現地時間の10月31日に、VARGIN GALACTICの宇宙機SpaceShipTwoがテスト飛行中に墜落、2名のパイロットが死傷する事故が起きました。
改めて、亡くなられた副操縦士Michael Alsbury氏のご冥福をお祈り申し上げるとともに、負傷された機長Peter Siebold氏の1日も早いご快復をお祈り申し上げます。
現地では、NTSB - The National Transportation Safety Board : 日本で言う航空鉄道事故調査委員会みたいな組織 - が調査を継続中で、経過のアナウンスがあったようです。
VIRGIN GALACTICのホームページにStatemanetが掲載されているので、英単語が分かる分からないは別にして英語長文にアレルギーの無い方は、直接お読みになることをお薦めいたします。
難しい言い回しは無いので、分からない単語だけGoogleさんに訊けばダイジョーブです。
機械翻訳は、例によってメタメタなのでお薦めいたしませんです、ハイ。
以下、VIRGIN GALACTICのStatemanetからの引用です。
Based on information they have released about their investigation to date, the NTSB has recovered the intact engine and rocket propulsion fuel tanks with no signs of burn through or mid-air explosion. This definitively dismisses the premature and inaccurate speculation that the problem was related to the engine or the fuel.
ザックリ訳すと、こんな感じでせうか。
NTSBは調査過程でエンジンや燃料周りを(多分)原型をとどめた状態で回収、燃焼や爆発の痕跡は無かった。エンジンや燃料系の問題と言う早計かつずさんな憶測は除外された。
(御Benz注 : 早期に燃料系の問題と報じたマスコミに対するVIRGINの「お返し」です)
もう1つ重要な部分を引用します。
The NTSB also evaluated the vehicle’s feathering mechanism, which is the unique technology that turns the wing booms into position for re-entry. The NTSB indicated that the lock/unlock lever was pulled prematurely based on recorded speed at the time, and they have suggested that subsequent aerodynamic forces then deployed the feathering mechanism, which resulted in the in-flight separation of the wings and vehicle.
またザックリ訳です。
NTSBは、宇宙機が大気圏再突入時に翼を転回させる構造に着目した。(翼転回の)ロック/アンロックレバーが早い段階で引かれていたコトが記録されており、(要は風圧とか翼に発生する揚力とかの)航空力学上の力がかかって翼が転回、飛行中に機体から翼が分離した。
細かい訳の正確性は置いといて(汗)、概略としては間違ってないと思いマス。
現状では、翼転回機構のロックが解除されていたため、負荷のかかった可動翼部分が分離し墜落に至ったと言う見解ですね。
翼が転回って何ぢゃっ ! て方もいらっしゃると思いマス。
SpaceShipTwoは、大気圏再突入時の安定性確保のため、主翼の後ろ部分と、そこに連結されている水平尾翼/垂直尾翼が上方に折れ曲がるようになってマス。
お時間のある方は、
YouTubeに動画がありますのでドーゾ。5分ちょっちありまして、2分30秒過ぎから翼転回が始まります。
NTSBの調査は継続中とのこと、続報を待ちたいと思いマス。
なお、SpaceShipTwoの2号機は、現在65%の完成度とのことです。
Posted at 2014/11/08 00:59:15 | |
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