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2023年04月16日 イイね!

狂った金曜日…①

狂った金曜日…①







打ち合わせを終えた後、NDロードスターの幌を下げて少しドライブした時の話。
お茶でも買おうかと、都心の細い路地裏の自動販売機の前に車を停めて、さて降りようかと考えていた。
前から千鳥足のサラリーマンと思しき男性がフラフラとこちらに向かってくる…。

 「(まずいなぁ…こっちに向かってぶつかりそうな感じではあるけど、車を動かしてもぶつかりそう。ならば、このまま、か)」

無事に通り過ぎてくれることを”強く”願いつつ、運転席で目が合わないようにじっと待つ私。
10m、5m、1m…ボンネットの前まで来たその男性は、ボディーに沿ってヨロヨロと歩いていく。

 「(何も起こりませんように…)」

ボディの左サイド、左のリア、車の真後ろまで抜けていった…良かった。バックミラーの中の男性は相変わらずフラフラとしている。無事に帰宅できますように。

もう大丈夫だろう…と思った瞬間、バックミラーの中でその男性と目が合う。
こちらを振り返り、歪んだ笑いを浮かべたその男は、笑いながらNDロードスターのトランク辺りを叩きはじめた。

すぐに車を降りた。
車の被害は暗くてよく分からない。
フラフラと車から離れ始めたその男に声をかける。

 「ちょっと、待て。今の何?」

狂った金曜日の始まりだった…。

(不定期更新)



Posted at 2023/04/16 10:45:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2022年03月15日 イイね!

NDロードスター、990S!④

NDロードスター、990S!④ガレージに戻ってNR-Aと交換…。




乗り味には関係無いけど、エンジンの音質が全く異なることに気付く。
同じエンジンのはずなんだけど、NR-Aは荒い低めの音が響くのに対して、990Sはもう少し爽やかでスムースな音色を奏でている。
音量自体は990Sの方が多いような気もするけど…チョイノリの時もそうだったのだがフライホイールを軽量化したNR-Aは少しだけ野蛮な感じになっている。

NR-Aに乗り出すとすぐに分かるのがステアリングの自然な反応。
切り始めからしっかりと効くのが分かる。それは敏感過ぎず、ダル過ぎず、価格帯よりずっと上の良いFRを運転している感覚があり、それは信頼感につながっている。
その感覚は日常的なスピードから高速道に到るまで(勿論この車が”十分に”カバーし得る速度まで)、ずっと首尾一貫したフィールを返してくる(納車時、少し慣らしが必要だったが…)。
こういったフィールはNR-Aだけに与えられたビルシュタイン製ダンパーやLSD(トルクセンシング式)、強化型のP.P.F.(パワープラントフレーム)といったパーツからもたらされるものかもしれない。
それは性質の良いスポーツカー、そこそこまともなFR車というものではあるけど、こういう生真面目な隙の無さやまとまり感はNAロードスターの世界から少し遠いものでもある…。

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KPCは0.3G以上の域で作動する。
つまり直線では”ほぼSのまま”の走行特性…でも道路に完全な直線なんてほぼ無い。
概ね殆どの車は車線変更も含めるとまっすぐ走っているわけでは無くスラロームしているはずなので、そこでのほんの僅かなコーナリングというのはKPCが効いていない状態で曲がっているわけだ。

試乗を重ねてコントラストがはっきりしてくると、990Sという車は直線は”S"、0.3G以上のコーナリング中はNR-Aっぽく走るという組み合わせになっている。
こういうコーナリングマナー(0.3G以上)を示すクルマは、直線ではこう走ってくれるはず…なんて思い込みが体に染みついているわけだけど、990Sはこの慣習には従わない。
NR-Aはロードスターの古典的な味付けからは最も遠い位置にあるし、他のロードスターのモデルは990S寄りの価値観の世界にあるとはいえ、この辺の味付けの混濁がしっくりこない理由ではないのか…NR-Aの首尾一貫した乗り味を体感するとそう感じてくる。
エンジニア氏のインタビューでは「もし不自然な感じが少しでもしたらKPCの搭載はしないことにしようと考えていた」とあったが、不自然さは無かったのだろう…それは本当?

