年が明け、気が付けば2月。
新しい車に乗る機会はまぁ、まぁまぁ抑えられている。
車は別として新しい家族のフェレットを迎えてから消費するお金といい、世話をする時間といい、車に乗る時間も削られていっている。
まぁそのおかげで、カーシェア代も抑えることができてむしろ嬉しいか。
仕事場で車好きの人が新しく、CX-5を買ったという話を聞いて「もう興奮じゃないですか~」って聞いたら、「いや、それほどでも・・・」という意外な答えが。
昔は暇あればガンガン乗ってましたけどねぇ~という。
それが丁度今の自分のようなもんだろうけど、そうなると自分もそのうちこうなるのかなぁ・・・と考えてしまう。
今の自分はハンドルが無いと生きていけないようなもんだけれど、時間が経つとそうでもないものなのか・・・。
時折、深夜ブチ通しドライブとかやるけど、前に乗ったA45とかスポーツカーならまだしも、周りにある車で残るとしたらミニバンかSUV程度しか残ってないl。
まぁこういう車でやっても案外面白いもんだったりして。
所で今年の1月から新しいカーシェアを始めた。
e-シェアモビと呼ばれる日産の提携しているカーシェアリング。
よくこういう自動車会社が提携で行うカーシェアっていうのもそこそこあるらしいけれど、この日産のe-シェアモビはそういった点では他者のカーシェアリングとも双璧をなすほどの画期的なものだと思う。
その理由の一つとして、e-シェアモビの一つは距離料金を必要としない点。
本来時間料金に加えて距離料金が発生するのがカーシェアである。
タイムズやカレコなど自分が使っているのは6時間までは距離料金が発生しないものである。
これだけでも自分としては嬉しい限りで12時間で乗るなら、たとえば6時間乗って一旦駐車場に戻してから予約を取り直してまた乗る、っていうのがハンドルを握ってないと生きていけない金欠
学生のケチんぼ乗りでも方法である。
ただ、休日などに遠出したりすると6時間以上は明らかにかかるだろうし、それだけ距離料金も掛る。
場合によっては結局のところ、普通のレンタカーを借りた方が安かったりする場合もあるわけだ。
でもe-シェアモビだと、その距離料金が発生しないから、借りた分の時間パック料金のみ。
だから今回乗った時もおおよそ11時間、述べ400km前後は走ったと思うけれど、1km15円としてもこの約6000円が、今回はチャラになってしまうのだ。
しかも今回のパック料金はビジネスナイトパックで2500円。
本来、これに6000円かかるとして8500円近くかかるはずの料金が2500円。
まさに一種のカルチャーショックおろか、こんなんでちゃんと利益取っていけるのか?とやや疑問に思った。
今年の7月末までは月額費用も無料だから、是非とも使い倒したい所。
こんなオイチイサービス、予約もちゃんと取れるもんかも疑問だったけれど、流石にまだ普及して間もなく会員も少ないためか予約を取るのは案外簡単だった。
ただ、設置場所がバラバラでそこまで取りに行かないとならないのだから、そこがちょっと不便。
今まで2回使ったけど、どれも日産レンタカーが提携しているらしい。
レンタカーの入り口のすぐそばにあったから、ほかのカーシェアとは違って手入れ点検もレンタカーの店が行うから他のカーシェアとは違って毎回レンタカーと同等なくらいの綺麗な状態で使い始められる。
予約を取った車に30分くらい前に着いたのでついでに前を通りながら見たら、レンタカーの店員のような人がエンジンを掛けたりライトを付けたり点検してた。
でもここまでされると、他のカーシェアのように何か不具合や傷を付けっちゃったりしても暗黙の了承のようなごまかしが効かないから(僕はそんなことしてないけどね!汗)、やや怖い。
地元の近くには日産レンタカーが無いから、もし使うなら所定のところまで行かなきゃならない。
でもまぁその電車代と時間料金だけなら、他のカーシェアの夜間パックと比べても断然前者が安いから屁でもない。
そんなわけで今回新たに体験しに来たのがこのノートのe-POWER。
e-シェアモビは2種類の車でリーフとノートe-POWER。
東京は皆ノートe-POWERだったから結局これに乗るしかない。
最初、e-POWERはいわゆるハイブリッド車でしょ?って勝手に捉えていた。
そのハイブリッド車を日産がわざわざカッコつけてe-POWERって呼んでる、っていう・・・笑
でも全然違うって分かった。
本来ハイブリッドと言うのは、エンジン・電気→車、というように2つの力で車にたたみ掛けていた。
あるいは電気自動車の場合は、電気→車という形。
もちろんハイブリッドは電気が切れればガソリン車だし、電気自動車はガソリンを使わない。
でもe-POWERというのはこの両方とも違う。
既にCMでも言われているように、充電しながら走る、電気自動車でありながら形は新しいものである。
e-POWERの仕組みは、エンジン→電気→車。
エンジンは稼働させるけれどこれは車に駆動するための稼働ではなく、充電するための稼働。(あとはエアコンとか?)
