昨日飲んで美味しかったから今日も買いに行ってみた。
日曜日はポイント10倍デーだし、こないだ両替機を見つけられず仕方なく5,000円チャージした残りもあるしと、まだあったアサヒ@工場集荷バージョン5/25 をワンカートンとこのピルスナーウルケルを2缶買ってきたんだ。
グラスで飲むと甘い香りが引き立ち、喉越し後の少し焙煎した風味のようなカラメルっぽい味わいが芳ばしく、スルスルと飲み干してしまった。チェコの老舗醸造所の伝統芸能を味わうかのような慈しみが更に味わいに深みを加える。
遠く離れた彼の地を想い、チェコといえばプラハ、プラハといえばプラハの春、プラハの春といえば、クリスタルナハト、、、などと連想してしまいがちだが、此処はプラハといえば ”米原万里” さんで決まりである(笑)
共産党の重鎮として地下生活を余儀なくされた父に連れられ、幼少期をプラハのロシア語学校で過ごした彼女は、後にロシア語同時通訳者として大成し、エリツィン、ゴルバチョフらに随行もしていた。
そして類まれなる才能は輝かしく開花し、あまたの名著を著し、彗星のようにこの世を去った。
享年56歳 あまりにも早すぎる死だった。
濃密な彼女の人生は、自堕落に長生きをすることを戒めるかのように永遠に輝き続けるのだ。
お酒好きで強かった彼女も、多分プラハ@チェコでこのビールは飲んだはずだ。
そんなことを想いながらのむこの味わいはまた殊の外感慨深いww
そしてチェコの直ぐ上はドイツ。
ドイツビールのヴァイツェンとピルスナーは隣同士だから面白い。
そもそもチェコ当たり、欧州の地勢はこんな感じで、非常に狭い範囲にこのような国がギュッと隣接している。 この地図の横幅は凡そ1,000km 。
日本の本土でいうと、津軽から下関までの直線距離が1,200km ほどなので、いかに欧州の国々が国境を接して密接な地勢にあるかが理解できようというものだ。
此れだけ近いと文化的交流や貿易、人の行き来など国境を越えた通勤なども当たり前にあるというし、島国として捨て置かれた日本とは全く違う意識を持っていたとしても不思議ではない。
逆に言えば、日本の特殊性が浮き立つというものだ。 同じような存在としてイギリスという島国がありはするが、あそこはドーバーが狭すぎて、島という程孤立もしていないし、国際金融センターとしての”裏BOSS的”なところもあって、地勢だけでは語れない複雑さがある。移民政策のおかげで、2020現在国民の14%が移民だとも聞くし、かなり日本と事情は違う。
で、米原万里さんに話を戻す。
彼女の実の妹は、井上ユリさん。 あの吉里吉里人、ひょっこりひょうたん島の井上ひさしさんの奥さんである。
井上ひさしさんお生前の奇人ぶりというかDVなど酷かったという話もあるけど、其のあたりは詳しくない。氏の没後もユリさんは著作活動をしてらっしゃるようで何よりなのだが、未だ手にしたことが無いので、先ずはこれくらいから読んでみようかと思う。
万里さんが20歳の頃の写真だそうだが、アンニュイでなんとはなしに知性溢れる才女で非常に美しい。 美人は嫌いなんだが、こういう芯がある美しさには、ゴメンナサイ、近くで、傍でその姿だけでも見せてくださいと平伏したくなってしまう(笑) 美人は嫌いだが、この写真はとても良い。 だからといってこのころの米原さんに出会ってたとしても、一言も口をきけないと思う想像は絶対に外れまい(笑)
晩年、といっても50代半ば。
癌を患い、あまたの民間治療を試しみる彼女の必死さにずっと違和感を持っていた。才女たるゆえんはそこに確かにあるのかと。
晩年の書評集『打ちのめされるようなすごい本』を手にしたとき、その膨大な知識と見地に改めて驚き、登場する140冊以上の濃密な書評に圧倒された。
もちろんペーソスたっぷりな書評だって紛れてて、時々読み返したは唸ったらい悩んだり笑ったり。
久しぶりなんでパラパラ捲ってみる。
