皆さんお久しぶりなのでありました。
私は皆さん知っての通り初代タントと現行ムーヴでダイハツ車を2台乗継ぎ、今乗っているムーヴはダイハツ最後の良心を備えたクルマという事で乗り潰すつもりでした。
がしかし、「大人の事情」によりスズキの軽縛りで代替えせざるを得なくなり
色々悩んだ結果ハスラー(厳密にはOEMモデルのフレアクロスオーバー)に決定…と。
(グレード及びボディカラーは写真と同じものとなります)
その理由としては、試乗してみた結果玩具っぽい見た目に反してしっかり作られているクルマと分かったからなのでして…名前の日本語訳がアレゆえに良い意味で騙された。
一昔前はちょっと疑問符が付くものが多かったのに、やるじゃん最近のスズキは。
そういった前置きはさておきで、本題へ移る前にですが
まずはこちらの動画を最後までご覧になってください。
この動画は、皆さんご存知スズキのインド法人であるマルチスズキ社が
数年前にアップロードした動画となります。
ヒンディー語なので何を言っているかは全くもってさっぱりでも、内容としては運転前にシートベルトをなかなか締めようとしない父親に対して息子がしびれを切らし、数々のイタズラ(下手すれば事故に繋がる笑えないようなものも…)を繰り返したことで当然怒られますが、泣き顔で本心を語った息子を目の前にしてシートベルトを必ず締めると父親が約束をし、そしてその後は家族全員が走行前にシートベルトをきちんと締めるようになるというオチのお話で、読んで字の如く走行前のシートベルト着用を啓発する内容の動画なのですが、「あなた方は偉そうに言えますか」とガッカリなのでした。
というのも、スズキがインド向けに生産・販売している車種は豊富なラインナップなのですが、そのどれもが現地の安全基準の緩さを言い訳にして後席中央にヘッドレストと3点式シートベルトを装備していないものばかりという体たらく姿勢が現実なのです。
日本仕様のスイフト
インド現地生産仕様のスイフト
豪州仕様のバレーノ
インド本国仕様のバレーノ
見ての通り、インド向けには後席中央にヘッドレストが無く、シートベルトも腰部のみを保持する2点式のラップベルトタイプであることが素人目でもよく分かります。
一部車種に関しては輸出向けでも未装備のものはありますが、その一つである
S-PRESSOを例に挙げると…
南米やフィリピンなどで売られる輸出仕様は、こう。
しかしインド本国仕様の場合は…
見事に後席ヘッドレストの上下調整機構そのものが初っ端から無く、フル定員乗車の機会が多い国の仕様がこれというのは笑えない話ですよホントに。
と、インドで最もシェアが高いスズキを例に挙げましたが、このような発展途上国では安全基準の緩さを言い訳にしてトヨタ以外の自動車メーカーが未だにこの調子なのであり、最近真面目なフォルクスワーゲンのインド法人を見習うべきではないのかと。
…が、そのトヨタでさえもインドネシア向けダイハツ車のほぼ全般やグランツァなどのスズキOEMモデルにおいて未だに後席中央ヘッドレスト無し&2点ベルトでOKを出しているので弛んでると言わざる得ないというか…シートベルトのネタだけに。
世界をリードする日本企業だけでもせめてその辺は真面目にやれよ情けないぞとばかり思うのですが、全世界にいるみんカラユーザーの皆様方はどうでしょう?
まぁ、日本市場でもアルトの安いグレードを長年に渡り後席ヘッドレスト無し(後付けも不可能)で平気で売っていたり、前述のS-CROSSに加えヴィターラやバレーノに至っても日本仕様を2エアバッグ仕様としてきたことはありましたが、今は改善されたと思いきやソリオとイグニスとクロスビーは揃いも揃って後席中央ヘッドレストという概念そのものが無く、現行アルトは相変わらず最上級グレード以外の2WD車の場合リヤワイパーがメーカーオプションで選べないままなのでいい加減にしろと言いたいですな。
現行ワゴンRは次のフルモデルチェンジまで引っ張る気なのか衝突被害軽減システムが未だ旧世代のままであり、なおかつサイドカーテンエアバッグも全車標準装備ではないのですから…ハスラーのフルモデルチェンジと同時になぜやろうとしなかった!?
これから曲がりなりにもスズキ車オーナーになる身としては、マジメにやってよと…。
インドでEVへ注力していく事に予算を使う暇があるのであれば、その無駄な予算を全世界向けの車種に乗車人数分のヘッドレストと3点式シートベルトを標準化することに使うべきではないのかと辛辣な物言いで閉幕と致します…見てますかsusp2師匠?
Posted at 2022/06/10 00:15:31 | |
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