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2015年06月04日

Going Faster 第2章⑤(5月分)

第2章①はこちらから。 第2章④はこちらから。

『脱出速度』

エッジ(端)に近づく
いったんクルマをラインに乗せられる自信を持つと、クルマを維持できないコーナーでも、恐怖なくコーナリング限界をより安全に上げられる。
先のターン7の例で、時速40マイルで運転して最適ラインを探した。それはあなたが限界だと感じる速度よりも時速14~17マイル遅い。この安全な速度を守れば、タイヤは最適ラインで使うグリップの55%しか使わないことを意味する。
コーナー脱出速度を最大にするため、クルマが持っている全てを使わなければならない。そのために、限界近くでのアクセルとハンドルの同調を使うドライビングで、あなたがどのように車を操り、また車がどのようにふるまうかに慣れなければならない。

ニュートラルステア
車が速くなればなるほど100%のグリップ力をより多く使い切るようになり、コーナーRに沿ってコースに留まり続けるために100%を使わなければならない"特定のスピード"があると述べた。簡単にするために我々は、この例では前後の4輪のタイヤが同時に100%のグリップ力の限界に達するとの仮定を使っている。
それは確かに現実で起こるが、多くはない。通常はクルマが前後どちらかが先にグリップ力の限界に達する、そしてそれがクルマの持つ"コーナリングバランス"と呼ばれる影響となる。
一方、前後が同時に限界に達するケースを、我々はニュートラスステアと呼ぶ。それはフロントとリアタイヤの両方の100%の最大グリップ力をコーナーリングのために使っている状態である。

アンダーステア
もしあなたがスキッドパッド(滑りやすい路面)にいて、クルマのフロントの曲がる能力がリアよりも先に100%に達してしまったとき、まずクルマはフロントからスライドを始めて、向きはフロントタイヤの方向からずれていく。このコーナーリングの状態をアンダーステアと呼ぶ。

オーバーステア
逆の現象としてリアタイヤが先に限界に達したときには、あなたが行きたいよりも大きくスライドが起こる。このリアの振り出し状態をオーバーステアと呼ぶ。

アクセル操作とアンダーステア・オーバーステアの関係
それぞれ独自のデザインとセットアップの様々なクルマたちは、コーナー限界でのオーバーステア・アンダーステアのもって生まれた特性がある。しかしほとんどの場合クルマはどちら極端になるようにはなっていない、それゆえコーナーバランスを必要に応じてあわせていけるようにコントロールできる。そうするために、前輪と後輪のグリップに及ぼすいくつかの技を持たなければならない。もしあなたが合わせる技を持っているなら結構、しかし持っていなかった場合。 次にベストなことは、足元にあるアクセルを操作として使うことである。
アクセルを加えまたは戻すことで、クルマのフロントとリアタイヤの負荷を増減させてグリップ力を変化さえることが出来る。さらにコーナーのためにグリップ力を、(後輪駆動車なら)アクセルを加えて加速し、またアクセルと戻してエンジンブレーキとすることで、リアタイヤから盗み出すことも可能である。
後輪駆動車なら、アクセルによって正反対の操作が作れる。まずリアタイヤに負荷を移すことができ、リアタイヤのグリップを増加できる、しかし同時にそれはグリップ力の一部を使うことであり、旋回グリップ力が減少する。このどちらもの素晴らしい影響によって、結果へと結び付けられる。
例えば、もしあなたがパワーのないクルマで、エンジンによる加速に勝るべとべとのタイヤなら、妥協する必要はない。負荷移動(荷重変動)でのグリップ力の増加とフロントグリップ力の減少が合わさると、クルマはアンダーステアになりがちである。
一方で、あなたが細いタイヤとキングコングのエンジンのクルマを運転するなら、アクセルが作り出すのと同等の、ほとんど全てのリアタイヤのグリップ力を使って、オーバーステアを作り出す。基本的なルールのポイントは(これはガイドラインであり、保証ではないが):少しずつアクセルを増やしていくことはアンダーステアになりやすく、突発的なアクセル操作はオーバーステアになりやすい。

トレーリングスロットルオーバーステア(トレーリングアクセル)
ではアクセルを緩めることを考えてみよう。ペダル圧を弱めてアクセルを離すとき、加速も減速もしない速度維持のためのエンジンパワーを使うアクセルペダルのポイントがある。このときフロントもリアも荷重は変動しない。
もしアクセルペダルをもっと離すと、エンジンは駆動輪を減速させ、その結果としてリアタイヤの荷重が抜けてフロントへ移動する。荷重変化によって、エンジンでリアタイヤのグリップをブレーキに使い、リアのグリップ力をもっと減少させる。
もしあなたが限界付近でコーナリングしているなら、その変化はクルマのリアを振り出して、より大きなコーナーRのオーバーステアを引き起こす。こればトレーリングスロットルオーバーステアとして知られている、オーバーステアがトレーリングスロットルで作られる。もしもっと乱暴にアクセルを離せば、もっとひどいオーバーステアになる。ほんのわずかのアクセル操作なら、スムーズなオーバーステアへの移行が起こる。一方アクセルをパッとOFFにすれば、あなたが反応できるよりも速くクルマはパッと動くだろう。
次なる基本的なルールのポイントは(これはガイドラインであり、保証ではないが):コーナー限界付近でのアクセルOFFは、ペダルの操作量にダイレクトに対応するシビアなオーバーステアを作り出す。

