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Nathan Zacharyのブログ一覧

2012年05月02日 イイね!

運輸行政 三題ばなし その2 「規制緩和と言う魔物」

この記事は、プロのドライバーが運転するトラックやバスにこそ、レーンキープアシストや自動ブレーキアシストが欲しいと思う。について書いています。


3題噺ということで、2題目です。

過去の話ばかりで恐縮します。

自車の車両を抱えた運送会社で長距離の配車をやるということは・・・・
実際ある意味「死んでこい」と言わんばかりの指示を出すこともあります。

本来の予定からイレギュラーで車両故障等あり、受けた仕事がこなせなくなったら・・・・
少々の無茶もいとわず、口説き落としてやらせていたような。

実際に手元足元しか見ていないような状況で・・・・・

そのあたりの二律背反が心を蝕んでいきましたね。 

自分でトラックに乗るとそのあたりわかるんですよね・・・・

貨物運送の業界も貸切バスの業界もですが・・・・
規制緩和の影響で、いろんな人が参入してます。
ということは、弱肉強食の世界になりまして・・・・

要するに新しいこと考えて荷主さんに荷主さんのコストダウンを提案したもの勝ちという傾向を作ってしまいました。

「物流コンペ」なるものが流行し、トン当たりの路線運賃の下落に歯止めがかからず・・・・
取扱量を増やせば増やすほど経費の負担が増大し、損益分岐がわからなくなる状態を経験してます。

私が営業の最前線で仕事をしていた時代、運輸省の認可運賃のタリフを基に運賃を弾くんですが・・・・
平成ヒトケタ時点で大口荷主は昭和53年の運賃表を基準に計算してました・・・・・
それから何パーセントかレスして既定の諸費用カットした状態で見積を作り積算してました。

顕著な例として、食品共配のように200km圏内の倉庫から引き取り、ハブ倉庫に持ち込み・・・
そこで即時仕分けして配送先に入れるというサービスを始めたところコストカットに成功し、
さまざまな業者の荷物を集めるようになりました。

しかし、コストダウンの裏にはハンドリングの技術の進歩もありますが、締め切り時間を設定しての運行があり、
出発が遅れると仕分け時間に間に合うようにぶっ飛ばしていくという現象も起こってます。
これはあくまでワタクシが関わったドライ商品の共配ですが、チルド商品のばあいは、市場でつないだりしますんでもっとシビアな条件でやってます。

そして、この物流の進化(私はそう思わないのですが)がスーパーの配送センターの充実を生み・・・・
時間刻みの配送~納品という現象を生み出しています。
そして、それが生活者たる我々の利便性を支えているんですが・・・・
その陰では物流に携わる人たちの血と涙が支えているとお考えください。

実際に食品の運送コストの中でメーカーからセンターまでの運賃と言うのは・・・・
あってないようなものというレベルにまで下落してます。
というのも店頭に出してお客さんにアピールする小売店が強くなったのが一つの原因です。
運送経費の中でセンターから店舗までの運賃が大きなウエイトを占めるようになり、
それを払わないと商品が売れないからなのです。
そうなると、結局コストダウンに向かうしかないのが現状です。

かといって、センターと店舗の配送を受託した業者が潤っているのかというとそうではありません。
納品金額のパーセンテージでもらう運送経費でセンターの人件費から運営費、運送費まで賄う事に。
なので、コストを抑えて行かないと利益が出ません。
もらいの金額は店の売り上げに直結します。 個建て運賃とかいうレベルではないのです。
なので、アンダーの業者に対して相当コストダウンを強いてますね。
そして、非正規雇用の温床になってます。 

結局便利になった分、物が安くなった分結局どこかにしわ寄せがきているのが事実です。

先のツアーバスの事故も、人を運ぶことがサービスで商品である以上、何がコストなのかという事を考えると、
お客の満足を得るためにアンダーの運行会社に対し格安の運賃を要求しているという事も挙げられます。

今は違う業界に居ますが、過去現実と向き合ってますんで・・・・・
そして、規制緩和で入り込んできた勢力ではなく旧勢力側で矢面に立ちましたから・・・・
現状こういった状況下ですんで、行政が安全装置を義務付けたら・・・・ 
その分、コストアップで転嫁できるでしょうか・・・・・・

