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調布市のKAZの"CBR250Four SE" [ホンダ CBR250 FOUR (フォア)]

整備手帳

作業日:2024年4月5日

[CBR250Four] #4番気筒の失火対応・その5「IGコイル入れ替え→排気管温度計測」

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
その4「高圧ケーブル#1と#4の入れ替え」(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7767164/note.aspx )からの続き。

高圧ケーブル#1と#4の入れ替えでは、改善効果(#4の失火症状の解消)が得られなかったため、接続を元通りに戻します。

高圧ケーブルの接続を復元したあと、そのロケーション(兼、履歴)を明らかにしておくため、高圧ケーブルに油性ペンでナンバリングしておきます。
2
4本の高圧ケーブルにナンバリングしたところ。

細いケーブルに数字を書き込むことは困難ですので、ドット(●)の数で接続されていた気筒番号が分かるように表記してあります。

この状態(復元されたノーマル状態、#4番気筒が失火する組み合わせ)では、IGコイルの端子番号と高圧ケーブルの番号は一致しています。
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次に試すことは、2つあるIGコイル本体の入れ替えです。

具体的には、高圧ケーブルのロケーションは不変のままで、「#1#4コイル」と「#2#3コイル」を互いに入れ替えします。
4
「#2#3コイル」を「#1#4ケーブル」に、
「#1#4コイル」を「#2#3ケーブル」に、
それぞれ「組み合わせを変えた場合」の点火状態への変化有無を確認することが目的です。
5
IGコイルをスワップしたあとの状態。

IGコイルと高圧ケーブルには、それぞれ元の気筒番号のナンバリングを打ってあるので、両者の組み合わせ状態は一目瞭然です。

この状態でエンジンを始動させたところ、何と!各気筒に火が入り、4気筒サウンドが復活しました! #4気筒のエキパイ(排気管)を手でツンツン触っても、熱さが伝わってくるので着火(失火が解消)しています。
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ただ、ここで終了とはしないで、念のため各気筒のエキパイ(排気管)表面温度を計測して、数値で状態把握しておくことにします。

始動後、アイドリングが安定した頃(約3分経過後)に放射温度計(※)で測温します。#1の表面温度は131℃でした。

(※)ご参考:パーツレビュー
堀場製作所 HORIBA 放射温度計 IT-540NH (測定範囲 -50℃~1000℃)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/1516859/9660010/parts.aspx
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同様に#2番気筒のエキパイ表面温度は、132℃と出ました。

#1と#2は、エキパイ表面温度にほとんど差が無いですね。
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次は#3番気筒です。

#3番気筒のエキパイ表面温度は、103℃と出ました。常温ではなく、100℃を越えているので、確かに着火していることが確かめられました。

それと同時に、#1と#2の各エキパイ表面温度よりも約30℃、低くなっていることが把握されました。では残る#4番気筒は?
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#4番気筒のエキパイ表面温度は、124℃と表示されました。計測結果は次の通り。
・#1→ 131℃
・#2→ 132℃
・#3→ 103℃
・#4→ 124℃

数値には計測バラツキが乗っていること、ブリッピングすると#4の排気管温度は#1#2に近づくこと、その状態でも#3は相対的に低めの温度となること、から、
 「#4番気筒の失火は解消」
 「その跳ね返りとして、#3番は着火は
  しているが、燃焼状態には要注意」
と判断しました。
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そこで引き続き、車載バッテリーをFULL充電します。これまでの知見(故障解析FTAやトライ&エラーによる)から、
 ・経年品のIGコイル
 ・経年品の高圧ケーブル
 ・経年品の車載バッテリー
 ・吸入空気温度が低い状態
 ・点火プラグは新品交換済
 ・キャブレターの詰まりは無し

のそれぞれの組み合わせによる「複合要因」によって、「失火が生じたり」「走行中に回復したり」「間引き点火になったり」…と状態が変化するものと考えられます。
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今回は、「#1#4用のIGコイル」に「#4高圧ケーブル」を接続した状態で「車載バッテリーが弱まった状態」で「外気温度が低いとき」という組み合わせで#4の失火に至ったようです。

今はIGコイルを入れ替えて着火が復調した(でも、代わりに#3の排気温度が低め←#3には、今は#4のIGコイルがつながっている)ので、バッテリの耐力を充電により上げることにする次第。
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約30分ほどで車載バッテリーのFULL充電が完了。

その後、近場を試走したり、所用で東京~神奈川を往復したりしましたが、エンジン始動時の失火も走行中の間引き点火も発生することなく、現在(2024年04月末)に至っています。
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今回の処置を行ったときのオドメーターは、61576kmでした。

旧車になると、不調の原因が単独犯ではなく複数犯になる場合が多くなりますので、ひとつひとつ状況証拠をつかんで全体像を把握(可視化)しながらのメンテが重要になる…と認識した次第です。

これにて「#4番気筒の失火対応」は終了です。次の冬場になって何か不調が生じましたら、備忘録代わりにまた整備手帳などで記すことにします。
 ↓
2024年5月26日、イグニッションコイルの交換(部分失火への対応・その6)→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/7811138/note.aspx をアップロードしました。
(意外に早く不調が再発してしまったことへの対応。)

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