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(エアコンのリングがブルーになっているのが分かるだろうか…)

もっともこの辺の差異はユーザーによっては問題とならない可能性もある。
なんと言ってもNR-Aに乗らないと気付かないだろうし、NR-Aの試乗車なんてほぼ無いのだから(3月15日時点で全国で1台だけ)。
それに普段の足として何を使っているかによっても受け取る感覚は違ってくるだろう。ロードスターが初めてのスポーツカーの方や、AT車、ミニヴァンやファミリーHV等を使っている方には、990Sのシャシー特性は寧ろスポーティに映るのではないか。そういう方々はNR-Aは振動がきついと感じてチョイスに迷うかもしれない。

990Sという車はシリアスな走りをアピールしているわけでは無く、もっとタウンスピードでの心地よさにフォーカスしているような気がする。
NR-Aより乗り心地がいいし、KPCが効いていない領域におけるあの気軽なヒラヒラ感は、市街地での走行には気持ち良い場面もあるだろう。
さらにこのホワイトとブルートップを組み合わせたデザインの妙に加えて、軽量化をアピールした990Sという目に刺さるネーミング。乗り味はNAロードスターを思わせる良い意味での懐古趣味、そこにKPCという飛び道具を装備して、やや高速域での性能向上を図っているから商品性は高いわけだ。
願わくばステアリングの中立付近をもっとしっかりしてくれればいいのだが(これこそ電動ステアリングの調整で出来るはず)…あの変なアクセルレスポンスを修正するのに7年かかる会社だから、現行モデルでそれは期待できないかもしれない。

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KPCは効果があることが分かった。
これは余計なものでは無い気がするし、全車に展開されているので信頼性も高いのだろう。そして個人的に一番気になるロードスターは…NR-A+KPCの最新モデル。新たに追加されたプラチナクオーツのボディ色と合わせて、良いモデルのような気がしている。KPCのチューニングもNR-A用のものが与えられているはず(そうでないとおかしなことになる)。

ICE最終段階のこの時期に、気になる車が色々出てきた面白くなってきた。
どれか1台入手できればいいのだけど。

(終わり)


Posted at 2022/03/15 20:12:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2022年03月12日 イイね!

NDロードスター、990S!③

NDロードスター、990S!③KPCをオンにするために、PAに立ち寄った。




”トラクションコントロールオフにするとKPCもオフになる”というのはみん友さんに教えてもらったことだけど、貸出担当者もトラクションコントロールをオフにしてと一言、ボタンを押しただけだった。
そうするとコントロールパネルにトラクションコントロールの警告灯が点灯する。

本格的に体験する前に一応取扱説明書を読んでおこうかということで、まずは索引から該当ページを開こうと項目を調べていったが、KPCどころかキネマティック・ポスチャー・コントロールの文字も無い。
おいおい今回のマイチェンの技術的ハイライトだろう、そんなことあるわけが…と思って再度調べてみても無い(カタログにはしっかりと記載がある)。

”取扱説明書が古い?それとも借りる車を間違えた?いやいや、ブルートップだしな…”

試しにトラクションコントロールの項目を調べたら、ちょこっとだけ記述が見つかった。
取扱説明書に記載が殆ど無いのは、ユーザーがどうのこうのする機能ではないということかもしれない。

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とにかくトラクションコントロールをオンにしてみよう。そうすればKPCはオンになる。
KPCは0.3G以上の横Gでのみ作動するわけだから、このステージなら多少は感触を得ることが可能だろう。

KPCオフの時と同じコースを走る。
お昼時のせいか、道路のコンディションは改善していた。これなら一定速度で走ることが出来そうだ。
いつもの少しツイスティな場所に差し掛かる。
オフの時は少し不安気に周回していた場所だけど、今度はリアにしっかりと荷重がかかっているかの如く、先ほどよりもスムースに回った気がする。
でも一回だけでは分からない。はっきりと分かるようなスピードが出せればいのだけど、そういう訳にはいかないし…。

2回、3回、4回…、そしてオンとオフを入れ替えながらさらに数回。
ああなるほど、これは効いてるなと実感できたのはその後だった。
KPCをオンにすると、コーナーはNR-Aの乗り味に近づいてくる。オフにするとほぼSのまま。
ハードウエアの投資無しにこんな効果を付与するなんて(プログラムの制御だけだそうです)、マツダって車好きの連中が集まっているんだなと思う。

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(出典:マツダ

コーナリング中は申し分ない。KPCは良い改良と言えるだろう。
とはいえ、ちょっと腑に落ちないというか、なんか体にしっかりと浸み込んでこないというか、なんか全体として僅かにしっくりこない感じが残る。
車の出来とかそういう話では全くないのだが、これは何だろう、はっきりわからない…NR-Aに乗れば答えが分かるかもしれない。


(まだ続く)


Posted at 2022/03/12 12:13:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2022年03月08日 イイね!

