では先ほどの鴨寮街に戻りまして・・・
ここからが本題です^^
香港、中国の携帯事情ですが、
街を歩いてますと、日本同様に多くの若者がスマホをピコピコと弄っている姿を見かけます。
私がチラ見した感じでのシェアは、
・6割くらいが韓国のSAMSUNG
・2割くらいがアッポーのiPhone
・残り2割が謎のノーブランド?スマホ
という感じです。
気になるのは当然ノーブランドスマホでしょう(爆
私だけ?のようですね(苦笑
ホテルでいろいろと調べてみたところ・・・
このノーブランド携帯は「山寨機」と呼ばれる未認可の携帯端末のようです。
未認可と言っても、中国政府が認可していないだけで海外(特に発展途上国)ではその価格の安さと多機能という点で大人気らしく、国によっては大手メーカーを凌ぐほどのシェアを占めているそうです。
その山寨機を製造している拠点が、香港から北へ数キロ、国境の中国側にある「深セン市」にあります。
先ほどの地図で見てみましょう。

深セン市には、スマホを製造する部品の殆どの工場が集まっています。
液晶ディスプレイ、内部基板や半導体、リチウムイオンバッテリー、すべての工場が深セン市にあるそうです。
最近の山寨機は大手メーカーのコピーだけでなく、大手メーカーの性能や機能をはるかに超えるオリジナル山寨機がたくさん出回っているようです。
しかーし、
そこは中国。
製造はしていても、当然製品の開発などはしていません。
なのになぜスマホのような端末を作ることができるのでしょうか。
それは、台湾のチップセットメーカー「MTK社」が携帯電話機能をコントロールするメインのチップセットを提供し、それを動かすソフトウェアを無償提供しているからだそうです。
わかりやすく言い換えますと、自作PCに例えるならCPUとマザーボードを提供するから、あとは自分で好きなグラフィックボードなりSCSI(懐かしい・・・)なりキーボード、ディスプレイなり組み合わせて売ってくれ、ということなんです。
この山寨機、国境を越えて深セン市まで行かなければ見ることが出来ないようなことが書いてありましたが・・・・

鴨寮街の携帯屋を覗いてみると、

普通に売ってました(爆

どこかで見たことがあるようなスマホがメインですが・・・
というか、この店のスマホなんてほぼSAMSUNGの「GALAXY」か「NOTE2」のパクリです。

見た目はサムスンでも、中身の仕様やバリエーションが凄いです。
何と、この「日本ASK」は日本のブランドらしく(爆、シャープのIPS液晶を使用したハイエンド機です。

このスペックが本当であれば、かなりのモノです^^

中には「日本ASK」と名乗らずに、ANDROID NoteⅡと言っちゃってるものや、そのまんま「GALAXY Note」と書いてある山寨機まであります。

ちなみにこちらは本物のサムスンGALAXY NOTE 2ですが、
価格は3780香港$=49140円します。
一方、日本ASKのGALAXY風スマホは2380香港$=39040円
その差1万円ですので、どうせなら本物の正規品を! と思う皆様!!
海外でサムスンのスマホやタブレットは絶対に購入してはいけません。
サムスン製品の海外版(日本販売モデル以外)はすべて日本語表示が出来ない仕様になってます。

一方、こちらの「日本ASK」は日本のブランドですので(爆、Androidの日本語設定で完全に日本語表示することが出来ます。
という感じで、香港・中国の携帯事情を探ってきましたが・・・
以前、上海でパチiPhoneを購入し、ゴミ同然になっているという苦い経験がありますので・・・
いくら魅力的でもこれを買うほど私はアホではありません。
はい、訳わからん山寨機に30940円も払って使えなかったらただのアホです。
帰りましょう。
ん??
店長さん、今なんて言いましたっけ?
「2200香港$でOK」
「日本のメーカー」
ていっても28600円ですよ!
IPS液晶、5.8インチのワイドディスプレイ、デュアルsimスロット、デュアルコアCPU1.8GHz・・・
すごいスペックです。(これが本当であれば、ですが)
私、携帯にかなり疎いですので良くわかりませんが、店長曰くすごいらしいです。
もし買わなかったら一生後悔するのではないか・・・
しばらく悩んでいると、店長さん、
このASKのスマホにSIMカードを突っ込み、
「Call me !」
言われた番号を押してみると・・・
店長の携帯が鳴りました!!
「ハロー^^」
といいながらこちらを見て笑っています。。。
・・・買っちゃいました~(爆

早速ホテルで開封^^/
見てください、「日本のブランド」ですよ!!