確かに近々の石油危機っぽい時、値上がり分を支払いますって話はありましたが・・・・
そう簡単にコストアップに応じないのが企業なのかもしれません。

このような事故があり悲惨な状況がクローズアップされると・・・・ 特定の役所に批判が集まります。
そして、上っ面な場当たり的対応がなされてきた結果が現状なのです。

そして、現実は・・・・ 「あんたのとこ以外でも走るところはあるからね」と言われれば・・・・
値下げを飲まざるを得ないのが現実です。

今回のような事件が起こっても、誰かが値下げして切符を売ろうとすればそうなるんですよね。

規制緩和で調子こいて参入しても結局どうなのよって事なのかもしれません。

便利になった、安くなったと喜ぶ半面微妙な部分もあるってことをご承知ください。

それが規制緩和は魔物って事でしょうか・・・・

極めつけの第3章に続きますが・・・・・ 本日はこれまでに。










Posted at 2012/05/02 00:03:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 悲しいこと | ニュース
2012年05月01日 イイね!

運輸行政 三題ばなし その1 「お役人さんあんた現実みんさいよ」

この記事は、古い車を大事にする奴は死ねと…について書いています。

まずBGMはこれ






えー、実はPC開くまでNHKのニュース見てまして・・・・・ まあそのあんまりなお役人の言い分に・・・・

旅客と貨物の違いはあれ、スジ(運行スケジュール・ダイヤともいう)引いてたワタクシがみて・・・・
一夜運行で670kmっていうのは、無茶苦茶だと思いますね。
で、規定上それ越えなければいいんで、交番組むときに総労働時間を越えないようにと。
折り返し運行(専門用語で着発)するときは、出発時間を加減して拘束時間を減らし・・・・・
ぶっちゃけ会議室にこもって電卓とノートPC抱えて個々のドライバーのデータを試算してました。

というのも大手の会社(中小もですが)何が怖いかって陸運の監査が一番怖いです。
そして、過労防止措置違反を取られると労基署もきますから・・・・
そうなると、仕事どころではなくなるのでございます。

ある人いわく「安全やくざ」・・・・ やくざがみかじめ払わない店を破壊するのと似たようなもので・・・・
ガサ入れ入ったらとんでもない事になるんですわ。
まあ、受けた仕事がこなせなくなったら、信用がなくなり仕事できません。
そうなると、マジで路頭に迷う事になります。

監査とにかく何とかしないとということで、スジを引き直して基準の改定に対応した覚えがあります。

実際のところ、そんなことを言っていたら事業が維持できる水準ではないという事かなと思います。

誰だって違反してまで、大きなリスクを冒してまでやりたくはないのです。
当たり前じゃ食えないからやっているんですわ、きっと。 
しかし、監査したら80%の業者で違反が見つかったんで、逐次指導していくことで対応しようとし、
総務省から勧告されても耳を貸さなかったのが国交省だと。
でも参入規制緩和したのはやはりお役人さんなんですよね。 

テレビに出ていたお役人様は・・・・・

安全の専門家を招集して新しい基準を検討するって口から泡飛ばすくらいの勢いで言ってましたが・・・
底辺の中小企業のバスドライバーを集めて討議でもするのかと・・・

大学の先生とか集めたって何の意味もないです。
それ出た結論でまたとんちんかんな施策を打つんでしょうか?

この重量税の問題も根っこは同じではないかと・・・・
何の根拠があるの?って話になります。 

あの重いベルファイアやアルファードのハイブリッド車とホンダトゥディのどちらがアスファルト削ってますか?
そりゃ、役人して老後も安心で激安家賃の官舎に住めば新車いくらでも買えるんじゃないのかと。

まあ、エコカー優遇すれば自動車業界の振興にもなるだろうというあさはかな考えかなあとも。
新車が売れれば自動車業界が活性化すると思ってるんでしょうね。

メーカー系の売り上げはともかく、自動車で生きている人は他にもいます。
じゃあ街で頑張っている修理工場の方はどうすんのってことに。
中古車を流通させている業界はどうなるの? ってことになります。

受け継がれてきたモノが根底から崩れていくんじゃないのかと。

まあ、もう少し現実を見てくださいとしか言えませんね。

古いクルマ愛している人だけではなく、クルマ社会に投げ込まれた我々が考える問題でもあります。

ということで、続きます。

Posted at 2012/05/01 22:24:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | 悲しいこと | ニュース
2012年04月25日 イイね!

