国家の大計

画像は、10月13日に荒川にかかる羽根倉橋付近から秋が瀨公園(荒川第一調整池内)方面を見たものです。完全に水没していました。

今回の台風19号での未曾有の豪雨では、幸いにも我が家は大きな被害もありませんでしたが、各地の氾濫浸水被害の報には心が痛みます。

それでも、関東圏で言えば利根川水系の八ッ場ダム、彩龍(首都圏外郭放水路)、荒川水系の彩湖(荒川第一調整池)の活躍を聞くにつけ、治水は昔から国家の大計であることが分かります。

先人からの十年単位、百年単位のたゆまぬ努力と、治水施設建設に伴う地域の少なからぬ犠牲の上に救われたことに心から感謝します。

台風19号が関東圏を直撃した12日の夜、彩湖からサイレンが鳴り響きました。

それを聞いたとき、ついに荒川が氾濫したのかと焦りましたが、荒川の水を彩湖に引き込む合図でした。

彩湖のお陰で私の住む街は救われました。

それでも、埼玉県内だけでも入間川はじめ多くの川が氾濫し、信州でも東北でも、名だたる川が相次いで氾濫しました。

治水は、国の、地域の最優先事業であることを痛感したし、これを疎かにしようとした民主党政権時代はまさに悪夢であったことを再認識した次第です。

日本の国土は、世界でも例を見ないほど大小の河川が毛細血管のように張り巡らされています。

予算が限られるなか、治水工事の優先順位があることはやむ得ないと思いますが、氾濫の危険がある全国の河川の治水工事が滞りなく進むことを切に願います。