Child's Anthem

　先日、東京に住む甥っ子（5歳）が遊びに来た時のこと。

　彼はクルマとシンカリオンが大好きで、折角来るなら楽しませてあげたいなぁ、と常々思っておりました。
　トヨタ博物館？リニア鉄道館？鈴鹿サーキット？　どこもかしこも例のウイルスのお陰で休園・休館しています。

　何かないものか？…ハタと思いつきました。即やれることといえば、ドライブを楽しませてあげること。ちなみに彼の家にもキューブはありますが、中々楽しむという感じではないのですね。
　幸いこちらには、（どこか普通じゃない）up!、（元々普通じゃない）S2000、（何かがおかしい）スイフト、（こっそり弄ってある）ジムニー、と中々のラインナップが揃っています。走る道もすぐに選べるし。甥っ子、何に乗りたい？

「めちゃかっけぇ、銀色のオープンカー！」

　よし、S2000だな。
　晴れた日、S2000の幌を畳んで、ジュニアシートをセットして、隣に乗せて出発しました。
　久々に乗るS2000は少し動きがマイルドになったような気がしました。
　近くのワインディングをひらりひらりと舞うS2000。クローズととは違い、日は降り注ぎ、容赦なく風が入り髪を撫でます。これだけでも非日常体験だったんじゃないか？
　その間甥っ子はずっと黙ったまま。普段はものすごくよく喋る子なんだけど^^;。こちらが喋りかけてもすぐに言葉が止まってしまうのです。

　40分くらい走ったでしょうか。戻ってきて、感想を聞いてみます。
「楽しかった？」
こくん（無言で頷く）
　この反応、けっしてつまらなかった訳ではなく、楽しすぎて言葉が出てこなかったようでした。試みは成功したと思っています。

　彼は1週間半滞在していたのですが、その間も映画の「ハービー」を見せたり、こもりまことさんの絵本「ダットさん」シリーズを読み聞かせしたり、見事にクルマ漬けにして東京に帰したのでした。

　こうやってDNAは受け継がれていくんだなｗ
　うちの子たちも楽しみだけど、また一人同士ができそうで嬉しいのです。