何とも言えませんね・・・・ 事故だけは。

みなさま こんばんは。

マスコミをにぎわしている京都府は亀岡の無免許運転の少年が起こした事故。

いろいろな見方、考え方があると思います。

原因を追究しようとする見方。 ご被害者側の立場に立っていかに悲嘆にくれているか。

加害者がどんな人間なのか興味本位で報道するもの。

マスコミの状態とかも賛否両論あると思います。


えー、事故の話。 

先日、祇園の町中で軽ワゴンが暴走して歩行者をはねた事故がありました。

運転者は持病があり、投薬を受けており本来運転できる状態ではない病状にもかかわらず、
無申告で免許証を更新し、「乗るな!」という周囲の声にもかかわらず乗り続けた結果、
このような悲惨な事故を起こしてしまいました。

以前あった栃木県だったかな、クレーン車が登校途中の児童の列に突っ込んだ事故。

この事故もてんかん持ちの加害者が起こした事故です。

この事故の後、同じ病気で闘病している人たちに対して、かなりの非難の目が向けられました。
別の立場から言うと、車両を運転する場合この手の病気の人は果たして適性があるのか・・・・・
どのレベルの病状ならば問題を起こさないのかという事が議論されていたとか。
ただし、概ね医師の立場から言うと、病状が発現していれば医師の責任問題になりかねないので、
運転するなという事を同じ病で苦しんでいる方に対しては厳しい状況だったことは想像されます。


運行管理者(元ですが)の立場から言うと・・・・
事故る可能性はどの運転者にも平等にあるのではと考えます。
加害事故か被害事故かは別にしても、「事故」というモノに遭遇するという事は、
街を歩いている時にでも起こり得る事象であるとワタクシ的には思うわけであります。

しかし、運転者というモノは基本的に誰しも背中に何かを背負っているわけで・・・・・
それが、社会的地位であり、愛する家族であったりします。
また、ブタバコに入れば失われてしまう生きる自由であったりします。
そして、かけがえのない命というモノであったりします。

なので、安全という事は身を守ることである。
すべからく、自分も含んですべての物の安全を担保する行動を取らないと
自分も、愛するべきモノすべてを失う事に他なりません。
これは、加害事故を起こさないための心得です。

少なくとも「自分は運転中に事故は起こさない!」っていう強い決意が必要です。
その場の感情に流されず、不運を呪わず、淡々と神経を集中して運転するのが、
事故を起こさないという事ではないかと思い、ドライバーたちにも点呼で話してきました。

福岡で20歳(当時)の公務員が起こした飲酒での追突事故。
幼い3人の子供の命を奪っても反省の色さえありません。
それどころか、飲酒運転は後を絶ちません。

禁止薬物は無論の事。風邪薬とかで「Over Dose」状態での運転も危険です。

携帯電話、メールをしながらの運転も注意力がそがれてしまいます。

ただ、これとは別格なのはやはり「無免許」ではないかと。


この加害者のように全く自動車の免許を手にしたことも無い者がなぜ運転するのって事でしょうか。
して良いことと悪いことの区別が全くついていないってのが恐ろしいと思います。

これって、身近にあることに置き換えてみると・・・・・
会社の同僚の若手社員でも同じことが言えるんですよね。
不用意な発言で相手を怒らせる、その根源って何かって言うとそこなのです。
言って良いこと悪いことの区別がつかない。
自分が得をすれば、それで無問題、いかに相手に嫌な事を押し付けようとするか。
ぶっちゃけ、していいこと悪いこと、会社業務でマニュアルがあればそれに従うように促すことできるかと。

しかし、根本が間違っていれば、化けの皮がはがれるもので・・・・
私も以前若手社員の教育していた時困ってましたけど(笑)。

これって家庭のしつけの問題なんですよね。
私の年代は悪さをしたら、ぶん殴られてましたw。
また、年長者からしていいことの範囲を一緒に悪さをする中で教えられましたw。
小さい時から社会生活ってことに関しては経験を積みながら自分で覚えて行った気がします。

結婚していた時、クソガキのPTAの本部役員が回ってきて仕方無しに出て行きましたが・・・・
自分と同世代もしくはその前後の親たちの行動に呆れてました。

なんで、ガキの部活の送迎会社早退してもやるの?
ガキ同士のケンカに口を出して町会議員まで出てくるの?