そしてエンジンだけで充電された電気は車を駆動するためにたたみ掛けるという形。
つまりエンジンから車には直接的に駆動には手を出さない、だから車が動く駆動に関しては事実上は電気自動車ということになる。
このスペックを知りたいと思ってみたけれど、エンジン+モーターで、エンジンのスペックしか載ってなかったからイマイチよく分からない。
以前痛烈だったのは、リーフのCMでシルビアのスペックR?なんかと加速勝負をしたときにリーフがブッチしたのを見たことがあった。
ヤラセーって思ったけれど、あとで観たら28.6kgのトルク、現行に関しては150PSと33kg弱のトルクを持っているってから、あながちバカにできないのは分かった。
でも1.5tというおでぶちゃん重量級の車。
中も結構なラグジュアリー的な車だからまぁまぁ普通の乗用車や大排気量と同等程度だとは思う。
でもこのノートe-POWERの場合、前のリーフの電気モーターを積んでいながら、重量は1.2t弱に抑えられている。
26kg弱のトルクウェトレシオは46.1程度であるから、カタログ通り2Lターボ程度の加速はあることになる。
ただ実質2Lターボの加速、ってことだから体感的な加速感とすれば、大排気量車な感覚であることに違いはない。
乗った感覚は視覚的な感覚は長らくお世話になってる愛車(カーシェア)ノートと変わりは無いけれど、オンボードの景観は未来な感じがする。
タコメーターはさすがにない。
まぁCVTおろか電気だから、そりゃそうだ。
早速始動するけどエンジンはかからない。
この辺の雰囲気はトヨタのハイブリッド車を連想させる静寂さ。
でもギアを入れてアクセルを踏むとちゃんと進むのだから、別に故障してるわけじゃない。(そりゃ当たり前)
この車にもハンドル横の車が接近する音のオンオフが出来るスイッチがあって、オフにすると加速時のキューンっていう音が無くなる。
でも乗ってるとロードノイズの方がまだ大きく感じて、少し耳を澄ませないとあんま気になるほどの違いではない気がする。
まぁ外からしたら違うんだろうけど。
メーターには例のエンジン・バッテリー・車のゲージが付いてて稼働と充電が表示されている。
でもやっぱり静か。
この静かさはトヨタのハイブリッド車とも引けを取らないところ。
凄いね。
未来感パネェ・・・。
所でこういう電気自動車はハイブリッドもそうだけれど、ガソリン車のような出足からコン!とひねり出されるトルク感がまったりしてる。
意外と電気だとトルクがあってアクセルコントロールがシビアで出足がガソリン車のような感じだと思ってたら案外違う。
まぁガソリンもMT車ならこの辺は好きにできるけど。
ノートは普段から乗り慣れているから感覚的には普通に乗りやすい。
とはいえ、5ナンバーだから乗りやすいのはいつもの事かe-シェアモビもガソリンはタダだからいつまでもエコ運転でチンタラ乗ってるなど勿体ない乗り方はしない。
早速ドライブモードを変えてSにしてみると、エンジンブレーキの効きがものすごい。
まるでブレーキを掛けているくらいのブレーキ感でものすごく気持ちが良い。
ただ不安なのはこれってちゃんとブレーキランプ付いてんのかな?ってふと気になる。
確かどっかで0.何G掛かっていたらブレーキランプが付くという記述を見たけれど、それだとエンジンブレーキを多用している中でピカピカさせていたり、思いのほかGが掛かってないけどブレーキだったりするとどうなのか若干気になりはする。
個人的にはそこが気になるので、走りながらもアクセル状態で若干ブレーキペダルを煽ったりしてみた。
