三陸海岸沿いを縦断ドライブ、そして帰りは…の続きです。
ふと気がついたら…(；￣Д￣)？か…完全に圧雪⛄状態の峠道を走っていました…(゜゜;)
まぁ、でも普通の人とは感覚が違うみたい？なので…とりあえず行けるところまで行ってみようかな？って感じで走っていたら…
(ﾉ∀`)…困った事に、なまじっか腕が良いのか？車が良いのか？圧雪⛄状態の急勾配の峠道を夏タイヤなのにどんどん上って行きます…
ヽ(*｀ﾟ∀ﾟ´)ﾉおお…ズルズルだね～ある意味、WRCの雪上ラリーみたいな感じで面白いわwとか言っちゃってます…
その結果…辺りには風力発電の風車が遠くに見える( ￣-￣)…標高1000メートルを超える小高い丘の上の道に出ました。
この時は、まだ気が付いていませんでしたが…此処に来る迄に幾つかのミスを犯していたのです…
まず、持っていた地図が10年前のバイク用のツーリングマップルで最新の道路状況が解ってなかったこと
Googleマップのナビをセットして走っていた時にナビが５分置き,位の間隔でより早い経路を発見しました経路を変更しますか？
って言ってたのに…うるせーなー💢こっちはより曲がりくねった山道を走りたいんだよ！って無視したこと
道路に雪⛄が在った時点で夏タイヤなので引き返せば良かったこと
途中の道路脇に冬期通行止めって看板が在ったのに軽く除雪してあるっぽいので行けるのでは？と思ったこと
そして、最も致命的だったのは途中の分かれ道で行き止まり？っぽい方の道に行ってしまったことです。
分かれ道でちょっと除雪してあるっぽい方の道に行ったら…風力発電の変電所っぽい所が見えましたが…
関係無いので、そのままその道を雪煙を舞い上げながら雪道を爆走して行くラリーカーよろしく( ﾟ∀ﾟ)ﾉｼ ってペースでぶっ飛んで行きます…
(何故？そんな感じのペースで走っているかと云うと普通に走っていると夏タイヤなので、雪の上で止まったら動けなくなるのが何となく、予想出来ていたからです。)
そんな感じで数百メートル走った所で気が付きました…
じぇじぇじぇ Σ(O_O；)…完全に除雪どころではなく、50㎝を超える雪⛄がそのままに為ってる雪道だー！ヾ(ﾟдﾟ)ﾉ
そのあとは言わなくても判ると思いますが…完全に雪⛄に嵌まって┐(´д｀)┌状態ですよ…
の始まりです。
雪⛄に嵌まってスタックした直後は前進しようとしたりバックしようと試みましたが…まったく、動きません(ﾉ∀`)
なので、車の外気温計は－12℃を示していますが…まぁ、何かの間違いでしょ？
って自分に言い聞かせてから、車外に出て車の周囲を確認しながら素手でタイヤの周りの雪⛄を掻いていきますが…
５分もしない内に指先がジンジンと寒すぎて痛く😵💥為ってきたので、車内に戻ります。
(;ﾟ∇ﾟ)ヤバい…何かの間違い何かじゃないわ…ガチで－12℃だ(((((゜゜;)
((( ；ﾟДﾟ))) ガタガタ震えながら車のヒーターで凍傷に成りかけ？の指先を暖めながら、現在の情況を確認していきます。
現在の時刻は午前1時過ぎ…辺りには小雪が舞っていて視界は200メートル位か？
Googleマップによると…現在地は岩手県の葛巻町の風力発電の風車が見える小高い丘の上の辺り…
(風力発電のプロペラは風速6メートルを超えると回り始めるらしいが普通にガンガン回っている。)
車の外気温計は－12℃だが…けっこう風が強いので体感温度はもっと低い気がする…
(風速1メートルで体感温度は1℃下がるらしい)
周囲に遮るものの無い丘の上だからか？携帯の電波は入る…
食糧はお土産に買った物があるが…飲料はなし
装備は車の車載工具とダッシュボードの中に懐中電灯、トランクルームに洗車用のタオル、作業用の軍手が1枚
服装は、Tシャツにパーカーの上に上着の3枚、下はジーパン
車の状態はエンジンは掛かる、車のダメージはなさそう、燃料は3/4位、車の周囲にはけっこうな量の雪⛄が積もっているが電柱やガードロープの位置を見るに…50㎝位の積雪量か？
