リコールって何? そしてリコール車は価値が下がるの?

2019年1月8日

リコール

リコールはクルマが製造されたあとで見つかった不具合をメーカーやインポーターが責任を持って修復することです。多くはディーラーが部品交換などの措置を行い、それを証明するためのシールがクルマに貼られます。そのシールをもって、リコール処理が行われたことが判断され車検などを通すことができます。リコール対象車でリコール処理を受けてないクルマは車検に通りません。

リコールは増えているのか?

最近はクルマの装備が増え、その構成も複雑になっているためリコールの届出件数が増えているのかと思って調べたところ、意外なことに件数自体はさほど増えていませんでした。ちょうどエアバッグ問題が拡大したこともあり、ここ10年はおおむね300~400件弱(車種ごととなるため件数が多い)の届出となっています。最近はインターネットを初めてとして情報が多く出回るのでリコールが増えているように感じるのかもしれません。

リコールが発生するとユーザーにはお知らせが郵便で届きます。ユーザーはディーラーにクルマを持ち込んで修理してもらうのが通常です。リコール修理の費用はメーカーが負担するので、ディーラーとしては損はないのですが、リコールの種類によっては工場が混み合ってしまい通常の車検整備などができずに困ることもあります。

リコールを受けたクルマはきちんと整備されたクルマとして扱われます。部位によってはそこの部分が新品になるわけですから、問題ない部品が使われて年月がたったクルマよりもいい状態となる場合もあります。

リコールを受けたクルマの扱いは?

リコールを受けたからといって中古車価格に影響があるという話は聞いたことがありません。新車の価格は自動車メーカーが決めますが、中古車の価格は需要と供給のバランスによって決まります。ですので、そのクルマについて需要が高ければ相場は上がりますし、需要がなければ相場は下がります。

車

リコール処理をしていないクルマを買ってしまったら

中古車として買ったクルマがリコール対象車で、まだリコール処理が行われていなかったらどうすればいいでしょうか? ディーラー系の中古車であれば情報があるのでリコール処理が行われてから販売されるでしょう。もっとも情報が伝わりにくいのが個人売買などで名義変更が行われた場合です。こうしたときも、ディーラーに持ち込めばリコール対象車として処理はしてもらえます。ただ、自分のクルマがリコール対象かどうかは調べないとわかりません。

そこで利用できるのが、国土交通省の「自動車のリコール・不具合情報」というホームページです。
自動車のリコール・不具合情報

こちらで検索すれば、どんなクルマがリコールを受けているかわかります。 また、各メーカーのホームページでも情報が公開されていますので、それらを参考にするのもいいでしょう。


(諸星陽一)

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