドアハンドルが目につく。
営業さんがキーを操作すると、スイっと浮き上がってきた。
996で批判されたことを全く忘れているようなデザイン。
それに、これ、壊れるんじゃないか…?



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(好みではあるけどこれが911の内装とは…)



ドアを開けると、そこには新鮮な驚きが広がる。
これ…ハンドルのクレストが無ければ、BMWのiとか、そういうデザインだろう。
だが、個人的にはあのデザインは好きなので初見は好意的に捉えている。
ところが車内のディテールをチェックすると、従来のデザインキーがことごとく変更されていて、違和感こそないもののこれが新型911かと思うと複雑に感じざるを得ない。


試乗車はフルオプションに近い仕様だったので、ハンドル調整は電動。
ブレーキを踏んでエンジンを始動し、試乗ルートへ繰り出した。

なんと電動シートベルトテンショナーによって、シートベルトが引っ張られる…。

道はそこそこ込んでいて、通常のモードで精々2000-4000回転しか回せない。
回せないというより、8速PDKがガンガンシフトアップしていくので、常時低回転のまま。
車内は静かでバサバサ音なんてしない。
スポーツエキゾーストが付いているせいか、アクセルオフ時に破裂音みたいなバラバラ音がするのだけど、もうこういうのはいけてない。演技感満載で違和感しかない。

ちょっと道が空いたところで踏んでみると、中々鋭い加速がするけどめちゃくちゃ速くは感じない。それだけ安定感が優れるということだろうか。

とても良く出来た新車だった。

15分程度の試乗で云々言うことが出来る車のレベルでないことは分かった。
しかし…困ったのは「自分が何に乗っているか」が分からなくなってきたことだろう。911に乗っているわけだから911なんだろうけど、こうあるべきと自分が考える911じゃない気がする…。


*****************************************************


帰宅してこれらの違和感の整理をしてみた。
一体何が気に入らなかったのか…。

ああ、なるほど、そういうことか…あの車は妙にあざといというか、911であることを安易にアピールしすぎだったり、押しつけがましく911であることを表現する傾向がある。



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(スマホ風の車内なのに、わざわざ古いフォントを使うという)



ことごとくデザインキーが変更されているにもかかわらず、目に付きやすい部分は911を取り入れるという。リアのロゴ、ボンネットのプレスライン、もちろんフライラインも…それなのにドアハンドルのことは忘れちゃう。



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(写真で分かりにくいと思うけど、ツルツルのスマホのタッチパネルみたいになってる)



その一方でデザインで遊びすぎていたり、古さと新しさがうまく調和していない。これ911ですよ、新型ですよと暑っ苦しく擦り寄ってくる感じがする。こういったことが癇に障る感じがしたのかもしれない。



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(”従来の”ユーザーの誰がストップランプに”ポーズボタン”をつけたがると言うのか)



911はデザインの難しい車だ。

変えてはいけないのに変えないといけないという宿命がある。

だから「デザインと言うのはもがき苦しむもの(ミヒャエル・マウアー)」であって、安易な遊びでこうなったわけじゃないだろうけど、思うにデザイナーは911をデザインするのを飽きちゃったんじゃないかと思う。


それとデザイナーの若年化も容易に想像できる。

992を見るに、911を図面や本やイラストを通じて頭で理解してプロダクトを組み上げた感じがしてならない。

911は頭で覚えるものでは無かったはず…あれは開発陣もデザイナーもみんな走り込んで腰で覚えていたはずだ。

それに、911は日常性を維持しつつ速く走るための合理性の積み上げで仕上げてほしい…そうWrong End以外は。

すべからくForm Follows Function…そういう911の凄みにファンは他車との違いを見出していたはずだ。

その意味で992は雑音が多すぎる。


ネガティブなことを連ねたけど、車自体の完成度は非常に高く感じる。

オプション入れると2000万オーバーのカレラS。30代くらいで小金持ちになったイケイケの経営者位の方々が最初のポルシェとしてサラっと乗るには良いだろうと思う。自動追従装置とかも装備できるので楽に安心に運転できるはずだ。

恐らく空冷が好きとかGT系じゃないと萌えないとかいう顧客はマーケティングの対象とされていないのではないかと思う。よりバンドの広い客層を取り込むための車、高齢化が進む911世代の入れ替わりのための車、そういう意味では992は最適なソリューションかもしれない。


PCからの帰途、997が醸し出す生物感とか皮膚感を感じながら、ああ、自分はこれでいいやと思う。そしてガレージに戻り、雨にも関わらずGT3を引っ張り出し、その腰の入った製品作りに深い満足感を感じる。

いずれも992からは感じなかった要素だ。

これがポルシェのセグメンテーションの結果なら恐れ入るばかり。

もし変節というなら…戻ってくるのを期待するしかないかな…。


(カブリオレが来たらもう一度乗ってみるつもり。印象が変わるかもしれない)

















Posted at 2019/06/30 18:23:51 | コメント(6) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2019年06月28日 イイね!

