TAS2016.11 MC-12

フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ。イタリアの御三家といえば、この３社が思い浮かぶ。オートサロンでは、もはや当たり前のように、この3社のクルマを見かける事が叶うのであるがどうやら一台、滅多に見る事ができないクルマが展示されているようだ。MC12である。

　ベースとなっているのがエンツォフェラーリ、という時点で驚きなのだが、基本的にはサーキット専用、レーシングマシンとして生を受けているというのもマニア心をくすぐってくれる。ヘッドライトはといえば、マセラティクーペあたりを連想するがクリアカバーが設けられていないのは初めて知った。

　まるで鱗のようなフロントカウル。こうやって見ると海洋生物にも見えてくるが、なるほどマセラティはトライデントを持っていましたな。コクピット部分いはエンツォフェラーリの面影が残っているような。これでいて、エンツォより高くて生産台数も55台とかなり少ない。そんな一台を生で見る機会が来るとは思ってもみなかった。