DESIGNED IN JAPAN ?
見た目は韓国のGalaxyそのまんまなんですけど^^;

さすが
日本のブランドだけあって、ちゃんとケースには日本語表記されてます。

しかも、この会社には
日本人スタッフがいるのではないかと思われるほど流暢な日本語で書かれております。
何度読み返しても意味がわかりませんが、
信じて良かった・・・^^

電源を入れてみますとちゃんと起動しました。

付属品はこちらです。
リモート付きのヘッドホン、充電器、USBのケーブル、予備のバッテリー(←これ、ポイント高くないですか!?)
そして、説明書。
これだけ日本のブランドと書かれているのに、説明書の中には一切日本語が見当たりませんでした(爆

ASK JAPANのロゴ。
AMG JAPANみたいでナウいですね~!

おまけで今一番流行っている半透明のケースまで付けてくれました。
謝謝 ♪

裏蓋を開けてみます。

4100mAhのバッテリーですよ!
(ホンマかいな・・・)

これが噂のデュアルSIMスロット!!
これに関しましては帰宅後に検証します。
とりあえずMicro SDのスロットに、日本から持参したトランセンドのSDカードを入れてみます。
動画がちゃんと見れるか、重要なポイントです。

おお!
デフォのアプリで、wmvの動画ファイルもちゃんと開けました^^

飛行機での移動中に中華タブレットでこれを見てましたが、こちらの方が綺麗です。
しかも動画の動きもサックサクです^^/

中華アイドル?のavi形式の動画ファイルが元々入ってましたが、めちゃめちゃ綺麗です。

貰った保護ケースをかぶせてみました。

私のスマホもどちらかといえばでかい方なんですが、これ、ちょっと恥ずかしいくらいでかいです^^;

Wi-Fiでホテルの無線LANに接続してみました。
ちょっと
上から目線なのが気になりますが、ちゃんと接続できました!

他の端末ですと、不思議なことにずいぶん丁寧に表示されるんですけど・・・
こんなものを入手してしまったため、必要以上にテンションが上がってしまいました。
また先ほどの地図ですが、

Mongkokの女人街の斜め向かいに「先達広場」というビルがあります。
これ、「携帯電話オタクの聖地」と言われているほど携帯ショップが集まっているらしいのです。
早速見に行ってみましょう!

ホテルから歩いて5分ちょいくらいです。
そろそろわかっていただけたかと思いますが、「香港で滞在するならMongkok」です!

ビル内は所狭しと携帯屋が数えきれないくらい集まってます。

ここ「先達広場」は、鴨寮街で売っている山寨機のようなパチモノスマホは一切なく、すべて本物の正規品だけです。
ざっと見てみますと、6割がサムスン、3割がiPhone、残り1割がLGやらSONY、といった感じです。

お!
何やら珍しいものが・・・

黒と白しか見たことがないiPhone5ですが、なんと7種類ものカラーがあります!

ざっと店内を一周して見た感じでは、
iPhone5 16GB モデルの最安値で5050香港$=65650円
iPhone5 32GBモデルで5800香港$=75400円
iPhone5 64GBモデルで6680香港$=86840円
という感じです。
高い!!
では2階に行ってみましょう。

2階はスマホのカバーやケースの店がメインです。

その数や種類は半端ないです。

さらに、スマホの買取店や、修理屋まであります。

なんとお客さんの目の前で修理(爆
手袋せんのかいな・・・^^;
というわけで、先達広場の大体の雰囲気を分かっていただけたかと思います。
余談ですが、山寨機含め香港の携帯事情をググっているとよく出てくるのが、
「SIMロックフリーのiPhone」
です。
日本のiPhoneはSIMロックがかかっていますので、ソフトバンクならソフトバンクのSIMカード、AUならAUのSIMカードしか認識できなくなってます。
ところが、香港とオーストラリアのiPhoneは「SIMロックフリー仕様」ですので、どこのキャリアのSIMでも使えるらしいのです。
日本では、ごく一部のマニアが香港仕様のSIMフリーiPhone5をAmazonや輸入代行屋で購入して、なんとNTT DOCOMOの回線を使って使用しているとか・・・!?
しかも、Xi(クロッシィ)契約をしていると、NTTのLTE回線を使ってiPhone5を
高速通信させることがイキなところだとか?!
これ、手ブラで帰ったら一生後悔しますよね?!
・・・買っちゃいました~(爆

白のiPhone5 64GB仕様です。
本物ですよ! 多分・・・(爆
注意しなければいけないのは、iPhone5には3種類のモデルがあり、Model A1429 を選択しなければいけません。

A1428はDOCOMOのLTEバンド1を受信できませんのでNGです。
ベストなのは日本と同じCDMAモデルA1429なのですが、香港のキャリアはすべてGSM方式ですので、基本的にGSMモデルしか売ってません。
GSMモデルA1429ですとLTEバンド1を受信できますのでOKです。

価格は6680香港$=86840円でした。
高い・・・(涙
黒ですともう少し安いです。

ホテルで開封^^/
内容物はこんな感じです。

購入先はこのお店です。

こちらのお姉さんが丁寧に保護フィルムを貼ってくれました^^

持参したLenovoのパソコンに繋いで充電します。

お!
Wi-Fiもちゃんと繋がりました^^

日本語化もOK。
ios6.1.4へのアップデートも出てきましたし、iTuneと同期できましたのでどうやら本物のようです(爆
ここでアップデートしてしまいましたが、実はこれで悪夢を見ました(泣
後述します・・・

国産のスマホと違って、iPhoneって中々オシャレですね〜!

