
この新カテの日記が、前回と今回の2回で終わらなければ良いんデスが。(汗)
ヒコーキ(実機)の操縦に興味のない方は超絶つまんない内容でしかも長文デスので、スルーしてくださいまし。
マアどーにかこーにか航空身体検査にパスして操縦訓練許可書を貰えたんデスが、実際に飛んでる人にも馴染みの薄い「大臣判定」というプロセスを通ってマス。どーいうコトかと言うと、ただ単に検査を受けただけぢゃパスしない疾病持ちの場合、その疾病毎に定められた検査結果や治療結果を併せて提出して大臣判定を申請しマス。で、月1で行われる大臣判定の審査会で判定医の先生方(お医者さんデス)が内容を審査して、「ウン、この人オッケー」となればライセンス申請できるようになるワケです、ハイ。
健康な人なら縁の無いシステム故、該当者がやると気苦労やら準備やらが結構・・・。せっかくなんで、自分の場合のケースを記録しておきマス。同じようなパターンの方の参考になれば。イヤ、随分前に書いた航空無線通信士受験の日記、こんな僻地日記なのに試験日が近づくとアクセスあるんデスよ。数件デスが。(爆)
で、なんか専門用語イッパイ出るカモなんデスが、特に解説しません。コレを参考にしようという方は、とーぜん理解できる内容 or 自力解決できる方の筈デスから。
で、始める前に免責?というか、これはあくまで御Benz自身のケースなので全ての人に該当するワケもアリマセン。この内容を参考にして不適合や不都合etcのコトになったとしても、当方は一切の責任を負いかねマス。参考にされる方は、全て自己責任において行動してください。
まず御Benz自身のスペックetc
(1)アラ還デス
(2)不適合要因は緑内障
(3)治療開始後10か月以降で行動開始
早速この辺から解説要りマスね。年齢はほっといて(笑)、(2)の緑内障以外にも白内障、高血圧、糖尿がありマス。が、白内障は眼科医から視機能に影響無しの診断をもらっており、他のやつも現在服薬により正常範囲で検査医の先生から適合の診断を頂きました。
(3)の治療開始からの期間、コレは勘で半年は無きゃダメかなと思ったのと、それまでの治療経過が良好だったので踏み切りました。治療経過がイマイチだったら先延ばししてましたね。ちなみに、定期診察では眼圧17とか19とかで正常範囲デス。マア疲れて受信した時は20超えもあったか。(爆)
で、検査の受診経過
(4)2024/10上旬の眼科定期診察時に必要な検査を実施、診断書を作成
(5)資料ができたところで航空身体検査の受診申し込み、脳波検査の予約の関係で予約が取れたのが2024/11下旬
(6)2024/11下旬に航空身体検査実施、眼科の診断書に追記が必要 & 心電図に問題があったためペンディング
(7)2024/12上旬に上記(5)の対応を実施、診断書を検査医に送付
(8)で、なんとか2025/01の審査会の締切に間に合った
(9)2025/01上旬に航空局より結果通知、保留判定で追加検査の指示
(10)2025/01上旬に指示された検査実施、結果と診断書を検査医に送付
(11)で、ギリで2025/02の審査会の締切に間に合った
(12)2025/02上旬に航空局より結果通知、条件付き適合、期間6か月の判定
(13)2025/02上旬に航空局に操縦訓練許可申請
(14)2025/02下旬に操縦訓練許可書交付
ハイ、また解説デスね。(6)で起きたモンダイ、心電図は受診当時ちょっち疲れが溜まってて何回測っても飛んぢゃう箇所が出て、検査医の先生から地元の循環器科でホルター心電図で24h測って結果(診断書を)提出するように指示を受けたのが1つ。眼科の診断書は所見が入ってなかったので追記してもらう必要があったというオチですう。ちなみに、過去不整脈等の循環器障害は指摘を含めてアリマセン。毎年仕事の定期検診受けてましたし。緑内障はソレで指摘されましたが。
(9)の保留、ハンフリー30-2の視野検査結果の提出指示でした。この辺の解説は後述しマス。
(12)の条件デスが、要は航空身体検査マニュアルの緑内障の検査結果プラス(9)で指示されたハンフリーの視野検査結果を出せ、という内容デス。
ココまで読んで心が折れた方、ザンネンでした。(笑)
御Benz自身、飛ぶというコトに対する自分の熱量を計られた感もアリマス。
で・も。ちょっち一息入れて考えませう。今までは不適合と思ってました? なら、手間暇(とお金笑)かければ、自分でヨークなりスティックなりを持つ資格が得られマスよ。お茶するなり一晩(or 以上)空けるなりして、もう1度考えても良いと思いマス。
ぢゃ、あとはトピックというか参考というか、そんなコトをつらつらと書きマス。
検査受診前にやっておく事リスト
(15)経験者や知見のある人に相談する
ぢつは、御Benzは現在無所属デス。既にクラブ/スクールに所属している方は、先ずそちら方面に訊いてみませう。無所属の方、ぼんやりでも良いので所属クラブ/スクールの目星をつけてマスか? なら、そのクラブ/スクールに見学に行って相談するのもアリだと思いマス。
