自社の歴史を利用する会社、しない会社

個人的にはブルーバードSSSがとても記憶に残っていてお気に入りでした。プラモデルを作ったりしたなぁ。少しラグジュアリーで格好も良くて日産らしいクルマだと思ってます。

スリーエスは先輩が乗っていて数回乗せてもらいました。
クーペの割には後席も広く乗り心地も良かったと記憶しています。
当時の私達のあいだでは日産のスポーツモデルが好評でしたね。
トヨタはスポーツ系のラインアップが少なくてトレノ、レビンの上がマーク2SLかクラウンハードトップで年寄り車のイメージがありました。

日産はほぼ国内専用だったスカイラインGTで日本グランプリ～S20GT-Rの栄光をさんざん使いまわしたのですが、逆に世界中で広く愛されたフェアレディZは、初代当時から国内ではまるっきりたな晒しで、いまだ内部抗争なのか、価値に自信がないのか…

冷たくいえば「内弁慶」だったGT-Rの存在を、逆手に取るようにミステリアスなヒーローに仕立て上げるのに血道を上げていますが、特に中東や中国あたりではそんなヒストリーは誰も気にも留めないのでしょうね。

メーカー主導のスカG人気に対し、Zをはじめ510ブル、110サニー、後年のシルビアなどダットサン系車種は、北米ディーラーやチューニングショップ、巷のマニアらが「勝手に盛り上げた」流れがあり、もしかするとメーカーも足を踏み入れにくいのかもしれませんが、トヨタ86みたいなヤラセっぽい「お膳立て」が不要な自社製品の歴史に気付かないのか、不思議です。

レースで偶発した伝説を上手に販売に利用したスカイライン以外ではサニー、ブルーバード、シルビア、プリメーラ、Ｚ、シーマなど日産が確立したせっかくのブランドイメージを自らが費消、破壊の繰り返しの歴史だと考えていました。

基本的に粂太郎さんと同じ考えだと知りちょっと鼻が高いです(^^)v

日産ほどの大企業がその事に気がついているのか、いないのかも分からないのが不思議ですよね。

世界的に自動車業界を（私なりに）俯瞰するとトヨタを始めドイツ勢が最先端を目指して競っているのに対し、日産は一歩引いて競争の緩い新興国市場向けの低価格車市場で販売を伸ばして、「企業にも個人にも評価基準となる販売台数」稼ぎに邁進していると感じます。

ところで余談ですが失礼ながら粂太郎さんは夜が遅いですよね。
睡眠時間は大丈夫なんでしょうか(^^)