アクセルでのアンダーステア修正
コーナーの脱出スピードを上げようとするとき、あなたはパワーをもっともっと早くから絞り出そうとするだろう。あなたが限界に近づけば近づくほど、アンダーステアに直面しやすくなる、理由はパワーを使おうとする行動がクルマのフロント荷重を減らすからです。ハンドルの奥では、あなたがしようとしていることよりも大きくクルマが走ってしまう大騒動が起きています。
もっとも一般的な反応はハンドルをもっと切り込むことですが、結局それはもっと曲がりたいときにはハンドルをより大きく切り込むという経験則に過ぎない。しかしフロントタイヤのコーナー限界を超えているときには、切り込み角度を増やしても、クルマはそれ以上にターンしてはくれない。
もっと大きなグリップ力を出すためにフロントタイヤに必要なのは、より大きな荷重です。これはジレンマですが、あなたがコーナーでのアクセルで開けていくのをあきらめないことが、脱出スピードを悪くしてしまいます。このような時には、コースアウトでは脱出スピードをもっと大きく失ってしまうことをイメージしなければなりません。
コーナー脱出でのアンダーステアを改善するには、アクセルを頻繁に、そして大き過ぎないように、フロントタイヤに荷重を戻してやることが正しいやり方で、クルマの向きをインサイドへとつけます。
頻繁なアンダーステアへの対処は、ハンドルではなくアクセルの調整によって行います。それがおそらく一番簡単なコントロール手法で、何かうまくいかなかったときに減速するという本能的な対応と合致します。オーバーステアへの対処は、一般的にはもっと実践が必要です。

オーバーステアへのハンドル操作
サーキットではオーバーステアと呼ぶが、ほとんどの人はスリップと言う。ストリートドライバーは、コントロールを失う前にまず止まろうとして、クルマが途中で止まっても気にすることはない。ストリートドライバーにとってオーバーステアへの対処はハンドルだけで行なうというアドバイスが一番である。サーキットでは、当然コントロールを失わないだけでなく、スピードやタイムを失うことも望まれない。この微妙に異なるゴールを目指すためには、スピン開始からオーバーステアを維持するためのハンドルとアクセルの使い方が変わってくる。まずどこかでスリップが始まる。それはトレイルスロットルやアクセルの開け過ぎ、シフトダウンのミスなど、結果的にクルマのリアがフロントよりも大きな弧を描いて動いていく。このとき最初にすることは何か?
ドライバーのEDに戻って、我々はスリップするハンドル操作を学んだ、そのアドバイスはあるポイントでは正しい。リアが外へいく時は、ハンドルをリアが行こうとしている方向へ向ける。それでリアの振り出しを誇張することで、フロントがコーナーの内側を向き続けるための操作量を学ぼうとしていることとなる。ハンドルをリアが行こうとしている方向へ切ることで、リアの動きにフロントを合わせようとしている、つまりはオーバーステアの状況をニュートラルに近づけようと。


修正、停止、回復
ハンドルを切ることはスリップの"修正"フェイズです。もし修正が十分であれば、リアが外へと振り出す動きは遅くなって、どこかで止まります、次にインサイドに向けて振り戻しが始まります。 この点を"停止"と呼び、ハンドルを戻す"回復"が始まるシグナルで、リアをスリップからゼロに回復する修正操作です。リアの振り戻し、弧の内側へ運動が作られる時点に注目してみよう。もし最初のスリップが止まるための修正ハンドルがゆっくりだったなら、クルマはいきなり最初のスリップとは反対方向へ動くだろう。
リアが振り出されるスリップは全て修正されるべきである、そして回復が始まるきっかけとして停止が使われる。これらのフェーズに応じてどのようなハンドル操作をしなければならないかが決まり、そしてアクセルの役割を決めることが出来る。


ハンドルとアクセルの同時操作
まさにオーバーステアを最初に引き起こすのは、アクセルの使い方です。もしコーナーの途中でラフなアクセルオフでリアが振り出した時やトレイリングスロットルでオーバーステアを引き起こしたとき、アクセルを少し加えることでリアのトラクションを回復させるようにできます。
もしアクセル踏みすぎのパワーオーバーステアで、オーバーステアが始まったなら、ひと息アクセルを戻すことで問題の解決に役立ち、リアのコーナーリンググリップを取り戻すべきでしょう。
正しいアクセルの使い方はやさしく踏むことです。ビギナーと経験者の多くは、このような状況でアクセルを使いすぎです。どんな状況でも起こりがちなミスは、フルパワーの誤用です。忘れてはならないのは、アクセルのほんの小さな変化はクルマに大きな影響を持っています、特にコーナーでグリップ限界を楽しんでいるときはそうです。
ターンと加速が混じっているコーナーでは、クルマのコントロールに集中します、つまりビギナードライバーが最初に経験するのがコーナー限界です。
すぐにあなたは、コーナーの進入ポイントからアクセルオンポイントまでがブレーキとコーナリングの合わさった限界で運転することに気づくでしょう。サーキットでは限界でバランスさせるためのコントロールをしなければなりません、しかし加速とコーナリングの合わさった限界でひらひらと動くことよりも、この限界を這い上がる方がより困難であるとも気づくでしょう。そしてコーナー進入での正しい限界の方が、コーナー脱出での限界よりも全体ラップタイムが縮まることにも気づくでしょう。
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Posted at 2015/06/04 11:52:55

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