あちこちにある車検を請け負う店舗 いったいどこで行うのが正解か

2018年10月16日

車検

乗用車なら最初3年、あとは2年ごとにやってくるのが車検です。車検の時期が訪れると費用の面を含めていろいろと悩むことでしょう。車検をどこに出すか考えた場合、さまざまなパターンが考えられます。それぞれのメリット、デメリットを含めて、考察していきましょう。

車検そのものの費用は1700円か1800円

車検にかかる費用に対するイメージは乗っているクルマや車齢、つきあっているディーラーや修理工場によってかなり異なるでしょう。しかし、車検そのものの費用、検査手数料は小型車(5ナンバー)は1700円、普通車(3ナンバー)は1800円です。さらに自賠責保険の継続と重量税の納付は必須です。自賠責保険は24ヶ月で2万5830円です。自賠責保険は車検有効期間以上の加入が必要なので、車検が切れ自賠責保険の有効期間も過ぎている場合は25ヶ月分、2万6680円の料金となります。1超1.5トン以下のクルマの場合、重量税は2万4600円です。つまり、1超1.5トン以下の小型車ならば5万2130円で車検を受けられることになります。車検の最低費用は検査費用(1700円もしくは1800円)+自賠責保険料(2万5830円)+重量税(0.5トンごとに4100円)です。

これにプラスされるのが点検、整備、代行手数料です。ディーラーの場合は点検も整備もかなり高レベルのものが行われます。ちょっとでも不具合があれば、部品交換ということになります。ディーラーの修理は修理ではなく、部品交換が基本となります。部品によってはアッセンブリー交換となってしまうことも多く、使われる部品も純正部品で定価設定となります。これらがディーラーでの車検が高くなる理由です。ただ、ディラーの場合は代車が充実しているなどのメリットがあります。

バランスのいい価格が期待できる街の整備工場

車の点検の様子

どこの街にもあるのが自動車ディーラーではなく、整備工場です。こうした街の整備工場のなかには、指定工場と認証工場があります。指定工場は車検を代行して行うことができるので、車検場にクルマを持ち込まずに車検が終了します。認証工場の場合は点検整備をした上で、車検場にクルマを持ち込み検査を受けます。

どちらもディーラーではないので整備には自由度があります。ディーラーではアッセンブリー交換となるようなパーツも必要な部分のみを修理したり、社外品で対応したりすることもあるので、費用も抑えられることが多いのです。

激安車検はなぜ可能か?

ディーラーや整備工場では車検取得後2年使えることを前提に整備を行いますが、激安車検の場合はよほどのことがない限り部品交換は行わずに、車検場に持って行って車検を通します。実際、現代のクルマは車検時にほとんどの整備が必要ではないのです。もちろん点検を行って必要な部分は部品の交換や修理を行っていますが、もっとも整備が軽いものと考えていただければいいと思います。激安車検の場合は、最初に説明した検査費用、自賠責保険料、重量税のほかに手数料だけで行われるので安い価格での車検が可能というわけです。

究極に安いのは自分で行うユーザー車検です。ユーザー車検の場合は、検査費用、自賠責保険料、重量税だけで車検をクリアすることも可能です。ユーザー車検の方法はまた別の機会に紹介しましょう。


(諸星陽一)

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