2023年10月20日
Posted at 2023/10/20 18:54:41 | |
トラックバック(0) |
車全般 | 日記
2023年10月14日
ダルマセリカ、と呼ばれていたらしい。
ダルマの由来は分からない。有力なのは当時の車にしては丸みを帯びたデザインと正面から見るとひげを蓄えたダルマのように見えるから、らしいが、どうなんだろう。そんなふうに見えなくもないけど、今見ると十分エッジが立っているようにも見える。
今の若い人にダルマと言っても言葉自体が通じないかもしれない…。
この車は実家にあったような気がするけれど、乗せてもらったことは無かったような…。
だから自分にとってこの車は父親世代の車。
1973年と言えばオイルショックや第4次中東戦争の頃の車だ。
今と変わらず激しい時代の車だけど、どんな顔を見せてくれるのか楽しみになる。それは憧れの…というより、1つの時代考証のドライブに出かけるようなものだと感じる。
この車はノーマルの状態ではない、というのもタイヤは太いし、内装も少し弄ってあるとのコメントがあった。
そしていかにも金属、薄くて硬い、でも華奢な金属と言ったドアを開けると、中々男前なコックピットが現れる。ちゃらけたデジタルのかけらもない、機械式の運転席。でも、ステアリングにホーンボタンらしきものが6つもあるのはなんでだろう…(笑)
ステアリングスポークに並ぶホーンの絵が描かれたボタンは?
受付の女性の方にダブルクラッチは必要ですか?と聞いてみると、
「いえ、普通で大丈夫です」
と快活な声で帰ってくる。
低いサイドシルからシートに座って前後調整をしようとシート前部を探るも…無い。
これどうやって…と考えていると、先ほどの女性が、
「右横にありまーす」
と慣れた様子で声をかけて頂いた。
シートベルトは、何だろう、ノーマルじゃないと思われるけど定かではない。三点式の妙にしっかりとしたシートベルトを取り付けると、なぜか体は動かない(笑)
先導をしている方が、そろそろ行ってくださいという顔をしているのでエアコンでもつけて、と手を吊り下げ式のエアコンノブに伸ばすけど、届かない…。
ままよ、ということで、エアコンなしで37℃の中をドライブすることにした。
クラッチはさほど難しくなく、シフトもしっかりとしている。ハンドリングは…60kmを超えると妙に中心付近の遊びが遊びと言えない程フラフラしてくる。
父親の友人が高速道路で100km超を自慢していたのは、こういうことだったのか。
好きだからこそ買う車。この時代に車に対してそういう動機があるということ自体、素敵なことだと思う。
その後は淡々とゆっくり走り続ける。
暑いには暑いけど、普通に運転できる。そして降りる時間となった。
感想は…やめておこう。
この車は「好きだから」買う車だろう。それ以外に何があるというのか。
拠り所は購入する人の心の奥深くにあるものだろうから。
最後はこの車。
TE27型 カローラレビン(1974年式/MT)。
遡ること数十年前の大学生時代、友人が「古い車に乗りたくて」と言って買ってきた車だ。
既にレビンはAE92が走っていた時代。それから更に30年弱を経過した現代の試乗で何を感じることになるのだろうか。
<まだ続きます>
Posted at 2023/10/14 19:31:31 | |
トラックバック(0) |
車全般 | 日記
2023年10月08日
AW11。
この時代、既にトヨタはフェラーリの308/328をデザインスタディとして取り入れていたはずだ。そしてマーケティング対象としても。
なのに、なんで…。
乗車してエンジンキーを捻ると、特段問題無くエンジンが始動する。
ライトは常時点灯しておこう…助手席にあるKINTOさんが作った取扱説明書(分かりやすい)を見ると、メーターナセルの右横にあるノブを捻るとある。
その通りにすると、フロントフード前方にパカッと開くライトが作動した。
僕はこのギミックが好きだ(笑)
リトラクタブルライトはどうしても魅かれてしまう…スーパーカー世代の刷り込みなんだろうけどw
誘導員さんの合図に従って車を出そうとしたけど、重ステだった。でも車が1mも動けば大して気にならなくなる。