最後に民家を見たのはたぶん10㎞以上前で周囲にひとけと云うか生き物の気配はない…風の音？がするだけで静寂に包まれた闇夜で多少、雪明かり見えるだけで月は雲で見えない…
とりあえず軍手が在ったので軍手着けて再度、タイヤ周りの雪⛄を掻いていきますが…
( -_・)?…様子がおかしい…雪は上の方だけで下の方は雪が凍ってるし～(ﾉ∀`)
でもそんな事も言ってられない状況なので…手✋や指に力をいれて鉄の爪？鉄の指みたいな感じで雪をザクッ、ザクッと掻いていきます。
不思議と痛くないのは指先の感覚がおかしく為っていたからだと思います…後日、指先に血豆が何ヵ所も出来ていたので…
一通りタイヤの周りの雪⛄を掻いたので動くかな？と車をバックさせようとしますが動きません…
(￣～￣；)…これはスコップが無いと無理だなって思いましたが…そう都合良く雪山でスコップ何か、有るわけがありません…
なので、とりあえずさっき在った風力発電の変電所っぽい所に行ってみます…もしかしたら人が居るかも知れないので…
雪⛄の中を歩くこと数百メートル、変電所っぽい所に来ましたが…明かりが点いてないので人は居ないと思いますが…ドアをノックします。
まぁ、予想通り誰も居ません…冷静に考えて日曜日の深夜にこんな雪山に人が居るわけが無いのです…
建物の周囲には除雪用のブルドーザーとキャタピラが付いた車が２台、スノーモービルが３台並んでいます…
これを見て悟りました…此処は完璧にそう云う乗り物でしか移動出来ないガチの雪山なんだと…
そこから更に戻って道を間違えた分岐の所まで来ましたが…
立て札を見たら国道までの距離は通って来た道が19㎞位、その先の通ろうと思っていた道の方が13㎞位と書いてありました。
いや～でもこの雪⛄の中、歩いて戻るのは(ヾﾉ・∀・｀)わ～ と思い、車の所まで戻りますが…
途中、変電所の所に寄って何か？使える物がないか、よく見たら…！Σ(￣□￣;)…雪にスコップが刺さっていたので…お借りします。
そこからは、ひたすら車の周りの雪⛄を掻いていきますが…雪を10㎝も掘ると下が凍った雪なので…思うようには雪掻きが捗りません。
途中,もしかしたら、車が動くかも知れないと思って何回か？車を動かそうとしますが…タイヤが空回りして駄目です。
タオルをタイヤの下に入れたり、車を揺らして反動をつけても駄目…
普段は軽トラの後ろ側,位なら片側を手で持ち上げられるので、前から押そうとしますが…足元が凍っていて踏ん張りが効かないので押すのも無理でした。(ﾉ∀`)
雪に嵌まってから自力での脱出を試みること、１時間半 (￣～￣；)…これは本格的に雪に嵌まっているので…自力での脱出は困難だなと悟り…
岩手でリフトアップしたジムニーに乗っている友人に電話を掛けたら…
夜中なのに電話が繋がりましたが…タイミングの悪いことに今、ジムニー故障してて昨日から車屋に出してて、代車の軽自動車なんだよね～ (´－ω－)人 ゴメンね～と言われ…
(￣～￣；)…困ったなぁ～ (￣０￣;…そう云えば JAFの会員に為っていた事を思い出して、今度はJAFに救援要請の電話をしたのですが…
雪⛄に嵌まってスタックしている場所の道路が(゜Д゜≡゜Д゜)?の辺りか？上手く説明出来ません…(ﾉ∀`)
なので最終的には、全地球測位システム(GPS)から携帯電話の位置情報を取得して緯度経度を割り出して…
北緯39度55分39秒、東経141度28分28秒の地点に居る事をオペレーターに伝えたところ…
現場へのロードサービスのおおよその到着予定時間を確認してお知らせしますと言われてから待つこと…
5分以上、近くに現場に急行出来る提携の車屋さんが今(日曜日の深夜に2時半の時点)、居ないので…盛岡のJAFの車輌基地から出動させますと云う事でした。
そして暫くしてからJAFの隊員から電話が掛かって来ましたが…到着予定時間は朝になると思いますとの事でした。
