200万超え?最近の軽自動車が高い理由とは?

2019年3月4日

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新車販売台数のなかで軽自動車が占める割合はどんどん増えていて、今、売れているクルマの40%は軽自動車だと言われています。軽自動車というと安いという印象がありますが、実は売れている軽自動車を調べていくと意外なほどに高価なものとなります。本当に軽自動車はお得なのでしょうか?そして、なぜ最近の軽自動車の値段が上がっているのでしょうか?

もっとも人気のN-BOXを例にしてみると

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2018年に一番売れたクルマは2017年に続いてN-BOXでした。N-BOXの価格帯は消費税込みで138万5640~208万80円となっています。もっとも人気のあるグレードは自然吸気エンジンを搭載するG・Lホンダセンシングで、2WDの新車価格は149万9040円とギリギリ150万円を切る価格です。

このグレードを元にホンダのホームページでセルフ見積もりをしてみます。特別色、リヤ右パワースライドドア&前席サイドエアバッグ&サイドカーテンエアバッグをメーカーオプションで装着。ディーラーオプションでフロアカーペット、テールゲートスポイラー、ドライブレコーダー安心パッケージ、ETC2.0を装備すると、198万9144円と諸費用を除いた状態で200万円に肉迫します。

しかし、ここで諸費用をみると11万6350円です。そのうち代行料が4万6440円です。フィットで同様の見積もりを取ると諸費用が15万~16万円程度になります。つまり税金がグッと高いという特徴があります。車両本体価格や消費税、自動車取得税は購入時にしかかかりませんが、自動車税(軽自動車税)や重量税は使っている限り支払う必要がある税金なので、購入後にも大きな負担となります。

税額の違い

自動車税は1リットル~1.5リットルの間の排気量の場合、年額で3万4500円ですが、軽自動車は1万800円で3分の1以下となります。さらに自動車税は月割りで課税されますが、軽自動車税は4月1日の所有車に課税されるシステムです。ですので4月2日に登録すれば、ほぼ1年分の軽自動車税を支払わなくてもいい事になります。また重量税についても軽自動車は年額3300円ですが、小型車は0.5トンごとに4100円です。小型車は1トン以上1.5トン未満が多いので1万2300円ということになります。

クルマ自体の装備も向上している

このように経費関係は抑えられている軽自動車ですが、クルマそのものの装備も向上し、それが車両本体価格のアップにつながっています。昔の軽自動車は規制がゆるかった事などもあり、安全装備などが簡略化されていました。そうした面ではさほどコストもかかっていませんでした。

さらにナビなどの装備は軽自動車も小型車もあまりコストの価格も変わりません。こうした装備が増えるに従って軽自動の価格がアップしているというわけです。安全装備に使われるカメラやレーダーも軽自動車では簡略化されてはいるものの、それなりのコストがかかりますので、価格高騰につながります。


(諸星陽一)

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