又お一方、自分の音楽経験に大きな影響を与えて下さった方が、川の向こうに渡られてしまいました。万一、富田勲氏のお名前を知らなくても、その音楽は必ずやどこかで耳にされていることでせう。古くはジャングル大帝やリボンの騎士に始まるサントラ、一大名声を築き上げたシンセサイザーによるクラシックアレンジ、壮大な実験的ライブパフォーマンスと、その功績は枚挙に暇がアリマセン。初めてシンセサイザーを輸入した際、税関で楽器と理解して貰えず(税関職員も初めて見たコトでせう笑)、富田氏自身もマダ演奏方法が分からず(笑)、通関に苦労したそうです。今だったらほぼネタな逸話ですねー。自分、クラシックを聴く機会はそんなに無いですが、アレルギーはアリマセン。それは、ぢつは富田氏のおかげだったりします。氏が大ブレイクの最中、アルバム「惑星」のレコード(笑)を図書館のライブラリーから借りようとしたんですが(買うお金が無かった笑)、予約が詰まってて自分の番まで時間があったので、ぢゃあ原曲聴いてみるかと借りたのが、当時は若手~中堅クラス?だったズービン・メータ氏 & ロス・フィルの惑星でした。クラシックの様に、1つのスコアに対する聴き比べってのも、この体験が無ければしなかったでせう。単にスバラシイ楽曲で楽しませて下さっただけで無く、音楽の楽しみ方をより豊かにしてくださった方でした。自分にとって。心より、ご冥福をお祈りいたしマス。氏に感謝して、氏のシンセサイザー版と、ミシェル・ベロフ氏によるオリジナルスコアの演奏を貼っておきます。よろしければ、「聴き比べ」をお楽しみくださいませ。富田勲シンセサイザーver.オリジナルスコア版(ピアノ:Michel Béroff)