通常だとJAFは出動要請から1時間以内で来る事が多いらしいのですが…
今回、車が雪に嵌まってスタックしている場所は、標高が高いのと交通の便が悪いことから日本のチベットと云われている…岩手県は、北上山地の北部に在る町、葛巻町
(町の中心部の標高は400メートル程で年間平均気温は7℃と云う、山と道路しかない町)
のさらに奥地…町の中心部から車で50分程、掛かる場所で標高は1000メートルを超える場所なのです。
因みに標高の高いエリア(つまり現在、私が遭難している辺り)は年に5回は－30℃を観測すると云う…本州でも１、２を争う 極寒の地なのだそうです。((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
たぶん、東北地方に住んでいる人ではないと岩手県の広さがイマイチよく解らないと思うので…参考までに↑の図でも解る様に岩手県は東京と南関東３県(神奈川,千葉,埼玉)を合わせた面積よりも広く、ほぼ四国４県と同じ位の広さなのです。
JAFに救援要請をした後も、私は車の周りの雪掻きを続け,時々、車を動かそうとします…
諦めが悪いと云うか、自力での脱出を諦めるつもりは全然,無いのです。
その最中に１つの発見をしました…雪に嵌まりながら車をバックさせようとしてタイヤが空回りしている時にも速度メーターは作動しているので…
バックで120㎞を超えても後ろの可変式スポイラーは速度に反応して,せり上がってくると云う事をww
途中で降っていた雪は止みましたが…あまり寒さと車の周りの凍った雪を飲まず食わずで何時間も掻き続けた事で体力を消耗して、一瞬、意識が飛びそう？いや飛んで…気が付くとその場にへたり込んでいた時に走馬灯？を見た様な気がします…(；゜∀゜)
そのあとは,流石にヤバいと思って、車内に戻って少し休憩します…完全に軍手はバリバリに凍りついてましたし、膝をついて車の下の雪を掻いていた時に雪面に接地していたジーパンも凍ってました…(ﾉ∀`)
いや～でも本当、雪男でも雪女でもいいんだけどさぁ～ちょっと雪掻き？いや除雪を手伝ってくれよ！(； ・`д・´)ﾉ
できれば↑みたいな感じの方がΣd(ﾟдﾟ*)けど…とか独り言を言ってますw
そのあとも、何かに取り憑かれたように…ひたすら雪を掻き続け最終的には、車の前後左右１メートル位の間隔を30㎝位,雪を掘って車体の下の雪を全て掻き出しました。
けっこう？いやマジで大変なので、このブログを読んだ人は自分の車を横から見てみて下さい。
車体の下の凍った雪を掻くには、スコップを真横から入れないと無理ですし,真横から入れる為には周りの凍った雪も深く掘らないと駄目ですから…(ｰдｰ)💨
その結果、車が動きました！(30㎝だけどね…)
(￣▽￣;)…軽くショックを受けながら…それでもまた雪を掻き続けます。
そんな感じで雪掻きを続けていたら…何か？ 声が聴こえる気がします…
(;ﾟ∇ﾟ)ヤバい…遂に幻聴が聴こえるように為ったか？と思いましたが…
声のする方を見たら…灯りが見えます。神さまor仏さまが迎えに来たのか？と思いましたが…懐中電灯🔦を持ったJAFの隊員でした。
JAFに救援要請の電話をしてから３時間…遂に来ました。
けどあれ？…車は？って訊いたら…ちょっと此処まで入って来れるか？不安だったので、とりあえず歩いて様子を見に来たそうです。
JAFの隊員が車の進行方向を見て一言…絶対にこの先は行けないですね…いったい何処に行こうとしていたのですか？と訊かれ…(；゜∀゜)
いや～ちょっと行けるかな～と思ったら思ってたよりも、雪が多くて嵌まっちゃいました 。(；^∀^)
そんなやり取りがあってから,車をウィンチで引っ張ってもらいますが…JAFの車が私の車から30メートル位,離れた所から先には入って来ません？
何故？って…これ以上、進むとJAFの車も嵌まりそうだからみたいです。
