2011年05月04日
こんばんはです。
本当は、びつのテストも兼ねて広島でも行こうかと思っておりましたが・・・
昨日、予定日を待たずに工場入場となりましたので、本日は家でおとなしくしてました。
ニュース見ていたら・・・
もう一人ユッケに当たって亡くなったとのことでした。
腸管出血性の猛毒大腸菌ですから・・・
と言うのも赤痢菌と同様なベロ毒素を生成ということで、尿毒症になり腹膜透析でもしないと。。。
ましてや、正露丸等の下痢止めを飲むと菌が排出されずさらに苦しむというとんでもない菌です。
はぁー とため息ですね・・・・
火を入れていない生ものと言うものの怖さです。
で、ニュースを見ると焼肉チェーンの社長さんの態度が一変してまして・・・・
昨日のあの馬力はいったいなんだったのかと。
何やら悲哀が漂ってくる感じがしました。
おそらく一代であそこまで築き上げた物だとは思います。
全てを失う恐怖と言うものを感じたのではないかと想像できます。
ただ、思うのが昔は・・・ かなりいい加減だったようなのですが・・・
ここまで「食の事故」 と言うのが表に出てこなかったような気がします。
あるにはあったようですが、実際に記憶がほとんどありません。
ただ、O-157の食中毒事件以来さまざまな対策が取られていますから、
あの事件が分岐点になったと思います。
しかし、まったくと言っていいほど教訓が生かされていないというのが事実かもしれません。
どの段階で細菌が混入したかと言う原因追及ももちろんですが、関連業務で働く人たちと店主のモラルが問われるかもしれません。
私自身、冷凍冷蔵関係の配送に携わっていた時期があり、不二家の事件の後、配送体制が大きく見直されて、
温度管理と言う概念が入ってきましたが、繁忙期になるとそうは言っておれないことになります。
まあ、チェーン店の商品管理については、物流面から実際に携わってましたので・・・
それなりに知識はありますし、裏側も見てますので暴露話については差し控えますが、
安全のためのコストが、経営するフランチャイザーにとって負担になっていることもあります。
コストなのか、安全なのかその選択とバランスの上に成り立っています。
コールドチェーンロジスティクスの普及という事が外食のチェーン化を加速させています。
大手企業しかなしえなかったことが様々な業態でチェーン化が進んでまして・・・
そのあたりも、こういった食品事故の原因になっているのではないかと思います。
経営と安全性との両立については、経営者の良心に頼るしかないのです。
売れるからと言って、肉のような不確実性の高い要素を持った食材を細菌検査もせずに生食用に提供して、
何もなければそれでおしまい、何かあったら開き直って「他所もやってる」とか「卸業者のせいだ」じゃ、
責任のせの字もありゃあしないということで・・・
食中毒出してしまえば、もうそれで終わりなのですよ。
雪印だってつぶれたでしょう。
多かれ少なかれ、それと同じです。
いろいろと考えさせられますね・・・・
ただ、他がそうであっても、自分の店から出した場合はご被害者様に対しての対応だけは、
万全を期してほしいものです。
社長さんの態度が変わったのも、自分の会社が引き起こしたことの責任を感じての事ならば、
それはそれでいいのではないかと思います。
とにかく、被害に遭われた方の一日でも早い回復をお祈りいたします。
また、亡くなった方のご冥福を心からお祈りいたします。
Posted at 2011/05/04 23:23:01 | |
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悲しいこと | ニュース
2011年05月04日
ワタクシのびつもエンジンの不調とブレーキが微妙という事でさっさと入院してきましたが・・・
富山・福井そして神奈川でも焼き肉店のユッケで重篤な食中毒が出ています。
富山・福井では子供さんが尊い命を散らしたという事で・・・
大変な問題になっております。
と言うのも、この焼き肉店は激安価格を売り物にしたチェーン店で、食中毒を出したのはこの系列の店で販売されたユッケが原因であるとのことですが・・・・
このチェーンの代表者が記者会見している画像がテレビで流れていますが、憤りを感じるどころか・・・
呆れています。 これじゃユッケの原料の牛肉になった牛に失礼だと思いましたねー。
びつを回送してネッツでマネージャーとも話してましたが、マネージャーは自爆テロみたいだと言いましたが、
まるで、自分が被害者だと言わんばかりの剣幕でした。
「みんなやっていること」 「卸業者の品質管理に問題が」 「細菌検査は2年間はしていない」
言いたい放題言ってのけてくれましたが、結局何が言いたいのでしょうか。
業務上過失致死の容疑でガサが入って店舗の運営マニュアルとかレシピを押収されたらある程度明らかにはなると思いますが・・・・ おそらくもう何も言えなくなるかと思います。
