(かなり過激な表現があります。 不快になられた方は
こちらへ)
こんばんはでございます。
軽井沢で起きた例のバス事故ですが・・・
出てきてますねー、いろいろと(核爆)
会社で同僚にそのことを聞かれると(元業界だということ知ってますから)・・・
まあ、あんなもんだろうといつも言ってます。
なんでそこまで言い切れるのか(笑)
最初の一方で横倒しになったバスを見てそう思っただけなのですけど。
自分が大型車を(トラックが主ですが)運転して実戦を戦ったということですか(笑)
バスもそこそこのやつには乗りましたけど(笑)
ドライバーから管理部門に上がった人間ではありませんが、指揮官先頭ということをモットーとしておりましたんで、当然4トン車から乗りましてと。
管理部門というのは将校ですから、結果を求められますし・・・
集団の指揮をとるわけです。困難からは逃げられません。
逃げると誰も言うことを聞きませんから(笑)
あとは、運転のセンスの問題ですが、センスという位感受性の問題でもあるんです。
クルマの挙動と操作の相関関係をいつ、どう把握するかというのがセンスだと思うのですけど、それがない人の方が多かったような気はします。
なんで、右カーブで左をぶつけるのか・・・・
左をあてたことにより、何であんなひどいクラッシュが起こるのか。
速度超過で起こした事故には違いないです。
右カーブの時は外輪差でリアが外に出ますから・・・・
リアで左外をはたかないように頭を内に入れて気持ち内回りするのですが・・・
左カーブの時は反対にリアを逃がすように回ります。
オーバーハングの長さにもよりますが、基本何を目安にするかというと・・・
道路上の位置なんですけどねー。
やみくもに回っても無理です。
いろいろとネタが出てきていますが・・・・
要するに、このドライバーあの時点では大型車に乗せてはいけない人だったと。
もう少し、挙動を理解していなければお客の乗った車両は任せられんでしょう。
65で大型のハイデッカーはある意味ムリゲーですね(笑)
免許があっても運転できるとは限らないということを知らない愚か者が・・・
運行管理者しているとこう言ったことになりますw
えー、異論もあるかと思いますが・・・・
無意識でやっている部分もあるかと思いますけど、排気ブレーキとかリターダを作動させるときは・・・
「基本的には直進状態」 ということなのですが・・・(専門的すぎますかねw)
トラクション抜くわけですから、満載で重心が上がっている場合ハンドル操作に対し挙動が大きくなりますんで、クルマがどっちによれていくかわからんわけです。
なので、コーナリング中はトラクションを緩くでも掛け続ける必要があるわけで、
まっすぐにしていないと安全に減速できないってことなのですが。
当然、そのコーナリングに対しての相対的な安全速度まで素早く落とす必要があり、主ブレーキを併用し、コーナーに入るまでに落としておく必要があります。
事故る前、速度超過状態で蛇行運転していたっぽいですが、排気ブレーキで速度を落とそうと四苦八苦していたんじゃないのかと。
排気入れっぱなしでアクセルを踏まないとあんなになるかと思います。
そんなもの乗せた会社ですけど、2日前に陸運から行政処分が出ていたということらしいですが、その処分を決めた監査自体は1か月くらい前にやっていたと思います。
ぶっちゃけ、これほどひどいモノは見たことがないという位ならば・・・
それなりにその前の監査で把握しているはずだと思います(笑)
会社の連中が監査前に徹夜して書類をそろえて、鉛筆なめてお化粧したとしても処分が20日車位で終わるはずがないとは思うのですが・・・・
指導ということで、ドライバーの人員数とか勤務状況とかを鑑みて人を増やすように指導があった可能性もあります。
まともな大手バス会社でもドライバーの求人は365日掛かっている状態ですからこの手のわけがわからん中小企業でまともなドライバー採用できる可能性は限りなくゼロですかね。
雇ったら給料分だけは働かさないと元が取れないので・・・・
こんなことになったのかと思いますね。
見た感じ社長の息子が営業部長でバスの所長が番頭で・・・
インバウンドで儲かるんで後継者難で廃業したバス会社を引き受けた感じの会社でしょうかね。
このクラスの会社ではごく当たり前の構成で、どこにでもあるパターンではと。
まあ、廃業宣言してますけど、許可の取り消しは免れませんね。
安全管理だ、労務管理だ、36協定違反だとか言う前に・・・
この会社、運転していたドライバーに健康保険掛けていたのか?
雇用保険や労災保険掛けていたのかということすら疑わしいレベルですけど。
仮に加害事故でも社員が2名死亡してます。
この手の事故の場合は交通労災事故という区分になり・・・
加害・被害の区分なしに労災認定の対象になりますんで、掛けていないということになれば、これも問題ですけど(笑)
この場合キッチリと労基署も監査に入りますんで・・・・
まあ、何をかいわんやということですかね。
点呼に遅刻したとか(笑)・・・
運行中に事故死したら今生の別れですが。
絶対に帰ってくるとは限らないということすら知らないというのが噴飯ものです。
で、運行記録簿に帰着点呼の印まで押して・・・
この手の会社なら何でもありなんでしょうね(笑)
で、NZ的に何が恐ろしいかといいますと・・・・
規制緩和で参入する業者が増えて、端的に微妙な業者がお客を運んでいます。
ある意味、規制というモノ自体意に介さない会社もありますが・・・
それってパッと見てわからんと思います。
今回の事故みたいに、旅行会社の手配で配車されてきた車が最悪だったと。
貨物運送の業界でも似たようなものですが・・・
大手に頼んでも委託の業者が来ればどんなのが来るかわからんわけで。
問題を起こす可能性が恐ろしく高くなりまして、怖かったと。
貨物の業界の方がもっとドイヒーかもしれませんねー。
特に、ある意味自分の命預けるわけですから・・・・
それを自分で決められないというのが最悪なのです。
いくら安くっても、怪しいバスには乗れないわけです。
湯郷ベルの応援ツアーに申し込んでも・・・・
地元のバス会社のバスには乗らないし、運行先を聞いて参加決めたりもします。
バス見て、怖いから乗らないなんて言うわけにはいかない部分もあるかもです。
その時は、金が戻らなくてもドタキャンしますね(笑)
人手不足という割には、この手の個人企業はとんでもない裏メニューがあったりしますんで、間違いなくドイヒー目に合うことにと。
この手の事故見るといつも思うのが結びになると思いますが・・・・
「無知の罪」 と「経営者の思い上がりの罪」です。
何が正しくて何を守らないとダメなのか全くわからずに会社経営しているヤツが多すぎるからこうなるんですよね。
そのくせ、偉い人だということを前面に出して(笑)
「思いあがるのも大概にしやがれ!」
「少なくとも貴様らが規則でも法律でも常識でもないわ、このくそったれ!」
まあ、まだまだこの手の経営者いっぱいいますんで・・・・
残念ながらこう言った事故はまた起こるかと思います。
起こらんわけがないと思います(笑)
唯一、起こさないようにするならば・・・・
自分の身内がこんな事故に会って悲惨な死に方でもしてみればいいと。
失ったものの大きさがわかると思います。
最後に、運転手さんも含めてこの事故でお亡くなりになられたご被害者様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
神様のご加護がありますように。
Nathan Zachary