Nathan Zacharyのブログ一覧

こんばんはです。

現在、びつはネッツの工場に居ます。

漏れたスタッドボルトは新品に交換し、シール材をきっちり入れて今夜水漏れの調査をしています。
みん友になっていただいたリンクスさんにも教えていただきましたし、知り合いにも聞きました。

考えれば考えるほど？な状態に陥ってます。。。orz
冷却水の圧力は基本的にはラジエータキャップに表記されている圧力までしか上がりません。
原発みたいな完全密閉の循環系ではありません。
ただ、その圧力で漏れだしたならば、シール材の不足が考えられるのでしょうか。
もちろん、ボルトを再使用したらしく、シール材の塗布が不完全かもということですが。

ボルト穴の公差の事を指摘された方もいらっしゃいました。
ブロックを製作するどの工程で穴を開けるのか・・・・・
鋳型から取り出したブロックを、おそらく４軸くらいのマシニングセンタで加工するのだとおもいます。
で、加工してシリンダ内を熱処理して硬化させ出来上がりだと思いますが、
ねじ穴を開けてねじを切るときどうして切ったかによるのかもという意見も頂きました。

もし、実寸が微妙に広いが公差内に収まっていると仮定しても、熱がかかると鋳鉄とステンレスの熱膨張係数を比べたときに、ねじ用に使われているＳＵＳ４３０の方が小さいかほぼ同等であります。
マフラーとかでおなじみのＳＵＳ３０４とかは価格が高く、熱膨張率が高すぎる為、ブロックに応力を与える為、この手のねじの材料には使いませんね・・・。
なので、ねじ穴が大きいとねじのかかりが悪くなり、シール材の効果が弱くなります。
まして、熱膨張していると穴はさらに広くなりますので、染みだすように漏れるのでは？
メスねじを切る工具をタップと言いますが、タップを立てる場合、Ｍ２０とかいうねじの規格と穴の径で使うタップが違いますが、同じタップを立てても穴が微妙に広いとねじ山が浅くなります。

隙間が空くと、冷却水が毛細管現象で微細な隙間に入り、ウオ－タージャケット内は加圧されていますから、パスカルの原理によって圧力が上がり、とんでもない圧力になって噴き出すわけです。
そうなるとシール材などひとたまりもありません。
シールが抜けるとそりゃ染みだすよということでした。
同種の事象が続いたことについては、シールも少なかったのだろうけど、もし穴が微妙に広かったらまた漏るかもしれないよ、シールの効き目が弱くなったら微妙です・・・。
という回答でした。

今はやりのクリーンディーゼルのコモンレール式噴射ポンプはこれに似た現象を基にして作られてます。
インクジェットプリンタのヘッドとも似てます。
要するに加圧した燃料を電子制御のヘッドで噴き出すわけです。
その際ピエゾ素子を使ったヘッドが使われているもの(デンソー)、さらに与圧を上げ、噴射精度を上げた物(ボッシュ)が有名です。
これはまたの機会に・・・

取り急ぎ、応急処置で帰ってくるみたいですが、困ったもんです。

まあ、早く安心して乗れるようにしたいですね。