首都圏、久々派手に揺れましたね。みなさまダイジョーブでせうか。震度表記も結構揺れ方に幅アリマスが、今回は311に近い強さでしたね。自分のおうちは。
地震もビックリなんデスが、すぎやまこういち氏が先月末に川を渡られたとのことで、こっちもビックリでした。衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
すぎやま氏と言えばもはやドラクエ先生なワケですが、それはお若い方デスね。昭和のおじんおばん世代なら、ザ・ピーナツの恋のバカンスとかキャンディーズのハート泥棒とかデスよね。それから、ガッチャマンにサイボーグ009(2nd season)にイデオン。ホントに、一般人に馴染みのあるスコアを一杯書かれました。
で、すぎやま氏のドラクエとなるとオーケストラ生演奏を大事にされてましたが、まあ元々クラシックな方だそうで、009のあたりからクラシック系に戻られた感がありますね。009の主題歌は平尾昌晃氏のスコアですが、アレンジはすぎやま氏で、BGMはALLすぎやま氏でしたね。サントラ、買いましたよ。何度も聴きました。オーケストラのクラシックな中にロック系のフレーズを入れたBGM、大好きでしたー。
そしてイデオン! コレもサントラ買いましたねー。コレも何度も何度も聴きましたー。009よりクラシックの厚みが増してるのに、ロック系のフレーズも負けないスコアでしたね。で、イデオン集大成の「交響曲イデオン」。純クラシックですねー。当時のライナーノートだったか、すぎやま氏は「子供がクラシックに最初に触れるのがアニメになるから、ソコで最高のものを作る!」的なことをおっしゃってました。
自分は幸いにしてクラシックアレルギーはありませんが、すぎやま氏は子供がクラシックアレルギーにならない、クラシックも楽しい音楽だと言うコトを伝える伝道師でもあったワケですね。
と言うワケで、大好きな交響曲イデオンの第1楽章を貼っておきマス。10分弱ありマスので、お時間のある時に、イデオンご覧になってた方は往時を思い出しつつお楽しみくださいませ。この交響曲はクラシックのいろんな手法を使ってて、クラシック入門でも使えるようにスコア書かれてたんですよね。第1楽章はオペラの序曲、幕が上がって劇が始まる前に演奏される、物語全体を表現した曲になってマス。イデオン見てた方は納得できるかと。メロディーのベースは、エンディングテーマの「コスモスに君と」。マチルダ・アジャン大尉コト戸田恵子さんの歌でしたね。戸田さん、イデオンでもヒロインの1人のカララ・アジバでしたが。(笑)
そうそう、交響曲イデオン、アニメのサントラベースとしては、とんでもないコトやったんデスよね。ソレは、クラシックの世界での「1発録り」デス。どー言うコトかと言うと、ホールを押さえてオーケストラ全部揃えての録音デス。コレ、普通は有名指揮者と有名楽団で「売れそうな」パッケージでも作る時ぢゃないと、コスト的に割りに合わないんですよね。確か。ぢゃあ安くするのにはって、所謂多重録音やらスタジオがバラバラでモニタで指揮者見てとか・・・。とーぜん音の広がりはしょぼくなりマス。で、すぎやま氏が「子供や若者が最初に聴くクラシックになろうものなら最高のモノを」で1発録りを主張して押し通した?らしいですう。聴けばわかりマスが、ホールの1発録りとスタジオ録りぢゃ、音の広がりも奥行きも全然違いマスからねー。
すぎやま先生、素晴らしいスコアと伝道をありがとうございました!
Posted at 2021/10/08 00:46:39 | |
トラックバック(0) |
雑記 | 日記