2011年03月29日
何故、長々とブローバイやらオイルの話をしたかと言えば
私はバイク乗りでもありますので、初めはバイク用として
販売されたバルブの存在は前から知っており、いつか
このバルブを自分の車に試してみようと思っていたからです。
ルーテシアに乗る事になり、京都さんのブログで
「開発中パーツ」という記事のモザイク画面を見た時に、
すぐにこのバルブだと分かりましたので検討に入りました。
この手のバルブを製作しているのは2社あります。
NAG S.E.Dとマエカワエンジニアリングです。
さきがけとなった前者はスライドするピストンバルブタイプ、
後者はリードバルブタイプのコントロールバルブを
製作販売しております。2社のホームページを
見るとセールスコピーが書かれておりますが
メインであるポンピングロス低減に関係する事象
は納得出来るのですが、気になったのが
「オイル劣化の抑制とか軽減」というコピーです。
両社ともインストール時にPCVバルブを殺す訳なのに
オイル劣化低減とはいかに?と言う事です。
書いたように現在の殆どの車のブローバイ還元は
クローズドタイプでPCVバルブを使用した負圧で
フレッシュエアーをケース内に導入しブローバイを換気する
処理だからこそオイルのロングライフ化を達成する役目の
一端となっています。
PCVを殺しコントロールバルブを取り付ければ
特にブローバイが一番多く発生する始動時、低負荷時は
新気導入が出来ず ブローバイガスを積極的に
ブロー出来ない訳で、結果的にケース内にブローバイが
滞留する事になり、逆にオイルを劣化させる事に
なるのではないかと思うのです。
中、高負荷時になればPCVが付いているラインよりも
サクションにコネクトするラインがメインになります。
この状況からはコントロールバルブ付きの方が
上昇する内圧でブローバイを積極的にブローしていくので
通常のPCVバルブ付きのクローズドタイプより
オイルの劣化に対しては有利になるのかと思います。
つまりクローズドタイプのブローバイ処理をしているエンジンに
コントロールバルブを付ければオイルの劣化抑制となる訳じゃなく
走行条件によっては劣化抑制となるのではないでしょうか。
しかしサーキットや高速道路メインの人ならともかく
一般道を走行する車のスロットル開度ヒストグラムを見れば
圧倒的に低負荷時の方が多いはずです。
となると一概にクローズドタイプのブローバイ処理をしている
エンジンには必ずしもオイル劣化抑制・軽減とは言えなくなるのでは?
と個人的には考えています。
でも まぁ この手のパーツには得る物と失う物が
ありますので機能、効能を理解し納得して付ける事かと思います^^
そこで まずはルーテシアのブローバイ処理を確認しておこうと思った訳です。
~しつこく続くw~
Posted at 2011/03/29 11:01:41 | |
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