スパグラさんに素敵な写真を撮っていただいたばかりか、ご自分のブログにも掲載していただきました。
改めて感謝をすると同時に、その写真に見合うような?ブログを書いてみたいと思います。
あまりにも素敵に写していただいたので、自分のクルマに見惚れてしまいました。
「カッコいいと思って写真を撮るといい写真になる」と仰っていた言葉の意味がはっきりと絵になりました。
「自分の997カレラがこんなにも表情が豊であったのか」とスパグラさんの表現力に脱帽です。
こうして改めて997と981とを見比べますと、エンジン搭載位置の差異が、デザインの差異に必然的にオーバーラップしているように見受けます。
997は後輪の車軸のほぼ真上にエンジンが搭載されているために、この部分に一番荷重がかかります。車重のアンバランス、空力と排熱の問題などを考慮した結果、デザインの起点がここにあるように思わてなりません。
それに対して、981は後輪のすぐ後ろ、キャビンとの間に挟み込まれるため、デザインがフラットになっているのでしょう。
997はエンジンを中心にデザイン・レイアウトをされ、981はそのような制約がほとんど無いため、スポーツカーとはこういうものだという理想的なデザインが具現化できたような気がするのです。
前後大口径のタイヤを中心に低い位置にキャビンを置き、そっと屋根を掛けたような、ロー・アンド・ワイドのお手本のようなデザインだと思います。
↑この写真を見ても一目瞭然、官能に響くカッコよさがスパグラさんのボクスター981型GTSにはあるんです。
「買えるか?」「買えないか?」なんていう現実的な要素は一切入らず、ただひたすら「欲しい」という本能からの欲求をぶつけられるのがスポーツカーだと思います。
981型は生まれながらにしての生粋のスポーツカーです。ミッドシップというレイアウトはスポーツカーの理想のかたちです。そして、これを最大限活かすことができるデザインが981型だったのでしょう。
私は、ボクスター981型がポルシェのミッドシップオープンの完成形だと考えています。
このような素晴らしいクルマに出会い、それを手に入れるチャンスをものにしたスパグラさんは何と幸せな方でしょう。
他方、997はRRというネガを磨きに磨いて、とうとう「独自の、唯一の乗り味」というポジに変えてしまいました。
その歴史は苦手なものに片目をつぶり、得意なものに注力してそれを伸ばしていこうという私の生き方にオーバーラップするものがあると思っています。(かなり強引ですが 汗)
私が約9年にわたって997カレラを維持しているのは、自分の生き方をクルマに投影しながら「これでいいのだ」と励まされているような気がするからなのだと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
最後に、スパグラさんには素晴らしい写真の数々を撮っていただき、このブログにも使わせていただきました。
ありがとうございます。
Posted at 2016/08/15 21:17:26 | |
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