さっきの記事でさわり書きましたんで・・・・
のっけから全力投球で行きます(笑)。
それから、ワタクシ的にこれを知っていただきたいかと・・・・
出典はここです。
<以下引用>
過重勤務「ないと思う」=バス会社社長―関越事故
時事通信 5月3日(木)16時21分配信
群馬県藤岡市で乗客7人が死亡した高速ツアーバス事故で、逮捕された運転手河野化山容疑者(43)について、勤務先のバス会社「陸援隊」(千葉県印西市)の針生裕美秀社長(55)が「過重な勤務はなかったと思う」と話していることが3日、分かった。
同社で3日、社長と面談した弁護士によると、
今回のツアーを企画した旅行会社(大阪府豊中市)と陸援隊の間には、千葉県内の仲介業者2社が介在。河野容疑者が金沢市から1人で運転したのは、当初からの予定通りだったという。
保管すべき運行指示書を作成していなかったことについて、弁護士は「確認した限りでは、ないのは今回が初めて」とした。
<引用終わり>
この記事の中で下線で太字にしたところに注目してください。
実運行のこのバス会社と発注した旅行会社の間に仲介業者が2件介在していたと・・・・
要するにブローカーさんが間に入って仕事を仲介してます。
そして運賃をピンハネしてます。 相場で言えば一軒通ればだいたい1割ピンハネですから。
1台10万の運賃で出したらもらいが8万ということですか・・・・
業者によればもっと抜くところがあります。
これはトラックでも同じことです。 帰り荷を探すとき上げる車の車種と希望着地を登録しておくと・・・・
荷物をあっせんしてくれます。
実際にトラックに乗っている時、空車になったらここに電話ということで、電話番号もらいます。
もらったら番号に電話すると・・・ 3軒くらいたらいまわしはごく普通で・・・・
配車屋とはある意味ブローカーさんとお付き合いがありますんで・・・・
これってもらいいくらなんだろとか思ったりします。
こういった形でクルマを引っ張ると、もしも製品事故とかあった時の対応が問題になりますんで・・・
私が配車している時は、クルマの借り先を吟味して、怪しいブローカーからは借りませんでした。
まあ、私のような人間は少数派で、手元の仕事が売れたら終わりという人間ならば・・・・
何かあったらその時だとばかりに無責任を決め込みます。
まあ、それでも仕事をはかすほうが優先されるんで結果オーライで良い人多いです。
あと、もう一つ、ブローカーさんが介在すると非常に面倒な事が・・・・
ブローカーさんの事を“水屋(水物を扱うんで)”と言いましたが
私は良くこう言ってました。
「あってないような業界のルール、どうでもいいような業者同士の仁義」
そしてくだらない業界の縛りを「水屋の仁義」とか言いました。
良い業者がいても、そこに直接仕事を発注できないのが業界のルールで・・・・
水屋を一度でも通すとそこを介してしかオーダーできないということです。
ただ、私は結構水屋にこっちで使うぞ・・・ 勘弁してねとか断りを入れて・・・・
結構横紙破りしてました(笑)。
少しでもいい仕事するところには多く払ってあげて、品質を維持してほしいという頭があったからですが。
ここのバス会社、金沢~東京まででいくらもらってたんでしょうね?
ブローカーが介在したらきっと額面通りもらってないでしょうね。
地方の会社ではなかなか営業できないのでこういった業者を介することが多いです。
ある意味営業経費なんですが、帰り便だと足元みられること多いです。
と言って前節の話に戻りますが・・・・・
安く使える者を乗せないと採算が合わないのかと思います。
バスも償却のほとんどない中古で最低限の整備で運行し、いかにコストを抑えるかと。
具合が微妙でも古いバスを走らせるから、良く燃えてます(笑)。
これは、おそらくこの会社だけに限ったことではありません。
仕事のなかなかない中高年の激しいところは70近くになっても、夜行バスに乗せている会社もあるとか。
コストダウンするところまでして会社としてはそれでいいんでしょうね。
結局、何もなければ結果オーライですべて片づけてしまい、根本的な対策してないからかと。
で、客観的に検証すると、足が震えるような事象が続々と出てきますんで。
このレベルになるとバスも貨物も路線認可の大手以外はまあこの程度だと思ってましたが、
予想通りだったという事でしょうか。
でも、業界関係者は「何てことしてくれたんだ、仕事がやりにくいじゃないかと」憤慨しているヤツバラがいます。
そして、それがこの業界の根深い病巣なのかと思いますね。
まあ、こんなことが無ければだれも動かないって事でしょうか。
ワタクシ的には「高速ツアーバス」自体が脱法行為だと思ってますんで、最初が間違ったら最後までと。
長くは続かないんじゃないかと思います。
こういった場合はどのように補償の問題を処理するのかと。
バスの運行を企画した旅行会社も、実際に運行した会社もどういう委託契約をしているかが問題となるでしょう。
この事故った会社と元請けとの間に契約書を交わしていない可能性がありますし・・・・
あの食中毒の焼肉屋のようなことになるんじゃないのかと思います。
1ケース3000円の冷凍食品の破損事故処理でも四の五のぬかして払おうとしませんでしたから・・・・
この場合、責任のなすり合いをしてまともに補償の段になったらバックれそうな気がします。
誰も事故があることを想定して、備えをしていないし、その余裕ないところで運行しているようです。
一般の乗客の方はそんなのわからんと思います。
ある程度業界の裏を知ってますんで、怖くって乗れませんでした。
まあ、私は今までバス移動の場合は路線認可を持っている会社しか使いませんでした。
今は、自腹で大阪とか行く場合は自家用車で、出張の時は鉄道利用です。
今後一体どうなるんでしょうね。
後始末も逐次報道されていくと思いますんで、注視していきたいかと思います。
安いからっていう事で安易に考えない方が良いかと思います。
かといって高いから良いとは限りませんが・・・・
その辺良く考えないとですね。