元ヨメに学校行事や部活の参加を強要されても、大阪に単身赴任で放置状態でしたから・・・・
まあある意味とんでもない親(現在の感覚で)だと思いましたけど(笑)。

何かにつけて、子供が教訓として学ぶ前に親が出て行ってしまうという状態ではなかったかと。

子供は頭を使わず親が処理してくれますので、何も学習しないと同様かと。
まして、ゆとり教育ですから頭使わない訳で・・・・・

以前の会社で、「生理休暇」を毎週申告する女子社員がいて・・・・
いくらなんでも毎週はあんまりだろうと、事情聴取するために親を呼んで話をしたことがあり、
婦人科系の病なら病院に行って診断書を出してくださいって言ったら・・・
親に逆切れされました。 「娘はどこも悪くない、休むのが悪いのか」とのこと。
じゃあ会社が合わないんですねとその場で退職願を差し出しましたところ・・・・
ものすごい勢いで親が怒り出し、娘に退職願を書かせました。
その当時4週6休プラス指定休2日できっちり休みはあったにもかかわらず・・・
雨の日とか寝坊して行きそびれたら「生理休暇」で休んでミナミに遊びに行っていたらしいのですが、
親は親で「娘は悪くない」「こんな理解のない会社は辞めた方が良い」とまで言いますから。
これがやはり今どきの親の考え方なのかと。


先日のトラックバックで理不尽の話を書いたかと思います。
ご被害者の方はもちろん、加害者の家族も理不尽な苦しみを背負わないといけないのです。
それは偶発的に起こった事故でもそうですが・・・・

この亀岡で事故を起こした少年の家族は(父親私と同年代)苦しみは理不尽なものと理解するのでしょうか。
過去に無免許運転やらかして検挙され、おそらく今欠格期間中だと思いますが、
免許もないのに車に乗るのかと、まともに職に就かずぶらぶらさせて好き放題させていたのが・・・・
この事故の遠因ととらえるならば、完全に親の責任だと思います。
親は親でこの事故の賠償に関して連帯責任を負わざるを得ません。
果たしてそれが理不尽なのかと、もし理不尽と感じるならば親もイカれてます。

組織(会社)で起こした事故ならば、その組織に属する人間が償いを行います。
それに対して、その組織の一員である者の務めとして誠実に行動します。
その務めの第一は2度と同じ過ちを起こさないことなのではないのかと。

家庭を一つの組織として見るならば、起こした過ちを的確に修正していないので・・・・
こういった事象が起こるという事、それは根本的に何か間違っていることではないかと思います。

ご被害者の方の悲嘆につきましては、事故の処理を業務として携わったものとして胸に刺さります。
ハードウエア的な部分の対応はもとよりですが、自分の家族の事として運転を見直してほしいと思います。
こんなことを2度と起こさないようにするには、周りの状況を見て家族の免許を確認するくらいでもいいかと。
先日書いた飲酒で免許取り消しになってもまだ運転していたご長寿の例もあります。

無謀な事を見逃したばあい、自分は関与していなくてもこういったことが起こるんで。

私なんかいまだに母親から・・・「飛ばし過ぎ!」と注意されますw。
注意されるのは、ある意味愛情なのかと思います。

祇園の事故、亀岡の事故でお亡くなりになったご被害者の方のご冥福をお祈り申し上げます。

少なくとも家族の行動に関して関心を持つことが、こういった間違いを起こさないことの端緒になればと。
Posted at 2012/04/25 23:50:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | 悲しいこと | クルマ
2012年03月13日 イイね!