ユッケと言う料理について詳しくはということで・・・
ユッケは韓国料理の中でも結構ポピュラーなもので・・・・
細切りにした生の牛肉と、梨等の果物を合わせ卵黄とたれを絡めて食べる料理です。
ワタクシも、嫌いじゃありません。
ただ、体調の悪い時とかは食べませんけど・・・
以前関西に住んでいた時、知人がJRの塚本駅の近辺で焼肉居酒屋を経営してました。
この知人はもともと、地域スーパーチェーンの精肉チーフバイヤーで・・・
食肉の取り扱いには衛生管理を含めて長けた人であります。
こういうワタクシも、ニワトリからハンカチ王子まで所属する日本一の食品会社の営業系社員でした。
食肉加工をするときのイロハは社員教育で・・・ もちろん当時は生肉の販売もしていましたので、
目利きとかも先輩からお客さんから鍛えられてましたのでそれなりなのですけど。
まあそう言う前事情があるので、そこの居酒屋に行くと私には微妙なものを出さないということで・・・
牛・豚・鶏はもちろん、生のラムとかにしても怪しいと私が文句言うので・・・
と言うのも意気投合して、お互いが言いたい放題言える仲になっていたからなのですが。
その際、ユッケとか肉刺し等の調理については・・・・
作り置きをしないというのが、ユッケとかの調理の場合不可欠なのだそうです。
外気に暴露されるとどうしても肉の温度が上がり、温度が上がると雑菌が繁殖しやすくなるということです。
なので、注文を受けてから、その場でユッケ用に冊取りしたものを切り出して刻むという事です。
また、ユッケにする場合も、肉の外側ではなくロースで言えば芯の部分とか、かぶりを外したウチヒラとかを使いそれも温度が保たれたと思われる内側を使い、使う分しか冊取りしないそうです。
と言うのも、温度が上がったと思われるところは細菌が増殖している恐れがあるからで、
こういったところは加熱して食すという事で対応しているとのことです。
と言うのも、生食用というくくりについては、屠場で落とした後、解体して各パーツに分解した後、
食肉業者がユッケ・肉刺し用として検査をして出荷したものが生食用となるのだと・・・
と言うのも、コストがかかるため流通量がものすごく少ないのだと考えられます。
まあ、食べ物屋の裏事情と言うのは知る人ぞ知るということで、全部ばらすと何も食べられなくなります。
私が現役のころの食肉業界と言うのは・・・
産地偽装が発覚する前で、ミートホープ事件のさらに前です。
「あーじゃ!」 「おいおい!」 という事がまかり通ってまして・・・
これは食べられんと言うのが正直な感想でした。
数々の不祥事を経て現在はそれなりの状態になったのでしょうが・・・・
この焼肉チェーンの社長さんは、自爆テロ的な発言を繰り返してます。
と言うのも、他もやっているからうちだってやってるんだということで、発言されてますが・・・
じゃあ、他で出なくてそこのチェーンの各店で何で出たかという事をはっきり言っていません。
ましてや、調査が入る前にユッケ用の肉を廃棄したとか。
従業員の教育とかレシピとか言う部分での人災として処理されるのが怖いのだと思います。
まあ、このままで行くと会社が終ってしまい、賠償どころじゃないと思われます。
かなりの繁盛店だったようで、私の想像ですが、作り置きしたものを使った可能性があります。
あと調理した所の温度管理、冷蔵庫の温度管理と管理面での問題もあるのではと思われます。
今後の調査で判明すると思いますが、これは明らかに人災ではないかと・・・
命をなめると手痛いしっぺ返しがきます。
人は生きるために数々の命を消費しています。
この焼き肉になる牛にしても命です。
命をいただくわけですから、それなりの畏敬の念を持って接するべきだと思います。
最後までおいしくいただくという事が失われた命に対する最後の敬意です。
あと、人の命を預かっているという緊張感のない感じが社長の記者会見から見て取れました。
正直、何も食べる気が起こらなかったですね・・・
きちんと調理すればとてもおいしい料理なのですが・・・ ユッケ。
まあ、何とも言えません。
食中毒で治療されているご被害者の方の1日でも早いご回復をお祈りいたします。
神様のご加護がありますように。
また、お亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈りいたします。
最後にもう一つ・・・・・
体調が悪い時にはできるだけ生肉は食べないでという事です。
これは刺身とかにも言えることですが。
この世の中、きちんと管理されているというはずの外食でも何が起こるかわかりません。
自分の身は自分で守らないとです。
Posted at 2011/05/04 00:25:33 | |
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