取り上げる本はノンジャンル(笑)何でもありの一刀両断w
『ブルマーの社会史』『漂泊の民サンカを追って』・・・
そして『解説屋稼業』@鹿島茂 書評の達人にして名手、鹿嶋氏のこの著作は知らなかった。これは買てみようかww タイトルは年代からして谷口ジロー氏の『事件屋稼業』からの流用だろうなww 内容についても万里さんべた褒めだから買っておいて間違いないなww でも、いつ読むんだろ(笑)
『セックスボランティア』河合香織 にも触れている。
此れは以前買ってて、興味深く読んだ。ブックオフ@100円 でも偶に見かけるねw 此れも大変な良著であり、様々なことを考えさせられた本だった。
以前、この本ではなかったかもしれないが、車いす生活の女性のはなしで、シャワートイレを新しくしたら、水圧の加減が変わってしまって自〇行為が上手くいかなくなったことが悲しいくてどうしても諦めきれない書かれていたのを読んだ記憶がある。なるほど、水圧や水量、噴出する水の形が与える感覚は微妙なもののはずで、それを悔しがる記述がとても印象に残っていている。
その話ではないが、万里さんの書評を一部画像で引く
本棚から抜いてきたのがこれ@
そして、あの奇才、奥田英朗なんの『空中ブランコ』については手放しのほめようだ(笑)確かに稀有な存在だもんなw
『空中ブランコ』もあるはずなんだけど、本棚の奥から抜いてきた続編w@これもブックオフだねw また読んで笑い転げるかなww
そして彼女の盟友、田丸公美子さん『パーネ・アモーレ』についても奥ゆかしきも根深い愛情に裏打ちされた下ネタ満載の書評を祭る(笑)通訳仲間で田丸さんは珍しい”イタリア語”ねw
此れは面白いので3ページ分引いてみるww
とまぁ、こんな具合である(笑)
しかし、この二人の通訳ものはどれも素晴らしいし、読みごたえが非常にある。
記憶にあって書棚から探した本はこれ、もう少しあったと思いはすれど・・・
いやぁ~ 読み返すと実に面白いww
しかし、同時通訳というのは様々な場面での活躍があって、国の国際会議だとか企業の外国企業訪問などから、専門学会の国際会議などと、とんでもなく広い範囲に対応するらしい。専門部会などだと当然ながら専門用語の連発で、その言葉を知らない事には通訳など全くできないので、これまで観たり聞いたりしたことのない、金属加工だとか原子力発電だとか医学用語だとか、通訳を受託するにあたり恐ろしく事前勉強が必要な職業だという。そして、そんな時に必要な専門用語を覚えるだけでなく、其の学会や業界が抱える問題、課題なども理解しておかないとままならないらしい。
そして何より通訳に困るのが、講演などで織り交ぜられる ”ダジャレ” らしい(笑) 言語が違えば韻も違い意味が通じないダジャレをどう訳すか??!! 此れも腕の見せ所だという(笑)
てなことで、ダラダラ概ね半日、ビール飲んだり、タバコ喫ったり本読み直したりしながら、同時に並行してブログを仕立ててみた(笑)
ほんとうは、タイトル通り
余ったケーキはケーキ屋さんはどうしてる?シャトレーゼやハーブスの売れ残りは?
どうなってるんだろうって、ふと思ったのが書き出しの想い(笑)
蕎麦屋さんは毎日そば作ってて、残った蕎麦はどうしてるんだろうとか考えてみててね。 蕎麦打ちを毎日やるのはとても大変だろうなんてことも考えたり、、、 蕎麦打ちは、たまにやるから面白いんであって、アレが仕事だとチョット耐えられないなぁ~ と思えるところにやはり ”仕事” としての意味があるんだろう。
毎日ケーキばかり食べてる生活ってのも考えにくいし、なんであろうと仕事は大変だねぇ~ なんて、改めて思うまでもない話。
通訳だって、作家だって大変な仕事だよぉ。
落穂は拾うから美味しいんで、稲作は大変だって はなし だねww
おしまい
Posted at 2021/06/06 17:03:44 | |
酒 | 日記