本日で、東日本大震災から9年が経過しました。
トップの写真は、沈む前の早朝の月です。
震災の日は半月だったかな。
月が沈んだ後、人口の光が殆ど無くなった街の上の星空が印象に残っています。
被災地以外の人にとっては、震災はもう過去の出来事でしょう。
仙台市内でも震災の痕跡は探せません。
数少ない遺構が残るのみ。
しかし、沿岸部の地域では、まだ防潮堤の工事などは進行中です。
9年経っても手つかずの忘れ去られた場所も残っています。
仮設住宅に住んでいる人がまだいるという現実もあります。
1月末現在の入居者は岩手578人、宮城18人、福島113人。
2020年度中にはほとんど解消するらしいですが、全部ではないようです。
福島県では原発事故での避難者がまだ4万人もおります。
恐らく、帰還をあきらめた人もかなりいるでしょう。
三陸道が2020年度中に宮城県から岩手県の宮古市まで開通し、JR常磐線も今月全線再開します。
物理的な復興は進んでいますが、原発の事故対応は100年単位の話でしょうし、家族を失った方の心の傷は一生癒えないと思います。
9年経っても、未だ復興途上ということです。
「復興オリンピック」と言いますが、本当は「復興中のオリンピック」という言い方が正しいと思います。
あの年、振り返ると激務で体調を崩していた時とも重なり、震災の様々なストレスで、喘息やら不眠やら良いことありませんでした。
先が見通せなかったこと。
そして最低限の生活インフラすらズタズタだったことから、精神的にも恐らく鬱に近い状態だったのかもしれません。(鬱状態と言われる事は個人的には絶対に嫌ですが)
震災の時はあまり写真も撮ってません。
苦しい記憶しかありません。
あのような経験は、二度と経験したくありませんから、備えるしかないと思います。被災していない地域の海沿いを走ると、「この地域は津波が来たら大変なことになるなと」思うときがあります。
転居などは簡単にできるものではありませんから、日頃から備えるしかないと思います。
今回の新型コロナウィルス騒ぎでもわかるように、必需品の備蓄はしておくべきでしょう。
そして、エネルギー問題。
原発は誰が何と言おうと、将来的には廃止すべきと思います。
「経済に必要なことをわかっていないのか」と宣う方がおりますが、そういう方は、帰還困難区域に永住をお勧めします。
日本の原油の使用量を2リットルのペットボトルに1本に置き換えると、国産原油の産出量は目薬の容器の4割にしかならない。
日本に資源の無いことくらい、子供でも分かります。
だからと言っても原発は安易すぎる。
原発建設にかかわる費用(最終的な廃炉費用や使用済みの核燃料の処分費用も含めると)、そんなに経済的なのでしょうか。
風力発電や太陽光発電は問題も多いことも知っていますが、そちらの技術開発費用にもっと回せないもんなんでしょうかね。
九州では太陽光発電が盛んで、既存の発電量に影響を及ぼすから停止させたりすることもあるそうです。
北海道の地震の際のブラックアウトが起こったときの、地域間のバックアップがうまく機能しなかったことも記憶に新しいです。
電気は意外と管理が大変ですね。
そもそも、そんなに貯められないし。
そういったものへの技術開発を国家プロジェクトとして大胆に予算を投入して取り組む方が、原発の事故対策や廃炉費用に投資するよりも健全の様な気がするのは私だけでしょうか?
そして、福島県の原発周辺地域については、人が戻ることはなかなか難しいでしょう。
経済特区を創設して、本社や大規模工場をおく会社は法人税を免税するくらいの政策を積極的にやらないと人口が回復することはないでしょう。
9年経っても、まだまだやることはたくさんあります。
絶対に忘れてはいけません。
そして、すべての犠牲者に黙禱。
長文失礼しました。
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Posted at
2020/03/11 23:30:27