
SUBARUさんの銘機、EJ20が遂に終焉を迎えるそうですね。
有り難いコトに、御Benzもこの銘機を搭載した車両、BG5こと2代目レガシーツーリングワゴンGT(MT!)と、生活を共にした時期がありました。
扉画像は、古いデジカメ写真を引っ張り出してきました。あ゛、ボンネットに乗ってる何かとか、グリルがハゲてばっちいとかはスルー願います。(笑)
SUBARUさん渾身の作である初代レガシー、それに搭載するために新規開発されたのがEJ20だそうです。
このエンジンの良さを元ユーザーとしていうならば、ヒュンヒュン回る軽快さと振動バランスの良さに尽きると思いますです、ハイ。今ではあり得ないような超ショートストロークですから、そりゃ回りマス。面白い位。(笑)
で、案外振動バランスが忘れ去られがちですが、コッチもスバラシイ。パサのW8(シングルプレーン8発のバランスシャフト付き)や325iのMスポ君(完全バランスの直6)と同等の、振動打ち消しのBOXER4でした。4発でもこのレベルですから、理論上2次振動が無いと言われる水平対向6発、さぞかし凄いんでせうね。いっぺん乗ってみたいですう。
ウィークポイントも、ショートストロークだと思いマス。とにかく下がスカスカ。(笑)
疲れた時やぼーっとしてた時、不用意なクラッチワークでエンストしかけたり、したり・・・。(爆)
オイル漏れとかも言われてるコトもあるみたいですが、自分の個体は無かったデスね。流石の経年で、シリンダヘッドのガスケット変えたコトはあったと思いマス。シリンダ寝てるから、工賃が・・・。(笑)
あと、インタークーラーがボンネット上に設置されて、ボンネットのエアスクープがガキっぽくてイヤなご意見もあったり・・・。
これらの部分、理論的に理由がアリマス。元々5 ナンバー枠の車両のエンジンベイに、左右にピストン寝かしたエンジン突っ込もうとするワケですから、自ずとピストンストロークに制約が出ます。それでもストロークを確保しようとフロントアクスルより前側に搭載するので、フロントオーバーハングに余裕が無くなります。で、エンジンとグリルの間にラジエターが鎮座ましますので、もう場所がアリマセン。W8並に余裕無いです。(笑) Mスポ君のエンジンベイの空きっぷりは笑っちゃう位です。(爆)
車両としては動的バランスの悪そうなフロントヘビーですが、SUBARUさん言うトコロのシンメトリカルAWD、左右対称バランスと基本前後50:50のFull Time 4WDがそのネガをお釣りがくる位補ってたと思いマス。御Benz号はレガシーなのでGT色が強いですが - それでも「ワゴンの形したスポーツカー」でしたね(笑) - 、ホイールベースの短いインプは文字通り「クルクル回る」クルマでしたしねー。
EJ20のターボなら、お行儀の悪いポルシェを
追い回す 優しく諌める位のコトはできましたしね。
ただ、ショートストロークの問題点はSUBARUさんも早くから認識されてたそうですし、今となっては原設計が古く直噴化とかのエミッション対策も難しく・・・、でProduct Life Endとなるそうですね。
ザンネンかどーかと問われると・・・、元オーナーとしては「ビミョー」と言う答えになりますです、ハイ。やっぱり、ネガも知ってマスから。「下の細さ」は、マジで致命的とも言えマス。事情が分かってるクルマ好きならいざ知らず、クルマに興味の無いフツーの人が乗ったら「何コレ運転しづらい」になっちゃいますし。
それでも、往時の技術者の皆さんが、与えられた制約の中で全力を尽くして開発されたエンジンであるコトは変わりないです、ハイ。
このエンジンが無かったら、WRC連勝も無かったですしね。
EJ20、お疲れ様 !
開発された方、ブラッシュアップに関わった方、製造された方、整備された方に、感謝 !
Posted at 2019/10/14 01:25:43 | |
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