991.2GT3 Touring Package⑧… 2 months with 991.2GT3

991.2GT3 Touring Package⑧… 2 months with 991.2GT3












とある神話によれば、神様は自分に似せて造り上げた人間を自分に追いつかせないために、永遠に理想を追い続け真理にたどり着けない無意味な存在に仕立てたという。

991.2GT3が納車されてほぼ2か月。
この後、どうゆう風に自分が変わっていくか分からないけど、将来のある時点で比較するために、今の心境を記録したいと思う。

大きく変わったのは自動車趣味に対するスタンスだ。
この車が来たせいで、実に落ち着いたものになった。

MT好き、NA好きを自認している訳だけど、それは「MT+NA」を追求する道でもある。
ポルシェのレーシングエンジン由来の500馬力NAエンジンをMTで操り、ボディは普通の911。
荷物の積載は後席のあった部分まで使えば、相当な量が積める。
冬でも二人分のコートを余裕で飲み込むことが出来るだろう。

そして無駄な吠え方をしないエンジン。そう、エンジンを掛けた時の爆音や、WaoooonとかDERODEROいうのは全て演出、性能には全く関係が無いことを知るのであった。
つまり、完全に日常使いが可能。何にも困らない。
しかし鞭打てばエンジンは強烈に吹け上がり、ある部分を過ぎると魔物が顔を出す。
そこでたどり着いた心境…個人的かつ固有な嗜好を横に置いて評価するなら、一体これ以上、何を望もうというのか…。

今後もMT車は時折リリースされるだろうけど、もはやスタンダード系のターボ車にすいっと追い越されるのが普通となる時代だろう。
そういう現実を目の当たりにすると、どれもこれもそんなに熱が入らなくなる。多分、気が向いた時にフイっと買う位だろう。

そしてもう一つ変わってきたのは、MT趣味の終止符という事実を受け入れる心構えが出来てきたということ。
991.2GT3以上のMT車を望むというのは、見苦しい足掻きのような気もしてきた。
(もちろん、出てきてもらいたいのだが…)


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(ローナーポルシェ:フェルディナント・ポルシェの設計で製作された電気自動車)

それは同時にDCTやトルコン、そしてEVを身近な車として受け入れる気持ちの余裕が生まれたということでもある。
そうなると実に海は広い…DCTさえ受け入れられるなら究極はあの車だろうし、タイカンさえ興味が湧いてくる。

納車の日、営業さんがポロっとこんなことを言っていた。
「私がこんなことを言うのはおかしいのだけど、このご時世でこの車を手に入れるというのは、上りってことなんですよね…」
それを聞いた時の第一印象は「やってしまったか…」というものだった。
ああ、そんな車に手を出してしまったのか…しかしその時は納車の興奮ですぐに忘れてしまったけど、今でははっきりと分かる。
自分にとって「最高のMT+NA」を追う旅は概ね終焉を迎えたようだ。


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でも…最高の車が自分に最適な車とは限らない。
次は「自分の好きなMT+NA」を探しに行こうか…。

どうやら神様の設計から逃れる手段はなさそうだ…そして神様ありがとう。
この先もずっと楽しく地上を這いつくばっていけそうです。


Posted at 2019/06/28 19:47:57 | コメント(6) | トラックバック(0) | 991.2 GT3 | 日記
2019年06月09日 イイね!

101プロジェクト ポルシェボクスター 986/987

101プロジェクト ポルシェボクスター 986/987

お待ちいただいている方もおられると思いますが、ようやく内容の最終確認が終わり、出版準備が整ってまいりました。

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986/987シリーズのトラブルは996/997シリーズと同じという驚きの事実(そうでもないか…)。

エンジンはモジュラーエンジンなので整備の方向性は似たようなものですが、向きが180度反対だったりするのでアプローチはそれなりに異なりますね。

それとボクスターを996のエンジンにスワップするという内容には度肝を抜かれました…どのシャシーにどのエンジンが搭載可能か等、詳細に解説しています。

出版日等決まりましたら、またご連絡します。
引き続きよろしくお願いいたします。

Posted at 2019/06/09 19:42:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2019年06月01日 イイね!