あの日から・・・・ 1年と1日経ちました。


 BGM用リンク


Remains Of Life   Lyrics By Nathan Zachary


 あの日から、今日で1年と1日経ちました。

テレビの画面で映し出されたあの光景

何もかも飲み込む大津波

そこって、人は生きていた場所なんです。

生活があった場所なんです。

17年前のあの日・・・・・

神戸の街で起こったこと。

間近にこの目に焼き付いた光景

私にとって母なる街 神戸

倒れた高速道路、1時間前に通った道路

涙をこらえ、叫びたくなるのを押さえて

がれきの中を西へ・・・・・。

仲間を生かすために、道無き道を。

長田の焼け跡に置かれた花束

ここに生活があったのです。

人が生きていたのです。


豊かな三陸の海

津波で飲まれた沿岸の街

人は生きていた、生活していたであろう場所は

何もかも流されてしまいました。

画像でしか見ていませんが・・・・・

17年前の悪夢が蘇り直視出来ませんでした。

そして、1年と1日経ちました。

まだ廃墟です、でも・・・・・

野の草が芽吹くように少しずつ生活って

人が生きるってたくましいですよね。

忘れたい、でも忘れられない。

そうやって前に進んでいくんだと思います。

今は遠く離れたところに居ますけど・・・・

忘れないでおくことが、何が起こったか。

そして、気遣ってあげることが、

明日に向かい、前向いて生きるってことの支えになるかと思います。

がんばっている人すべてに神様のご加護がありますように。

どこにいても気持ちが通じると信じています。
Posted at 2012/03/13 00:20:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | 悲しいこと | その他
2012年02月04日 イイね!

雪道での運転について・・・・ その1

2,3日更新しないという事で、忘れ去られた感ありのNZですw。
PV見たらさすがに2桁ということで・・・・
まあその何とも言えない事でございます。

まあ無事に試験も終わりまして何とかホッとしているのであります。

ちまたでは寒気団の襲来でとんでもないことになってます。

雪が降る降る日本中ということで・・・・ 

山口県の美祢市ではチェーンかけようとしたドライバーが後から突っ込まれて亡くなるという事故まで。

今はへたくそになってしまいましたが・・・・ 山陰で運転覚えたワタクシ的にはんーと考えることが・・・・
関西で仕事していたとき、人が休むとPHとして良く医薬品のルート配送車に乗務しました。
また、月初の物量が上がるときも臨時便としてよく乗務してました。
元々関西のトラックドライバー(山陽筋の人間もですが)雪が降ったときの運転は超苦手です。
今だから言えますが、雨が降ろうがやはりμが低い路面はどんなベテランでも苦手ですね、見る限り。
翌朝納品の医薬品が集荷遅れでバックロードになり、4トン車に積んで豪雨の中突っ走りましたが、
山陽道100アベレージで雨の中走れるドライバーは・・・・私以外居ませんでした。
見習いを乗せて、冬の出雲松江コースを走ったとき、米子道湯原から冬タイヤ規制になってしまい。。。
5分山のMIX(オールシーズンパターン)タイヤを履いた4トン冷凍車で、冬タイヤだと言い切ってw、
とにかく上がり切ったら何とかなるワイとばかりにアーそれそれと上がりましたけど上がれば上がるもので
全く滑りもせず上っていきました。まあ運も味方したのですけどw。
もちろんチェーンなんか巻きません。さて何が違うのでしょうか?

もちろんドライバー(NZ)のアクセルワークもありますが、一番の秘密は荷物を使い重量配分を変えています。 と言うのも後軸にどれだけの荷重を乗せるかということです。
後軸に荷重を乗せることにより通常よりもトラクションを掛けて運転します。
1枚50kgの木製パレットを3枚から4枚後扉のすぐ前に積みタイダウンで動かないように固定してました。
これで後軸に荷重をエクストラで乗せられるわけです。