また女人街へ行って、

前に見つけたケースとカバーを買ってきました^^

これかなりお気に入りです。
まだまだ香港ネタがあったのですが、さすがに疲れてきましたので省略します^^;
では帰国しましょう。

これ、香港国際空港に行く特急列車のKowloon駅なんですが、ここでチェックイン&荷物を預けることが出来るんです。
Kowloonからセントレアまでほぼ手ぶらで帰れるんですよ!

行きと同じ特急列車に乗って・・・・・ 飛行機に乗って・・・・・
日本に帰ってきました。

iPhone5のsimカードは「nano sim」というサイズですので、DOCOMOショップに行ってnano simカードを発行してもらいました。
「iPhoneですか?^^」と聞かれました。
結構いるんですね(驚

こちらのスマホにもまだmicro simが入ってますが、nano simに切り替えた時点で電波は不通になります。

このようなツールでsimのホルダーを取り出し、

DOCOMOのnano simをセットします。
本当にDOCOMO回線でiPhoneが使えるのでしょうか・・・

検索中・・・

おっとぉ!!
DOCOMOの電波を拾いました^^/

iTuneでもバッチリ同期できます。

キャリアはちゃんとNTT DOCOMOになってます。

ドコモの回線でモバイルデータ通信とメールアドレスを取得するにはmopera.net契約をしなければいけません。
月525円です。
APNの設定で、open.mopera.net と入力します。

Appleストアに繋がりました。

モバイルデータのほうはバッチリです。
とんでもなく苦労したのが、メールの設定でした。
ドコモのSPモードメールはiPhoneでは使えないんです。
mopera.netのメールを使用します。
この設定方法に関して、ドコモショップは何の説明もしてくれませんでした。
「パソコンで設定できるので自分でやってくれ」とだけ言われました。
mopera.netはドコモが提供してるんですよ(怒
自分で調べましたが、パソコンでは設定できません。
やり方はこちらです。

iPhone上からでも出来るかと思いますが、なんせ全くiPhoneの操作を分かってませんので、nano simカードにmicro用のアダプターを付けてスマホから設定します^^;
その他... をタップし、

モバイルネットワークをタップ。

アクセスポイント名をタップ。

デフォでは「spモード」にチェックが入ってますので、

mopera U設定にチェックを入れます。
これでmopera U設定画面にログイン出来ますので、配布されたID、パスワードを入力し、メルアドを好みのアドレスに変更して保存します。

テスト送信してみたら、ちゃんと届きました!

バッチリです^^

次は例の山寨機、ASK JAPANです(爆

デュアルsimスロットがちゃんと使えるのかどうか、NTTキャリアを利用出来るのかどうか、です。

私のsimカードと、娘のFOMAカードを取り出し、

simスロットに2枚挿入します。

そして電源をON!

準備する.. そうです。

simカードを二枚とも認識しました。
この画面で、使用するsimカードを選択できるようです。

娘のFOMAカードから嫁のスマホにかけてみました。
山寨機ですが、NTTのキャリアでバッチリ通話できます。

ドコモのショートメールもOKです。

ちょっと問題があったのが、この山寨機は標準サイズのsimスロットですので、simアダプターを使うと時々接触不良?で片側のsimしか認識しないことがあります。
両方認識すると、このように電波表示が2つ出てきます。

娘の携帯から山寨機にかけてみました。
バッチリ通話OKです!
結果をまとめます。
・iPhone5のsimフリー版でNTT DOCOMOの回線を使用できることがわかった。
・iOS6.1.4にアップデートしたことでLTE回線が使えなくなった。
→これはiOS6.1.4では敢えてLTEを使えなくしているそうです。iOS6.1.2までなら脱獄アプリでLTE回線を使えるようなのですが、一度アップデートしてしまった端末は二度とダウングレードできません。
・spモードメールが使えないため、結局古いスマホにnano simカードを差して今まで通りに使っている(苦笑
・mopera.netのメールは非常に使い勝手が悪い。絵文字も使えない。
・山寨機でデュアルsimスロットを使えることが分かったが、アダプターを使うと認識が甘くなる。
・その前に、日本国内での使用でデュアルsimスロットが必要かと言えば、全く必要ありません。
結論。
一言で言うと「だからどやねん、・・・いらんやろ」
以上です(爆
では次回のネタですが、

219にAMG 63のブレーキキットを取り付けました!

もちろん取り付けはDIYです。
簡単でしたので、次回細かく交換方法を説明致します^^