車中泊を快適にすごすために必要なこと

2018年9月7日

車中泊

外国人旅行客の増加に伴って、ホテルの稼働率が上昇。人気の観光地になると平日であってもホテルに空室がないなどという状況がよく見られます。そうしたなかで注目されているのが、車中泊です。自分のクルマで寝られてしまえば、宿泊代がまるまる節約できてしまいます。クルマのタイプ別に車中泊のノウハウを考えていきましょう。

リヤシートのクッションを使って身体を折り曲げて寝る

どんなクルマが車中泊をしやすい?
を考える前に注意しておきたいことがあります。
それは車中泊には危険が伴うことがあるということです。クルマのシートに座った状態のままで寝てしまうような車中泊はエコノミークラス症候群を起こす危険性があるのです。シートをリクライニングして寝るときはあくまで仮眠レベルと考えましょう。
そうした寝方をする以外にも、車中泊をするときはときどき身体を動かす、ふくらはぎをマッサージする、水分を十分に摂取するなどしてエコノミークラス症候群を防止するようにしましょう。

車中泊をあきらめた方がいいクルマの筆頭はマツダのロードスターやホンダS660などの2シーターモデルです。
言うまでもなくシートを寝かす事ができませんので、窮屈な姿勢で寝る事になります。
リヤシートがあるクルマでもフロントシートが倒れないタイプのシートはフロントシートを使っての車中泊はあきらめたほうがいいでしょう。

身体の大きさにもよりますが、リヤシートに横になって寝るというもの意外とできてしまうものです。
また軽自動車のようにフロントシートがベンチタイプになっているものの場合は、フロントシートのクッションを使って寝ることもできます。
身体を伸ばすことができなくても、段差のあるフロントシートで寝るよりもずっと楽だったりします。

寝床の柔らかさよりもフラット性が快適さのポイントになることも

釣りをやっている人などは目的地までクルマで行き、明け方まで車中泊を行うという人も多くいます。そうした人たちの中には、商用のワンボックスを使って荷室に段ボールを敷いて寝てしまう……というワイルドな方もたくさんいらっしゃいます。
ミニバンをフルフラットにしてもどうしても凹凸はできてしまいます。
凹凸のあるシートで寝るよりは、フラットなワンボックスの荷室に段ボール+マット+寝袋のほうが快適に寝られることも多くあります。

同じような考え方でワゴンやセダンのリヤシートを前倒しにして寝るという方法を採っている人もたくさんいらっしゃいます。
この場合はワンボックスバンの荷室よりも当たりが柔らかいので、なかなか気持ちよい睡眠が得られます。セダンの場合は開口部の広さが快適性のポイントになるのは言うまでもありません。
またSUVなどもクッション面ではなく、この荷室睡眠方式のほうがフラット性が高くて快適なことがあります。

車中泊

フラットシートをより快適に

もっとも快適に寝ることができるのは、ミニバンなどのフラットシートにさらにクッションを追加してフラットなベッドを作ることでしょう。
多くの場合ディーラーオプションでこうしたクッションが販売されていますが、車外品でもさまざまなものがあります。
また、自作して隙間を埋めてフラットにするものを作っている方もいます。
さまざなタイプがありますが、使わないときにスペースを圧迫しないのは空気を入れて使うタイプです。空気を入れて使うタイプは、その作業が負担にならないか? などもチェックしてから選びたいものです。


(諸星陽一)

乗るに戻る

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

注目タグ

ニュース