NDロードスター、990S!②

NDロードスター、990S!②街中に乗り出してすぐに気付くのは、ステアリングの中立付近の無反応区間がやや多いこと。
NR-Aの切り始めからしっかりしと効くステアリングとは異なり、慣れないとやや不安が残る。


とはいえ、低速域しか使わないならこれでいいかもしれない。じきに慣れるだろう。

”ちょっと気を付けないと…”

と思いながら、両手でステアリングを握ることにした。

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(美しい造形と思いました。このカラーにブルーのトップはずるいなとw)

すぐ近くの高速道路に向かい、ゲートを過ぎて空いている道路に向かって走り出す。
2速に入れたまま誘導路でアクセルを床まで踏み込み、5000回転を越えたところで3速にシフトアップ。
流れに乗ったところで4速にアップし、長めの上りにさしかかかったところで3速、2速へシフトダウン。
ここでマツダの地味な改良を体感することになる。

今までのNDって、アクセルの踏み初めが無反応と言うか、エンジンが反応しない部分があって、これがドライビングのリズムを崩す原因になっていた。
拙宅のNDはこれを嫌ってオートエクゼの軽量フライホイールを組み込むことにより改善している。
しかしこの990Sは…踏み始めの無反応期間がほぼ無くなっている。
これが他のグレードに展開されているかどうかわからないけど、ユーザーには非常に嬉しい改良だろう。
厳密に言えば上記の軽量フライホイールを組み込んだ方がよりレスポンシブなのだが、標準状態でも十分なので、組み込むかどうかは個人の嗜好によるというレベルになっていた。
凄くインパクトが大きい改良と言えるのに…こういうの、もっとアピールすればいいのに。

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ところで、KPCはオフにしてある…ゆえに、以前乗ったことがあるSと同じように感じるはずなのだが、乗り味は若干異なっている。
初期型のSにはかなり柔らかい足回りの設定が与えられており、それがどれほどのものかというと、路面の凹凸は全て吸収されていると言ってもいいくらいのものだった。
個人的にはマイルドすぎてあんまり好きでは無いセッティングだったが、これは自分が乗っている普段の車の足がしっかりし過ぎているせいかもしれないと考えていた。

990Sは違う。
NR-Aほどではないが、しっかりと路面の情報を伝えてくる。
伝えてくるのだけどそれが少しオミットされている理由は、あの中立付近が曖昧なステアリングのせいだろう。
注意しつつ少しペースを上げてみると…やはりそれはSの味付けだった。
カーブでは内輪が少し浮いているのかなんとなくおぼつかなくなり、操舵力の回復はやや唐突だったりする。
ボディはカーブごとに左右に傾くし、なぜかステアリングの感触は一定とは言い難い。

990Sの名誉のために元NAロードスターのオーナーとして言うと、これはそういうものだと言っておきたい。
これはこれを味として受け止める世界があり、個人的にも否定的に捉えていない。
ただ、現代の車としてみると物足りないし、あれから数十年経過して色々な車を経験した自分には1つのフレーズが頭に浮かぶ。

”これは懐古主義というものだろう…”

その割には昔のNAの想い出をたどりながら走っていたせいか、同じコースを予定よりも少し多く周回していた。
ああ、こんな感じだったよね…と考えていると、いい思い出と共に辛かった出来事も湧き上がってくるのには少し参ったけど。

KPCのことはすっかり忘れてロードスターワールドに浸ってしまった。
こういう味わい方も990Sの本懐の1つなのかもしれない。

さて、トラクションコントロールをオンにして、KPCとやらを味わってみますか…。

(続く…)

Posted at 2022/03/08 21:14:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | 日記
2022年03月07日 イイね!

NDロードスター、990S!①

NDロードスター、990S!①NDオーナーとしては気になる存在の990S。
チョイ乗りではしっかりとした印象を得ることが出来なかったので、しっかりと試乗してきました。



車を借り出して、まず最初にすること。

”汝、空気圧を測らずに試乗を語ること無かれ”

試乗に借り出すクルマの空気圧って意外に調整されていないことが多い。
この車も借り出した時はやけに固い気がしていた。
でも、借り出した場所で空気圧を測ったりするのも失礼なので、ちょっと走ってから調整することにしている。

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「あ、やっぱりな…」

このNDは規定圧より12%ほど強めのエアが充填されている。
校正されていないスタンドのエア充填機で補充したりするとこんなことが起こる(いくらコスト削減といったってねぇ…)。

適当に50kPaほど抜いて、そこから追加充填して規定圧の200 kPaに調整した。
これでよし、と。

今日はお気に入りのコースをしっかりと走り込むつもり。
この車は新機能のKPC、”キネマティック・ポスチャー・コントロール”が搭載されている。
説明書によれば、トラクションコントロールをオフすると、同時にKPCもオフされる、とある。


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(ちなみに”KPCをオフすると直線で跳ねる”ということはありません。直線では作動しません)

オフで数回、オンで数回、オンオフを交互に数回、そしてNR-Aで数回走ってその機能を確かめたい。
さて、この新機軸はNDロードスターに福音をもたらすものとなるかどうか…。

(続く)


Posted at 2022/03/07 18:22:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | マツダ | 日記

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