こういった小技が雪国のドライバーの工夫という事なのですが、なんでこんな事するかって言うと・・・
チェーンをなるだけ使いたくないからです。
完全な圧雪ならばチェーンは有効ですが、そうでない凍結路面では両刃の剣です。
私自身は滑りはじめがわかりにくくどっちに滑るか予想が付かないので嫌いです。
巻けと言われれば巻けるように準備だけはしてましたが・・・ 
トラックで運行中一度も巻いたことがありません。(練習は別ですけど)
でも、やはりチェーン神話というのはやはり根強くいざというときはチェーン頼みというのは事実ですね。

ぶっちゃけ物流会社時代に若いドライバーにチェーンの掛け方を教えましたが・・・・
関西とかのドライバーはまともに覚えようとはしませんでした。
やらせてみると、面白い掛け方をしますし、除雪した路面を1kmも走れば切れてしまうような巻き方します。
外側にシングル掛けるときは角木を内輪に乗せて微妙に外側だけ浮かして巻けば簡単なのですが・・・・
敷いて巻こうとするし、ゴムバンドの掛け方もめちゃくちゃ、裏表にして掛けたりw。
せっかく掛けたからと言って、融雪装置のあるところとか除雪路面をそのまま走って。。。。
チェーン切ってしまうパターンの多いこと、圧雪抜けたら面倒がらず外せばいいのにとは思いますが・・・

チェーン巻かなくても走れるのにわざわざ巻くこともないなと言うことで、そのまま走ってましたがw。
一番人に迷惑掛けるのが、スタックして道の真ん中に止まってしまう事でしょうか。
で、見境無くチェーン掛けようとするとあの事故みたいになるわけで。。。。
私からすれば自殺行為以外の何物でもないかなとか思いますね。

飛行機を飛ばすときはフライトプランということで、気象条件とか積載量とか搭乗人数とかを総合して、
燃料を積む量を加減したりコースを考慮します。安全の為なのですが・・・・。
近くの職場に通勤するだけでも、気象条件とかをインプットして運転するって事が出来ないのでしょうか。
まして長距離トラックですから、行き先の気候とかは地元とは明らかに違うのです。
そう言った点を考慮して行程を組むべきだとは思います。
私の元勤務先は、いくらスタッドレス買ってくれと言っても理由にならん理由で付けてもらえませんでした。
なので、意地でもチェーン使わんぞという事でもありましたが・・・
雪のリスクがあるところに行く際には、リアに重しを乗せて走りました。
それが出来なければ、前を仕切って荷物全体を後に引き後荷にします。
気候の変動に対応するには、変動に対応してやり方を変えなければ安全は担保出来ません。

その際、私が心がけていたのは、迷ったら止まること。
そしてもう一回考えて一番安全な方法を探すことでした。
何台か先に行かせて踏んだ跡を走ればある程度溶けてますので幾分ましですし、
安全なところでチェーン巻くという選択も出来ます。

運転テクニックとしては、急の付く動作は厳禁と良く言われますが・・・
一番のコツが滑るのを怖がらず、滑らすならば真っ直ぐ滑らせることです。
真っ直ぐ滑れば、アクセル抜くとトラクションが戻りますのでエンジンブレーキとポンピングで止められます。
これはステアリングの定位が悪いとどっちに向いているかわからないです。
なので、ステアリングにしがみつくような体位で運転すると危ないと・・・
私が切った量でタイヤの切れ角がわからないようなクルマがいやなのは雪道の経験からです。

雪道とかの乗り方は次回でまとめたいと。

まあ、亡くなった方のご冥福はお祈りしますが・・・
突っ込んでスタックする前に考えれば、死なずに済んだなとそれが残念ですね。
荷物が遅れるのは頭下げればそれなりに済みますが、死んだら取り返しが付きません。
他人を巻き添えにしますから、車種にかかわらず道の真ん中でスタックして止まるのは止めて欲しいですね。

(続く)

Posted at 2012/02/04 00:58:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 悲しいこと | クルマ

プロフィール

「オフィシャル活動強化期間中です。
当日はポスト配置で4輪レースの前日は予備車検に入って技術オフィシャルの勉強しています。
あと少しでJAF公認審判員が3種目A1になります。」
何シテル?   10/04 10:18
Nathan Zacharyです。よろしくお願いします。 もう約10年以上このハンネ使ってます。 スタイリッシュな罰当たりです(笑) ハンネの由来...
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