面白いのか？

　バイトテロとかバカッターとか呼ばれる一連の愚行…。正直、何が面白いのか分からない。犯罪に類する行為や、他者を不快にする行為を不特定多数が目にするネットに上げる輩、面白くもない動画を見て喜ぶ輩の精神構造は理解できない。騒ぎになるのは当然である。もっとも、拡散を続ける人間の全てが義憤によって動いているとは思わない。単に祭りに乗っかりたいだけの同族なのかもしれないし、所謂「正義」の側から他者を攻撃したいだけの人なのかも知れない。まあ、いずれにしても、投稿者自身が引き起こしたことであることには変わりはないのだが…。

　今回のケースは飲食物関連ではないので、過去の「コンビニや蕎麦屋、ステーキ店などを潰したバイト学生達」ほどには盛り上がらないかも知れない。普通の感性をもつ人は、飲食物を粗末に扱うことに強い嫌悪感を抱くが、単なる物品に対してはさほど関心を払わない気がするからだ。特に車を単なる移動手段としてしか見ない人にとっては、どうでもいいことに映るかも知れない。しかし、車好きの人間にとっては看過できない事例であることは間違いない。

　投稿者自身が「時効」と言っていたらしいので、割と昔のことだろう。そして、静岡県の某店舗の出来事なのだ。つまり、私が住む市の黄色帽子には全く関係のないことだ。しかし、それでもスタッフウェアを着た人間が、駐車場の車を凹ましたり、タイヤやホイールを粗末に扱ったりしている動画を見てしまうと、同じ格好をした人がいる店に自分の車を託そうという気持ちは大幅に減退する。私のような神経質な人間ばかりではないだろうが、少なくともあの動画を見て「おっ、黄色帽子、面白いことやってんじゃん。行ってみようかな？」と思う人は少数派だと思うんだよね。

　ただ、最近の黄色帽子のテレビＣＭの感性にはついていけない。今時の若者達はああいうものを好むのだろうか。何となく、問題の動画と同じようなニオイを感じてしまうのは…私の感性が平成→令和の時代に取り残されているからなのかも知れないなあ。