991.2GT3 Touring Package⑥…Shopping+Daylight..

  991.2GT3 Touring Package⑥…Shopping+Daylight.. 車を受領したら、まずやることは生活圏での使い勝手をチェックすること。
駐車場の出入り確認、ガソリンスタンド、コンビニ、行きつけの店たち(百貨店やらスポーツ用品店やら)等、とりあえずぐるっと回ってみる。

GT4の時は、ありとあらゆるところで擦りまくって、フロントリップは消しゴムのカスが一杯ついているというか、髭が生えているというか、とにかくどんどん減っていった(笑)
でも、知り合いの駐車場やお店の駐車場にブラックマークをつけるのはさすがに気に病むというか、だんだん億劫になっていく(それでもあれはいい車だった)。

そういうわけでGT3TPのオプションで一番つけたかったのはリフティング。
精々3cm位しか上がらないのだけど、羽根つきモデルよりノーズが短い(はず…)せいもあって、結構活躍するはず。

さてと…まず結構な難関のシェルのスタンドへガソリンを入れに行った。
入り口は大丈夫なのだけど、出口は997でちょっと気を抜くとフロントを軽く擦る場所。
ガソリンを入れてセンターコンソールのリフティングボタンを押す。
するとポンプの音は聞こえず、すっと上がっていく。
そのまま道路に向かって、試しに垂直に近い角度で出てみた…が、難なくクリア。

次に会社の駐車場に入庫の確認に行く。
ここは先の場所よりずっと難易度が低い。
だから何か障害が発生しないか確認に過ぎない。
パレットを操作する段階まで何の問題もなく進んでいった。
ゲートが開いてパレットに入れようと車を進めていくと、いやはや全く前方が見えない。
駐車場は暗いせいか、ライトかデイライトが前方の鏡に猛烈に反射して自分の車のタイヤ回りが殆ど見えない。
ああ、ライトを消していなかったのだとライトスイッチをオフにして目線を前にやると…なんとデイライトは点灯したままで、前より見えにくくなった。
(デイライトなので夜間用ライトよりも近い距離での光量はずっと多い)
デイライトはオフできない…勘で何とか入れるのは出来るかもしれないが、やな予感がして明るいところで取説を見ることにした。


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(これが後ろから迫ってくると結構な違和感らしい)


取説を読んでもやはりライト関係の完全なオフは出来ないようだ。
PCMの車両設定画面にも、デイライトのオフスイッチは無い(991.1にはある)。
すぐに営業さんに電話して相談すると、PIWISのコーディングを探ってみて対応方法が無いかどうか探ってみますとの返答を得た。

回答を待つ間、時間があるので銀座の百貨店へご飯を買いにお出かけ。
機械式駐車場は機械ごとに癖があって、997だと入ることが出来る機械と出来ない機械がある。
ここでも997がいつも入れない番号の機械式駐車場に向かって入れてみる。
リア下部のフィンとかセンサーに引っかかったりして…変な期待を抱きつつ案内の方の誘導に従ってスライド式のフロアに入庫してみた。
やはりライトが反射して前方が見にくいものの、駐車場全体が明るいせいで何とかタイヤの位置や車幅が確認できなくもない。
エイヤと入庫すると何も反応しないのでそのまま入庫となった…。

どうやら自分の生活圏ではリフティングを多用すれば駐車関係で問題となることはなさそうだ…これは本当にありがたい。
あとはデイライトのオフスイッチだけか…。

*************************************************

数日後、営業さんから連絡が入る。
「コーディングを探ってみました。どうやらオフには出来るようです」
「しかし、オフにするとずっとオフになるのでデイライトは使えなくなります…」

仕事が速くて助かる…と思いつつ、お礼を申し上げてデイライトの件は一旦保留とした。
なぜなら、日中のデイライトの有効性について、かなり感じているからに他ならない。
991.2のデイライトは4灯式で、後ろから迫ってくると不気味というか、気付かれやすいというか、デイライトの役割をかなり発揮していると感じる瞬間が多々ある。だから必要な時にオン/オフできるようにしておきたい。

PCMには駆動系の制御は入っていないだろうから、コーディング変更しても問題は発生しないはず。それに991.1には実装されていたわけだから、991.2のPCMではオン/オフスイッチがオミットされているだけなのではないか?と考えてみた。

これは人柱になるしかないだろう(笑)ということで、市中のコーディング機器を購入してインストールするのであった。






Posted at 2019/06/01 23:02:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記

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