御Benz自身は、所属候補は目星があったのとライセンサーの友人がいたので彼に相談しました。ついでに言うと、彼の所属クラブに訪問して体験搭乗のさせてもらいました。
(16)初回の大臣判定に対応してくれる検査医を探す
ぢつは、コレを受け付けてない検査医の先生もあります。基本開業医の先生が並行して受けているので、本業?の具合如何でそーいうケースもあると思いマス。実際御Benzも、自分のエリアで名の知れた検査医のクリニックに問い合わせたら、新規は現在受け付けてないと・・・。
コレを参考にしようって方はマニュアルを熟読されているでせうから、大臣判定における検査医選びの重要性は理解している筈デス。地味にコレが関門になるカモ?(汗)
(17)服用している「処方薬」の棚卸し
航空身体検査を受診する際に出す許可申請書に書く欄がアリマス。また、操縦にあたっては服用ができない薬もありマス。
参考までに御Benzが服用している処方薬デス。適合でした。(だから許可書でた笑)
アダラートCR10mg
トラゼンタ5mg
タプロス点眼液0,0015%
(18)検査当日までに疲れを溜めない(笑)
上記(6)みたいなモンダイが出たりするカモです。
大臣判定用の検査/診断書について
(19)基本はマニュアル準拠と思いマスが、(15)で確認できれば確認しませう
ココについては内容のあるコトが書けまセ〜ン。
診断書デスが、決まった書式はアリマセン。所見を含め書くべきコトが入ってればOKなようデス。一切保証しませんが。
(20)緑内障の大臣判定で留意すべき点
コレはあくまで御Benz個人の感想です。一切の責任を負いかねる内容デス。
そもそも緑内障とは、眼圧の上昇で網膜側の視神経が切れて視野欠けや失明のリスクのある病気デス。相当乱暴にデジカメに例えるなら、センサーが網膜でセンサーからプロセッサに繋がる回路が視神経で、回路切れによるドット欠けってコトになりますかね。
で、航空身体検査における視野検査はゴールドマンが指定されてマスが、コレは周辺視野、乱暴に言うと視界の広さを見る検査デス。コレに対してハンフリー30-2は中心視野、見えてる範囲の視野欠けを診る検査デス。前述のドット欠けの確認検査デスね。御Benzは緑内障で大臣判定したので、「オメエちゃんと視野欠け無く見えてんだろうなゴラア」ってコトでハンフリー30-2の追加指示が出たと思われマス。
この経験から勘案するに、緑内障で初めて大臣申請する時は指定検査の他にハンフリー30-2の検査結果と診断書(所見)を提出すると、手間が減る「かも」知れません。一切保証しませんが。あ゛、ハンフリーは検査に種類がありますからお気をつけて。
ソレともう1点大事なコトをば。開業医の眼科医さんが置いている視野検査の機械、ほぼハンフリーらしいです。開業医の眼科医さんに聞いた話デスが、ゴールドマンの機械はデカくて開業医では置けないとおっしゃってました。ゴールドマンは病院とかでないと置いてないカモ。御Benzは仕事の定期検診で緑内障の指摘を受け、検診を受けた病院で緑内障の治療に入ったのでゴールドマンの機械があって受けられました。開業医さんで受診されてる方、視野検査の予約が大変なのは先刻承知かと。スケジュールをしっかりマネジメントしていきませう。
判定結果が条件付きだったら
(21)素直に従うしかない(爆)
大臣判定の結果は、対象となる疾病によって結果がイロイロだと思います。ケースクローズ(アンタの症状は分かった、もう大臣判定出さなくていいよ)になる方もいるでせうし、条件付きになる方もいるでせう。
緑内障の場合、放っておけば進行性、治療しても完治はアリマセン。自分も死ぬまで目薬デス。正直に言えば、条件付き適合期限6か月の通知を見て、心が1/3くらい折れかかりました。コレまで書いてきた通り、かなりバタバタで手戻りとかもあったし、かかった費用も手間暇もギャグにならないデス。初めてのコトだらけで、精神的にも疲れた上での結果デスから。デ・モ、少し落ち着いて考えました。四捨五入したら50年前、ファンぶらに憧れてその道を目指そうとして視力で諦めた空の世界を、健康寿命がカウントダウン状態のお歳頃でようやく扉をこじ開けたのに「この程度のコト」で諦めるのかと。あと、考え方を変えて「俺はATPだ!(嘘爆)」と思えば、航空身体検査は半年に1回デスし。実際は所属会社でやってもらえるんでせうが。(再爆)
緑内障の治療は半年に1回は視野検査入るし、マネジメントしていけばなんとかなるかなと思い、次の更新に備えてスケジュールetcマネジメントしていきマス。
すっかり長くなっちゃいましたー。初回の航空身体検査から許可書交付までをトピック含め書いてみましたが、ケースバイケースなので参考にならないのが殆どカモですう。情報収集中でうっかりこの僻地日記に漂着された方、お役に立てれば幸いデス。多分立たないデスが。(爆)