エアコンがGT-FOURよりも調子がいいせいで室内は快適だ。でも、道路に出てからアクセルを踏んでみると…加速しない(笑)???となっているうちに回転計が2700回転を超えたところからグッと加速しだした。昔のスーパーチャージャーってこんなだったっけ、いや、そもそもスーパーチャージャーがこんな躾けで良いのか?なんて考えながら、最近のターボに慣れていると体には違和感しかない。まあ、つまり2700回転以下に落とさないことにすればいいのだろう。
そうやって流していると、AW11は馬鹿々々しいほど肥大化した現代のスポーツカーと比べて、プライベート感のある小型スポーティカーとして快適な車だったことが分かる。もちろん今となっては頼りない足回りやハンドリングに満足することは無いけど、当時のトヨタの自動車製造ポリシーに照らし合わせれば、この車は相当なチャレンジだったことだろう(製造業者として)。それに当時の方々はミッドシップ的なクルマが1台でも出れば、乗るまでもなく心がワクワクしたことだったはず。それも安心のトヨタから。だから世界中で16万台以上も売れたのだろう。
でも、僕には感情的なバックグラウンドが無いから自分でプレミアムを払ってまでこの車を買うだろうか、買うなら対価はどうするだろう、メンテナンスは大丈夫なんだろうけど等と考えていると、搭乗コースの終わりが見えてきた。
いい経験だった。先輩たちはこんな世界を楽しんでいたのか。自分の中にある欠けたピースを埋めたような気分だった。
「さあ、次の車達は大変ですよ。エアコンはありますがほとんど効きません。体調が悪くなったら車を停めてください」
セリカ 1600GT(1973年式/MT)。
50年も前の車だ。もはやちょい古どころではなく、立派なクラシックカーになりつつある1台。この世界は完全に未知数だ。一体、どんな経験が出来るのだろうか。最近にないほどワクワク感が盛り上がってくる。
(続く)
Posted at 2023/10/08 08:26:43 | |
トラックバック(0) |
車全般 | 日記
2023年10月03日
係の方の説明では、古い方の車2台のエアコンは吊り下げ式のものを装着しているけど、ほとんど効かないのだそう。
当日の気温、37℃。
とはいえ、あの時のケイタラムよりはましだろう…と思い込むことにする。
まずは新しい方から乗車することに。
セリカ GT-FOUR ST205 1994年式/MT)。
いまからほぼ30年前の車だけど、WRCでの風景は目に焼き付いている。自分は何をしていただろうか…ああ、NAロードスターのローン返済中だったっけ。
キーを差し込んで捻ると、エンジンは普通にかかる。
30年前の車と言っても、現代の車と違うのはデジタル機器が車内に殆ど無いということだけだろうか。暑いのでエアコンスイッチを探すと、そのスイッチの隣には「ECON」というボタンが。こういうのあったなぁ。
でもエアコンの調子が悪いのか、冷風と温風が交互に出てくる。
先が思いやられるけど、時間も無いのでそのままスタートした。
驚いたことに、街中で乗っている限り、ライドフィールは「ちょっと古いクルマ」といったもので、現代車のベクトルに沿うものだった。もちろん現代車と比較すれば緩いボディ剛性や粗末なシート、あやふやなステアリングフィールなどはあるけれど、もし父親から譲り受けてもそのまま日常使いする分には困らないだろうな、という感じだった。
当時としてはパワフルな3S-GTE直4ターボも今となってはちょっと元気なエンジンという感じであって、特に強い印象は残っていない。たまにアクセルを踏んだりはしたけれども、それがどうかというと…どうでもない。ともあれ普通に乗れるし普通に時間が過ぎていく。
そうこうしている内に、次の車の時間が来てしまった。
次の車はAW11型 MR2 G-Limited スーパーチャージャー(1988年式/MT)。
35年もの前の車。
当時はその恰好が受け入れられなくて、見向きもしなかった車だ。
気にしないままAW11はモデルチェンジしてしまいSW20型が登場する訳だけど、これはNAロードスターの後釜に、そしていつかは乗ろうと思っていたイタリアンミッドシップの前哨戦として考えていた車の1台だった。
AW11は自分の人生とは殆ど関わり合いが無く来た1台。
いったいどんな車だったのか。
(まだ続きます…)
Posted at 2023/10/03 10:27:54 | |
トラックバック(0) |
車全般 | 日記