
国内最大の自動車イベントの祭典、東京モーターショー改めジャパンモビリティショーのプレスデーに行ってきました。
が、朝イチから最後まで1日中会場を歩き回っていたツケ!?で、翌日までクタクタ。せっかく行ったのに疲労困憊でブログを上げる気にもならず、今ごろのアップとなりました。
あまりにも長大になりそうなので、とりあえず殴り書き程度にマツダブース編から始めようと思います。
開催前から次期NEロードスターを示唆する発表があるのではないかと話題持ちきりだった今回のショー。朝一番には実はトヨタのプレスカンファレンスがあったのだけれど、そっちはすっ飛ばしてマツダブースで1時間前から席を確保して待機。
会場にはすでにアンベールを待つ話題のショーモデルがうっすら見えていたけれど、ロードスターにしてはなんかデカくないかい…? すると…。
結局、アイコニックSPは一部自動車メディアが騒いでいた次期NEを示唆するものではなく、すでに以前から3次元で発表されていたナゾのクーペが具現化されたものでした。
結局のところMX-30ERのEVロータリーシステムを、よりスポーツカーへ落とし込んだコンセプトモデルであり、次期ロードスターとは別物という事でした。
とはいえ、このデザインは素晴らしいですね。NDのエクステリアデザインのラインを手がけたトップガン(現デザイン本部長の中山さんではない)が線を引いたというだけあり、どこか共通する美しさがあります。
全体的には往年のアルファロメオのTipo33やフェラーリなどにも相通じる滑らかな曲線が描かれており、この頃やたらパキパキしたラインがないところが、なんともマツダらしいデザインに仕上がっていると思います。
個人的にはこの半裸眼のヘッドライトやフェンダーアーチにかけてのラインは、ユーノス500など歴代マツダ車のラインを強く受け継いでいると感じる部分です。
リトラ復活か!?なんて要素を織り込むあたりも心憎い演出かもしれませんね。ただ、これに関してはやはり現状の法規では突起物の案件はクリアできない部分なので、もし仮に生産型に落とし込もうとした場合、無理ではあるようです。
リアフェンダーにかけてのラインも艶かしくて好きですね。もちろんデザインスタディではあるので、量産に落とし込む場合はリアバンパーが必要だったり、リアハッチの処理なども出てくるでしょうから、このまんまでの市販は100%ないとは言えます。とはいえ、これに近いラインで出てきたらワクワクすることは確かです。
で、実のところアイコニックSPは出るのか? というと答えは残念ながら限りなくノーと言えるでしょう。ディメンション上では2ローターEVでプロペラシャフトがない電制FRといった要件は収められることを確認した上で作られているので、技術的にはできるとのこと。ただし、これを生産型に落とし込むとなると話は別で、目標数値として掲げられている1.5t弱という車両重量含めて超なければならない壁や課題が山ほどあるというのが現状のようです。
もし仮に販売するとしたら700〜800万円くらいだと良いんだけどね…というところなのかもしれません(出たとしても私は買えないけど…笑)。
今回のマツダブースのテーマは“「クルマが好き」が、つくる未来。”
このテーマに沿って子供から大人、特にクルマ好きに訴えかける展示内容となっています。
まずはこれ。一見して普通のNDに見えますが、2/3サイズで精巧に作られたお子様向けのアトラクション専用カーです。
内装は2ペダルとなっていて、ステアリングは実車と同じものが付けられています。
大画面のスクリーンを見てドライビングを味わえるようになっているとのことで、小学生以下のお子さんなら誰でも体験できるようです。原体験って大事!
これは後日改めて息子くんと一緒に来てゼヒ乗って体験してもらわなくては!

これはマツダブースの外壁で、ここにもクルマ大好きの演出が。これ単なる柄と思うことなかれ! よくよく見ると…。
壁面いっぱいにミニカーが並べられています! 一部タカラトミーの協力で新品トミカが入っているし、なかには希少な物も含まれているけれど、そのほとんどはマツダ従業員から集められたミニカー達とのこと。トミカ以外にもマッチボックスやホットウィールなど色々なミニカーメーカーの作品が見られるので、ここだけでもかなり楽しめます。
このミニカー達は子供たちが遊び尽くされて傷だらけとかパーツが欠けてるものとか様々あって、そんなところも良い演出かと思います。広報に聞いたところ4800台ものミニカーをかき集めること自体がとても大変だったとのことでした。
で、さらによくよく見るとモリゾーさんことトヨタ自動車 会長の豊田章男さんのサインが(笑)。ちゃんとヴィッツ(デミオじゃないよ)のところにサインを入れてるのが微笑ましいです(笑)。壁の左側にあるので行ったら探してみてください。
基本的には最新あるいは未来の自動車を示唆する祭典ではあるけれど、こうして34年前に発表・発売したユーノスロードスターが展示されています。マツダにとって欠かせない大事なアイコンである表れかと思います。
つい先日ビッグマイナーが発表されたロードスターはソフトトップ、RF共に展示がされています。パッと見あまり変わっていないため、その変化が伝わりにくいのはいつものことかもしれません。詳細は省きますが、見えないところにマジメに改良を入れてくるのもマツダならではかと。
で、個人的に一番大きく変わった! と思ったのがこの部分! なんと型式が変わりました。これ意外。
ソフトトップ/ND5RC→ND5RE
RF/NDERC→NDERE
つまり最後のアルファベットが“C“から“E”へと変わっておりました。マツダ車の型式の歴史で言ったらロードスターの他にもFCのRX-7カブリオレなど、巻末の“C”は、てっきりはオープンを示すものと思われていましたが、この変更によって法則が変わった事になります。
しかも変わるならアルファベット順でいったらDなのにナゼ“E”に!?!?!? 現場でも質問したものの、突飛過ぎてわかる方がいなかったのが残念。この変更のナゾは後日改めて聞き直す事にします。
今回のマツダブース、ロードスターとアイコニックSP以外の展示車がなく、中核を占めているCXシリーズなどのSUV系の展示車が1台もありません。スポーツカーに特化したクルマ大好き! を前面に押し出した展示がなんともマツダらしさがより感じられる内容になっているのは良いところだと思います。
すでにマツダだけで長大になってしまったので、他のお話は次回以降に気が向いたらアップする予定です。
Posted at 2023/10/28 12:18:56 | |
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