結局、ちょっと引っ張っただけでは、夏タイヤなので脱出,出来ず…ちょっと進んではまたウィンチで引っ張るのを繰り返して200メートル位,引っ張ってもらってやっと自走出来ました。(^_^;)
そう云えば…途中、JAFの隊員が何か？言ってましたね…
えっ(￣□￣;)!!…夏タイヤ何ですか？
此処まで来る途中もだいぶ雪が在ってJAFの車も来るのが大変だったのによく来ましたね…ちょっと無謀ですよ。
ですよね～( ´;ﾟ;∀;ﾟ;)ｱﾊﾊ八八ﾉヽﾉヽﾉヽﾉ ＼ / ＼/ ＼ 笑って誤魔化しましたけど…
脱出した後はロードサービスの作業内容が書かれた書類にサインをしましたが…
此処まで片道３時間程,掛けて日本のチベットのさらに奥地の雪山まで来て更に200メートルもウィンチで引っ張って貰って、帰りも３時間、掛けてJAFの営業所に戻って行くと云うのに…
何と!…JAFの会員なので、作業代金は掛かりません無料です。とかって神対応と云うかJAFの会員に成っていて本当に良かったと思いましたね。 ｢JAF is a God｣ですね。(笑)
あと隊員の方とちょっと話をしていたら…ほぼ同年代で隣街の出身の方でした。
(県を跨いでの隣街だったので面識はありませんでしたけど…)
今回、本当にお世話に為ったので、ここからはJAFの回し者をします。
年会費4000円で車やバイクでのトラブルに遭遇しても不安が無いと云う安心感が得られるので↑の様な方はJAFに入ってて損は無いと思います。
それに家族で誰かが会員に成って居れば、その方の家族会員として登録すれば、年会費2000円で全てのロードサービスが会員の方と同様に無料で受けられます。
あと、大きい声では言えませんが…誰か？友人とか家族の方が運転していた車に一緒に乗っていた場合でも、JAFを呼んだ時に自分が運転していたと言って会員証を見せればロードサービスの代金が無料に成りますから… (￢∀￢)
って感じでJAFを( ｀・∀・´)ﾉ ﾖﾛｼｸｰ お願いしますww
JAFの宣伝はここまでにして、雪道から脱出した後はJAFの隊員と別れて、別ルート(来た道)を戻ります…
この後は冬の峠越えは自殺行為だと云われている本当の意味が分かる事に為ります…
戻りは↑のような感じの雪道、下り勾配9%位の急な坂道を下って行きますが…
夏タイヤなので…時速10㎞を超えると車が滑りだします…Σ(ﾟ∀ﾟﾉ)ﾉ
その結果、危うくピンボールランですよ…なんとか右に左に蛇行しながら,ちょっと除雪された雪が端の方に寄せてある雪壁にタイヤを当ててガードレールを避けて行きます…
雪道を舐めていると怖いと云うか…よくこの雪道を夏タイヤで上って来たなと思いましたね(；^∀^)
なんとか…そこをクリアして数㎞進んだ地点で今度はけっこう平坦な道でしたが…下がずるずるでアンダーが止まりません(ﾉ∀`)
アウトに膨らんで行った先には,堀とまでは言いませんが…溝のように為っていて、このままだと車体の片側が落ちそうです。
でも止まりそうに無いので…ラリーカーとかがコースアウトしてもそのままの勢いでコースに復帰するような感じでアクセルを踏み込んで車を加速させて…
↑のように感じでしたが…幾らかましだったので…結果、左側が傾いて溝に落ちましたが…そのままの勢いで溝から跳ね上がって道路に復帰しました。(￣▽￣;)
ここで思ったのは、アウディTTってメーカーがその気になれば…WRCのラリーとかでもけっこう走れそうな気がするって事ですね。
まぁ、実際は競技車輌のレギレーションとかの問題があると思うのでWRCに参戦することは無いと思いますが…
その後は、流石に大人しく走って帰りましたよ…(^_^;)
途中、ガソリンスタンドで燃料を満タンにしながら洗車してもらいましたが…
パッっと見だと、ボディーにダメージは無さそうですけど…１度、車屋に持って行ってリフトで上げて下廻りを確認した方が良いような気がするので車屋で診てもらおうと思ってます。
三陸海岸沿いを縦断ドライブ、そして帰りは…の続きです。