3回驚くっていうCMを見た。
個人的には加速・減速の2回驚いた、だけ!笑
まぁ人によっては3回驚いてもいいだろうけれども。
何より、特筆したいのはやっぱりこの電気自動車のトルク感。
踏み出しからシートに吸いつけられるようなこの加速感の凄さはあながちバカに出来ないのもうなずけた。
0-100がフィットのハイブリッドよりも速いくらいだから、これは凄い。
100km/hを超えたあたりから一気にトルク感はしぼんでくるけれど、普段のタウンユースであればこの領域の使い勝手はたまらない。
ブレーキもアクセルを離すだけでよっぽどでもなければブレーキに脚を移す必要もない。
Sモードくらいであればクリープも無いからアクセルを離してどっか行っちゃう、というようなAT限定免許の若モンが起こしそうな事故も少ないことだろうと思う。
MTで困ったのは、両足を使わなければならないこと。
セリカに乗ってた時、たまに困ったのが運転中の足から直結するトラブル。
例えば腹痛の時。
セリカは特別クラッチが重いわけではないけれど、それでもクラッチを踏むときには少々力む必要がある。
その度に腹にまで力が入っちゃうわけだから困るのなんの。
それから乗ってる途中に、何の拍子だったか左足の足裏を吊った。
MTは両足があってこそだからこうなるともう仕方ない、路肩に止めて伸ばしながらアーッってなってた。
また普通のATでもアクセルとブレーキだとブレーキの方が若干重い。
でも今回はなんとアクセルだけでも十分。
だから、たとえばそんな人は車の運転しないかもしれないが、なんかの足のハンデでアクセルとブレーキの踏みかえさえもままならない人であってもアクセルだけで運転できるわけだから、これは良い。
ここまででなおブレーキを踏むくらいだと、それはもはやそもそも常識的な運転が出来ているのかさえ疑わしい所でもある。
まぁ自分も人の事は言えないけれど。
それからe-POWERのノートはノーマルよりも足が少ししっかりしている気がした。
と言っても、足回りの違いは特に述べられていないからその点は他のノートと変わらないのかもしれない。
恐らく新車間もない車だから足回りもまだシャンとしているってことなのかもしれない。
でも心なしかノートのe-POWERにはノーマルより少しエアロパーツが付いててカッコよく見えた。
これが影響しているのか分からないけれど、ワインディングや高速の安定性はe-POWERの方がまだ安心してかつ楽しく抜けられる気がする。
ブレーキはまぁ普通。
エンブレの回生ブレーキが十分効いてるから普通に乗る分には安心できる。
タイヤはやや微妙。
15インチでエコタイヤだと、まぁグリップもこんなもん?ってなくらい。
でもプリウスの時よりは車体がコンパクトな分よく動いてくれるからまだ安心感はある。
とはいえ、ベースはユース志向のノート、シャシやボディの剛性感はまだスカスカしている感じで突っ込んだ瞬間の安心感はフィットやスイフトなどと比べるとややぎこちない感じはする。
ただこの電気ならではの加速感は凄く良い。
立ち上がりで踏めば、普通の乗用自動車やターボ車のような出足のラグがなく、安定したトラクションを掛けられるからパッスーンと加速して抜けられるからすっごい気持ちがいい。
これにニスモバージョンがあるのは、正解だと思う。
逆に無いのはもったいない。
この電気自動車ならではのトラクションとトルク、これが一番に発揮されて抜けられるのが街乗り、都内だろう。
