古い話ですが…　My Roots

　古い話で、長くなりますが、前車はフォレスターSF5BのTypeAというエアロのついた車を乗っていました。ATで燃費が悪かったのはもちろんですが、山道でシビックに煽られたのを覚えています。足回りが純正では、自分にとって柔らかすぎで、ターボを使った直線番長みたいな走りしかできませんでした。

　個人的に色々あって、ATを乗らなくても良い環境になったので、MTしかないグレードのSG9最終型に一目惚れ。当時は、まだまだ乗り続けようと思っていて、SF5BのATフルードと冷却水を変えたばかりなのに、乗り換えてしまいました。

　今でこそ、MTで運転技術をもっとうまくなりたいなんて言っていますが、実は軟弱MT乗りです。しかし、今回、シフトリンケージブッシュとカラー交換を行って、ガキガキ、シフトが動くようになって、昔を思い出してしまいました。ちょうど吸い込まれるようにシフトが決まる、ロッドの動きの精密感、いい感じです。そういえば初の愛車が、FRカローラのリフトバックというミッション車でした。楽しかったなぁ。

　ロマンだけの話ですが、ミッションのAT化が進み、いくら速くなったとしてもエンジンと駆動系をペダルのクラッチで瞬時に切り離せるMTの形が好きです。踏み間違いが無いようにいくら安全装置をつけても、人間が運転している以上、事故はなくならないんじゃ無いかな。クラッチがあれば、防げる事故なのに…と、事故を聞く度に思うのは、不埒な考えでしょうか？

　何のための免許か？わからないくらい安全装置をつけるのは個人的には反対ですが、おそらくその流れは止まらないでしょう。耐久性や信頼性に問題の有る現代の安全装置と呼ばれる衝突回避系のしくみは車両価格の上昇とともに、ますます車の買い換えを促進するでしょう。車メーカーが新車を売るためには良い戦略ですが、良いものをより長く乗りたい人は乗り換えができなくなってしまいました。

　車が公共の物であるだけに、仕方の無い事かも知れませんが、走ること自体の面白さも忘れたくは無い感じです。こんなことを言っていると反社会的と言われる時代でしょうが、オールドタイプの勝手な意見でした。