あまりの平和な日々に何とも言えないもどかしさも感じます・・・
物流業界から去っただけでこんなに平和なのかと・・・・・
そして、あの食肉偽装の問題を思い出しまして・・・・・
まあ私も社会人ふりだしは某大手メーカーからなんでございまして。
あの時も、業界の常識が否定され、それなりにまあ適正化されたという事を見ております。
業界内での常識・慣習等が世間一般に通用するかと言えばそうじゃないのです。
今回もそこのところが強く強調されたんじゃないのかと思います。
報道されている内容を見て聞いて感じておられることはさまざまだと思います。
もちろん命を預かる旅客運送の業界でこんなずさんな事がというので怒っている人も多いかと。
裏をある程度知っているワタクシなんぞはまた別の観点で腹も立ちますしある意味不謹慎な事まで・・・・
今後裁判の場で詳細は明らかになっていくと思いますが・・・・・
実態を知れば知るほどなんだこれ!と思っている人多いでしょうね。
でも、多かれ少なかれ旅客・貨物の業界にある零細業者にとってこれは他人事じゃないと。
次々暴かれていけば立ち行かなるんじゃないのかという事なのです。
きちんと法令を守って仕事している業者もいますが・・・・
やったもの勝ち的なインモラルな連中も多く跳梁跋扈している世界かと思います。
まあ実際自分がやってきてそういう輩ばかりだったのですが。
今回、乗っていたバスが居眠り運転で衝突事故を起こし、乗っていた乗客が死傷したというのが端緒です。
これは、事故が起こったから調べたということで、出てきた事象と解釈しないでいただきたいのです。
これが今日一番書きたかった事なのですけど。
基本的に、何か原因がないとこういったことは起こりません。
その原因とは何なのか突き詰めてみると・・・・・ インモラルな行為の積み重ねから起こったことなのです。
この陸援隊という会社自体、社長が何回か違反を摘発されてますが・・・・
最終的に許可を与えられて緑ナンバーの業者として営業許可を出してます。
ドライバーが日雇いばかりだとかシートベルトが壊れていたとか、法定運行管理できていなかったとか・・・・
山ほど出てきてその都度騒いでますが・・・・
そしてその言い訳を、理由にならんような言い訳マスコミに向けて繰り返してます。
じゃあ、なんで事故ることを想定してきちんと法定の運行管理を行い、整備管理しなかったのって話です。
何でもかんでも結果オーライで「ばれなきゃいいや、やったものが勝ち」みたいな風潮が業界自体にあるからです。そして、社長さんはえらいんだ、自分が法律なんだとかいう変な自尊心があるからだいう事ですか。
やったらやった人間の責任で、会社はするだけの事はきちんとしているとなぜ言い切れないのかなと。
まあ、これを言い切ると業務上の過失は会社自体で賠償責任が生じますんでこれ自体も法令違反。
車両事故してトラックの修理代を給料から弁済させるのも本来違法、
試用期間と称して、厚生年金、健康保険はおろか雇用保険・労災保険まで掛けない事業主も多いです。
もともと、そういった体質なんである意味法令・規範類をなめてかかって業務やるから・・・
自分の都合で適当な事をするのが一番の問題ですかね。
この針生社長とかいうオッサンはここに来てマスコミに暴露されたのもありますが・・・・
取り方によれば会社は関係ないんだ、運転手がやったんだと言わんばかりの状態ですね。
名義貸しなんだからと言わんばかりの言い方に取れます。
どこがそうだとは言いませんけど、このナンバー貸しというのは結構貨物の世界でも横行してます。
別名を「償却」と言いまして、会社がドライバーの代わりに車両を購入してその車両代金を売り上げから引いて行くという手法を取る場合もありますし、車両を購入したドライバーが何人か集まって会社を作ってナンバーだけ緑を付けている場合もあります。パターンはさまざまです。
実際にこれがばれると営業許可の取り消しになるんで、かなりわからないように偽装してます。
表だって看板代(ナンバーの借り賃)としては計上しないのがお約束という事で。
この場合も、持ち込んだ車両にそのまま緑ナンバーを取り付けて運行させていたんだと思いますね。
ぶっちゃけ、陸運局がきちんと指導して監査で摘発しない限りはこのまんまです。
陸運局もマンパワー不足で手が回らないのもありますが・・・・
経営者寄り、業界団体寄りで既得権益を守る方向性で、なにも無ければ手を付けてこなかったのが・・・
今回の大事故を引き起こした原因ではないのかと。
このナンバー貸しを黙認していると、働いている人間はある意味生き地獄です。
個人持ちで売り上げ上がらないと生活が成り立ちませんから・・・・
無茶もしますし、整備も不十分なまま一般公道を我が物顔で走り回ってます。
一番怖いのがタイヤかと、一度見て見ると良いかと。
雨降ってこんなので滑らないのかと思うようなタイヤを駆動輪に掛けている大型多いです。
それでも生活のために走らなければいけない、単に馬車馬のように走らされて倒れるだけです。
で、こんなのが走っているところを一緒に走るわけですから・・・・・ 考えようによっては恐ろしいです。
一般車両でも車検なんてあまり乗らないしお金かかるから受けないし・・・とかいう人がいると聞いたことあります。 もしも事故に巻き込まれたとき一体どういった対処するんでしょうか。
まあ、そのあたりを今後考えていただきたいと思います。
安全というのは相対的な物で、絶対的な物ではありません。
リスクになりそうなものは監督官庁で排除していただきたく思います。
経営者たちが遵法意識を持たない限りはこのような事故は無くなりません。
景気とか業績とかを言い訳にして平気で法を踏みにじるんで・・・・
安全装置とか、有識者会議とか言ってますけど・・・・
その前にしないといけないことあるんじゃないんですか。
これ読むとそう思いますね
あと
これとか
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こういった事象がこの事故特有な事ではないという事を知っていただきたいです。