返却時間間際で、久々にやや乱暴がかった走り方で朝ラッシュに突っ込み迫り合ったけれど、このノートのe-POWERは圧巻だった。
今まで乗ってきた車の中でも恐らく最強と言ってもいいかもしれない。
国産車に見られるような出足の躊躇なラグも消され、外国高級車のようにワイドボディが迫る他車との駆け引きに閉口することも、この5ナンバーサイズに収まったノートであればそんなことも無い。
コンパクトでよく動く上に、ここぞ、という時にポンと踏み込むだけで0から他の流れに脱出するのもものすごくしやすい。
またアクセルだけで前後の車の間隔も適度に調整しやすいから、国産車でわざわざエンブレにしたり、やむを得ずブレーキをベコベコ踏む必要もない。
その朝はアウディのS4とベンツのS600と、手下の(?)営業車数台にお相手してもらったが、ハッキリ言って相手じゃなかった。
一番良かったのは、バックミラーでこれがカメラになっているからサイドミラーでも分かりにくい左右斜め後ろの車との間隔が分かりやすいから突っ込むときにしっかりと突っ込める。
ただこれが難点なのは結局はメガネの人を除けば、肉眼とカメラでは画質は肉眼の方が上であることは明らかであり、特に夜などはわざわざナイトモードなどにしても後ろの車のライトが逆光に見ずらかったり、たまに虫が張り付いたりするとそれこそ視界が限られるので余計に困る。
これをオフに出来ないかいろいろこねくり回したけど結局最後まで分からなかった。
それから流石日産純正のナビは頭が悪い。
前回カレコでジュークに乗った時もそうだったが、高速と並行して走れば気が付けばナビは高速に乗っていると判断したり、道を外れた時のルート更新や渋滞からの新ルート更新も遅いし、走って
いる場所や状況の把握が他のナビと比べると今一歩及ばない。
返却間際の時など、途中からはYahooカーナビに頼るようになったくらいだ。
e-シェアモビであと数分延長しようものなら、このナイトパックがアダとなってさらに料金がドンと割り増しされてしまう。
前回ジュークで6時間パックで借りたのに、このナビのお蔭で目と鼻の先の駐車場でグルグル回され、10分延長してしまい、距離料金がドカンと追加された痛い思いをした。
せめてカロッツェリアがいいよう・・・。
幸いYahooカーナビと、このノートのe-POWERの走りでギリギリ間に合ったから良いが。
なんか店がすぐ横にあるとちょっとドギマギ。これ何も言わないで乗ってっていいんだよね・・・?って感じがする笑
ノートe-POWER、最初は本当に目も向かないくらい興味も無かったが、この走り、この存在は侮れないのが分かった。
走りの楽しさはMTのように駆動を自ら操り、アクセルとクラッチでギア速を上げたり、減速でヒール&トゥをするといった加減速のフィーリングもあった。
だがe-POWERは明らかに未来的な別次元の楽しさがある。
電気ならではのトルク感と胸のすくトラクションで加減速を自在に行いながら走り抜けられるこの楽しさはガソリン車でも難しいかもしれない。
またMTなどのように車の駆動やシフトに気を取られて、走る・操るフィーリングがアダとなってしまうが、e-POWERのように加減速を少ない操作で加減速を操れれば、それに加えて操るフィーリングも両立することができる。
これが恐らく、未来の車のドライビングプレジャーなのかもしれない。
少なくとも自分がこの車に言えることとするなら。
街乗りでは、間違いなく最強だ。
2500円掛けてもいい。(え?)
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