[CBR250Four] #4番気筒の失火対応・その5「IGコイル入れ替え→排気管温度計測」
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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4本の高圧ケーブルにナンバリングしたところ。
細いケーブルに数字を書き込むことは困難ですので、ドット(●)の数で接続されていた気筒番号が分かるように表記してあります。
この状態(復元されたノーマル状態、#4番気筒が失火する組み合わせ)では、IGコイルの端子番号と高圧ケーブルの番号は一致しています。
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次に試すことは、2つあるIGコイル本体の入れ替えです。
具体的には、高圧ケーブルのロケーションは不変のままで、「#1#4コイル」と「#2#3コイル」を互いに入れ替えします。
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「#2#3コイル」を「#1#4ケーブル」に、
「#1#4コイル」を「#2#3ケーブル」に、
それぞれ「組み合わせを変えた場合」の点火状態への変化有無を確認することが目的です。
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IGコイルをスワップしたあとの状態。
IGコイルと高圧ケーブルには、それぞれ元の気筒番号のナンバリングを打ってあるので、両者の組み合わせ状態は一目瞭然です。
この状態でエンジンを始動させたところ、何と!各気筒に火が入り、4気筒サウンドが復活しました! #4気筒のエキパイ(排気管)を手でツンツン触っても、熱さが伝わってくるので着火(失火が解消)しています。
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同様に#2番気筒のエキパイ表面温度は、132℃と出ました。
#1と#2は、エキパイ表面温度にほとんど差が無いですね。
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次は#3番気筒です。
#3番気筒のエキパイ表面温度は、103℃と出ました。常温ではなく、100℃を越えているので、確かに着火していることが確かめられました。
それと同時に、#1と#2の各エキパイ表面温度よりも約30℃、低くなっていることが把握されました。では残る#4番気筒は?
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#4番気筒のエキパイ表面温度は、124℃と表示されました。計測結果は次の通り。
・#1→ 131℃
・#2→ 132℃
・#3→ 103℃
・#4→ 124℃
数値には計測バラツキが乗っていること、ブリッピングすると#4の排気管温度は#1#2に近づくこと、その状態でも#3は相対的に低めの温度となること、から、
「#4番気筒の失火は解消」
「その跳ね返りとして、#3番は着火は
しているが、燃焼状態には要注意」
と判断しました。
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そこで引き続き、車載バッテリーをFULL充電します。これまでの知見(故障解析FTAやトライ&エラーによる)から、
・経年品のIGコイル
・経年品の高圧ケーブル
・経年品の車載バッテリー
・吸入空気温度が低い状態
・点火プラグは新品交換済
・キャブレターの詰まりは無し
のそれぞれの組み合わせによる「複合要因」によって、「失火が生じたり」「走行中に回復したり」「間引き点火になったり」…と状態が変化するものと考えられます。
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今回は、「#1#4用のIGコイル」に「#4高圧ケーブル」を接続した状態で「車載バッテリーが弱まった状態」で「外気温度が低いとき」という組み合わせで#4の失火に至ったようです。
今はIGコイルを入れ替えて着火が復調した(でも、代わりに#3の排気温度が低め←#3には、今は#4のIGコイルがつながっている)ので、バッテリの耐力を充電により上げることにする次第。
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約30分ほどで車載バッテリーのFULL充電が完了。
その後、近場を試走したり、所用で東京~神奈川を往復したりしましたが、エンジン始動時の失火も走行中の間引き点火も発生することなく、現在(2024年04月末)に至っています。
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